iOS15がリリースされた直後にiOS15.0.1へのアップデートが配信されました。しかし、iOS15.0.1は配信からわずか2週間程度で署名停止となっています。この記事では、iOS15.0.1の不具合や評判などについて解説します。
2021年9月21日にiOS15が配信されましたが、10月2日にはiOS15.0.1がリリースされてiOS15への署名が停止しました。しかし、iOS15.0.1もその後2週間程度でiOS15.0.2がリリースされて署名が停止されています。
iOS15.0.2やiOS15.1へアップデートしたら、iOSをiOS15.0.1へダウングレードすることはできません。今回のiOS15.0.1への署名停止の背景には、iOS15.0.1には不具合が相次いだことがあると言われています。
この記事では、iOS15.0.1の署名が停止されたことの影響と、iOS15.0.1には実際にどのような不具合が生じていたのか、iOS15.0.1への評判とともに詳しく解説します。
10月2日にリリースされたiOS15.0.1ですが、Apple社では10月18日にはiOS15.0.1への署名を停止しました。署名を停止するというのは、ソフトウェアを認証するデジタル証明を停止するということです。
Apple社では10月2日にiOS15.0.1をリリースしたときにはiOS15への署名の停止を発表しています。iOSのアップデートにはセキュリティアップデートが含まれます。
以前に発表したOSに脆弱性がある場合には、新しいOSの配信とともに前のOSの署名を停止することは珍しいことではありません。今回iOS15.0.1の署名を停止したことによる影響について解説します。
iOS15.0.1の署名を停止したということは、iOS15.0.2やiOS15.1へアップデートしたiPhoneはiOS15.0.1へ復元することができなくなります。iPhoneは古いOSへの復元はできないと言われていますが、実はPCのiTunesを使って古いiOSへ復元できる方法があります。署名が停止されていないiOSであればApple公認の方法で復元が可能です。
しかし、今回iOS15.0.1の署名が停止されたことで、iOS15.0.2もしくはiOS15.1へアップデートしたiPhoneをiOS15.0.1へ復元することはできないので注意しましょう。
またiOS15.0.1の署名が停止されたことにより、iOS15.0.1への復元ができない状態になっただけでなく、iOS14やiOS15からのアップデートはiOS15.0.1を飛ばしてiOS15.0.2もしくはiOS15.1へ自動的にアップデートされます。
基本的にiOSのアップデートは最新版へのアップデートになります。iOS15.0.1以降にiOS15.0.2とiOS15.1がリリースされているので、iOS15.0.1以前のiOSをiOS15.0.1へアップデートすることは基本的にできません。iOS15.0.1より最新版のiOSへのアップデートが基本となります。
今回iOS15.0.1の署名が停止して復元することができなくなりましたが、評判を色々と調べてみるとiOS15.0.1のアップデート内容は悪いところばかりではありませんでした。
iOS15.0.1はどのような目的で行われたのか、そのアップデート内容は次のとおりです。
iOS15.0.1ではアップデートしたユーザーから多くの不具合の報告が上がっています。iOS15.0.1にアップデートしたことで起こりやすい不具合にはどのようなものなのか、詳しく見ていきましょう。
iOS15.0.1にアップデートしようとしているユーザーから多く上がった声が、アップデートに時間がかかりすぎるというものです。iOS15.0.1へのアップデートに時間がかかる原因というのは、iOS15.0.1の不具合というよりもユーザーの通信環境やアップデートのタイミングが大きく影響しているようです。
iOS15.0.1では大容量のアップデートファイルをダウンロードする必要があります。通信環境が安定しないとダウンロードに時間がかかってしまいます。また、アップデートを実行する人が同じ時間に殺到すると、Apple社が用意したサーバーへのアクセスが集中してしまい、ダウンロードがなかなかできないという問題も発生しました。
iOS15.0.1へのアップデートは、安定した通信回線のもとで少しタイミングをずらすとスムーズにできるようです。
iOS15.0.1へアップデートしたことで起きた不具合として、アップデート後にバッテリーの消耗が激しくなったという声が上がっています。特に古い機種でバッテリー消耗が激しくなるという声が多く上がっています。
新しいiOSになればなるほど新機能が追加されていくので、サポート対象機種であっても古い機種にかかる負担は大きくなります。
ただし、iOSのアップデート直後にバッテリーの消耗が激しくなるというのは比較的起きやすい不具合です。数日様子を見ていると落ち着くこともあります。
iOS15.0.1にアップデートしたことで起きた不具合として、画面が固まってしまいタップしてもまったく動かなくなってしまったり、ホーム画面に戻れなくなったりしてしまうという現象があります。
電源ボタンを押してもまったく反応しなくなり、何もできない状態になってしまったというユーザーがいます。この場合には強制終了して再起動するしかありません。
iPhoneと自動車をつなぐCarPlayの機能の不具合が報告されています。iOS15.0.1へアップデートすると、iPhoneと自動車を接続できない状態になってしまいます。CarPlay以外にも、外部機器とiPhoneとの接続がうまく行かなくなったという不具合も生じています。この場合には、iPhoneを再起動後に再接続することで解消することがあります。
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