サポートが終了したと言われるWindows10でのQuicktime。Windows10で「Quicktime 7 for Windows」を使う方法や脆弱性についてや、Quicktimeの代替ソフトウェアについてご紹介します。
Appleの「Quicktime 7 for Windows」のサポートは2016年に終了しています。現行のWindows10のウェブブラウザがすべてブラウザプラグインがなくてもビデオ再生ができることから、Appleのサポートが終了したようです。
Appleのサポートは終了したものの、Windows10に新しくインストールすることでQuicktimeを使うことができます。
しかしAppleは、Quicktimeの脆弱性を残したままサポートを終了してしまったのです。脆弱性が残っているということは、その脆弱性を利用して悪用しようとする人が現れるとパソコンに不具合が生じる可能性があります。
その脆弱性とは、QuicktimeのインストーラやQuicktime Playerなどに問題があるというもので、脆弱性が放置されたまま使い続けると、サイバー攻撃などで利用される恐れもあるものです。
Quicktimeにそんな脆弱性があるにも関わらず、Windows10に新たにインストールして使う人がいるのはどうしてでしょうか。
Appleのサポートが終了してしまい、さらに重大な脆弱性が2つも指摘されているQuicktime 7 for Windowsをわざわざインストールする人がいるということは、大きなメリットがあるからなんですね。
Windows10でQuicktimeを使うメリットを見ていきましょう。
Windows10でQuicktimeを使うメリットの1つとしては、「Adobe Premiere Pro」の書き出しで利用できるコーデックが増えることです。
特にAppleが開発した動画ファイルのフォーマット「mov形式」のファイルを作成するときに威力を発揮します。
Windows10にQuicktimeをインストールすることで、Premiereで使えるコーデックが格段に増えるため、Appleのサポートが終了したQuicktimeをわざわざインストールするのです。
QuicktimeがインストールされていないWindows10でもMOV形式などの動画ファイルを再生できるアプリが増えてきましたが、まだ対応できていないサードパーティーアプリはあります。
QuicktimeをWindows10にインストールするメリットは、mov形式などの動画を再生できないアプリで再生できる動画形式が増えるということです。
再生できない動画があり困っている場合は、Quicktimeを試してみる価値があるのではないでしょうか。
AppleではQuicktime 7 for Windowsのサポートは終了しましたが、公式サイトにはまだダウンロードページがあり、対応機種はWindows VistaとWindows7となっていますが、Windows10にインストールすることは可能です。
Windows10でQuicktimeをインストールする手順を詳しくご説明していきます。
Windows10にQuicktimeをインストールするために、Appleの公式サイトからインストーラーをダウンロードします。
ダウンロードサイトを表示させ、青い「ダウンロード」ボタンをクリックします。
画面の使用ブラウザはWindows10のMicrosoft Edgeです。使用ブラウザがGoogle Chromeの場合は、「ダウンロード」ボタンをクリックするとすぐにダウンロードが始まるため「実行」ボタンは現われません。
続いてインストール方法を説明します。
Microsoft Edgeの場合は「実行」後、Google Chromeの場合はダウンロードファイルをダブルクリック後、上記のような「Quicktime 7 インストーラへようこそ」の画面が現れるので、「次へ」のボタンをクリックします。
Quicktimeの使用許諾契約の画面が表示されますので、「はい」をクリックします。
Quicktime7のセットアップ画面が表示され、「標準」と「カスタム」の2つのインストール方法が出ますので、「標準」をクリックします。標準を選ぶとQuicktimeに含まれるQuicktime playerなどすべてのファイルがインストールされます。
Quicktime Playerの脆弱性が気になるのでQuicktimeのコーデックのみをインストールしたいというときは、後ほど紹介する方法でカスタムインストールをしてください。
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