LINE、未成年の一部AndroidはEMA認定終了で保護者の許可が必要に【フィルタリング設定】

LINEではEMA認定の事業終了に伴って一部未成年のスマートフォンにおいてLINEの利用が保護者の許可が必要となることを案内しています。今までLINEは未成年フィルタリングの対象外となっていましたが、EMA認定終了によって一部制限がかかってきます。

目次

  1. 1LINE、EMA認定終了により未成年の利用に保護者の許可が必要に
  2. 2EMA認定終了とは?
  3. 3未成年で、引き続きLINEを使いたい場合は?
  4. ドコモユーザーの利用方法
  5. ソフトバンクユーザーの利用方法
  6. auユーザーの利用方法
  7. SNOWも2キャリアで利用制限対象となる
  8. 合わせて読みたい!LINEに関する記事一覧

LINE、EMA認定終了により未成年の利用に保護者の許可が必要に

LINEでは、2019年3月29日のモバイルコンテンツ審査・運用監視機構(EMA)によるEMA認定の事業終了に伴って、一部未成年のスマートフォンにおいて「LINE」が保護者の許可なく利用できなくなると案内しています。

「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」により、未成年が利用する携帯電話は各種フィルタリングの加入が必須となっていて、今まではフィルタリングを通過してLINEを利用できていました。

しかしEMA認定の事業終了により、今後は一部未成年のスマートフォンにおいて保護者の許可設定が求められるようになります。

一部未成年のスマートフォンとは具体的には「auまたはNTTドコモのAndroid端末で、現在LINEを利用している場合」、また「高校生以下で、スマートフォンに未成年対象のフィルタリングサービスが適用されている場合」が対象となっています。

また未成年の一部ではなく、高校生以下と考えた方が良いかもしれません。実際フィルタリングには「小学生・中学生・高校生」といった設定があり、高校生より上の年齢向けの設定がありません。

ニュースでも高校生以下と紹介する例があるように、「未成年」というよりは、フィルタリング設定のメインの対象である「高校生以下」の方が適切かもしれません。

LINEはわたしたちにとって必要なコミュニケーションツールの一つとなっていますので、実際に制限されてしまうと友人間や家族間とのやり取りに支障が出る可能性は高くなります。

今回のニュースで「LINEが使えなくなる」「未成年がLINEを使えなくなるって本当?」という声が急増していて、その中には内容を誤解している場合も多くあるようです。

EMA認定の意味や、EMA認定の事業終了後も引き続き未成年がLINEを利用するにはどうしたら良いかをキャリア別に紹介します。

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EMA認定終了とは?

もともと各キャリアが実施しているフィルタリングサービスでは、設定される年齢に従って様々なWebサイトやアプリが利用制限されています。LINEなどもフィルタリングサービスの基準では利用が制限されます

EMAは第三者機関として、申請のあったサイトやスマホ向けアプリ等を審査し認定して継続的な監視をおこない、通信キャリアが提供するフィルタリングサービスに情報提供するなどの事業をしていました。

LINEをはじめとするいくつかのアプリはEMAに申請し、「青少年が使っても良いアプリとしてきちんとしている」という認定を受けることで、フィルタリングの対象外として扱われるようになっていました。

しかしその認定を行っていたEMAは2018年5月31日をもって解散し、認定の期限が3月29日に切れる(EMAの認定が終了する)ことになってしまいました。4月末までにはEMA認定の運用も終了となります。

その結果、その「例外扱い」の効力が切れるため、LINEも他のアプリ同様フィルタリングの対象に含まれることとなり制限がかかってくるというわけです。

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未成年で、引き続きLINEを使いたい場合は?

2019年4月からはフィルタリング制限されるので、引き続きLINEを使用するにはフィルタリングを管理している設定を変更するキャリアもあります。設定の確認や許可、解除の方法はそれぞれのキャリアによって異なります

また今回の変更の影響を受けるのは、未成年全員がLINEを使えなくなるわけではなく一部の対象者です。またこの設定はLINEアプリ内の設定ではなく、それぞれのキャリアより提供されているフィルタリングサービス内での設定変更が必要になります。

LINEユーザーの中でもフィルタリングが有効のユーザーで、iPhoneなどiOS端末におけるアプリは影響を受けません。例えばLINEやInstagram、Facebookなども全年齢で利用が可能となっています。

ただ、WebブラウザでアクセスするURLについてはそれぞれのキャリアが提供するフィルタリングサービスの基準が反映されます。

iPhoneでのフィルタリングには、EMA認定の仕組みを利用しておらずAppleおよびApp Storeの基準で運用されているので、対象はAndroid端末のユーザーのみとなっています。

ドコモユーザーの利用方法

ドコモは「あんしんフィルター」「spモードフィルタ」において、EMA認定の終了後はフィルタリング事業者(ネットスター)の基準および設定するレベルに従って、EMA認定のサービス・アプリも利用が制限されると案内しています。

LINEは4月2日に制限開始され、同様に「Ameba」「snow」「mydaiz」「dマーケット」なども5月8日から制限の対象となります

ドコモでLINEを起動しようとすると「あんしんフィルター for docomo」が起動した後に画面が切り替わって「EMA認定終了に伴い、4月30日をもってこのアプリは制限対象となるため、利用出来なくなります」というメッセージが表示されます。

保護者の協力が必要で、画面の指示に従って保護者が設定した最大12桁のパスワードを入力し、許可のボタンをタップします。この設定を行うと4月以降も継続してLINEを利用できます。

あんしんフィルター for docomo : 設定方法/マニュアル(Android(TM) スマートフォン) | サービス・機能 | NTTドコモ

ソフトバンクユーザーの利用方法

ソフトバンクは、「あんしんフィルター」において、EMA認定の終了後は、フィルタリング事業者(デジタルアーツ)の基準および設定するレベルに従って、EMA認定のサービス・アプリも利用が制限されると案内しています。

しかし未成年のスマホやタブレットで新たに制限の対象となるアプリをすでに利用している場合、利用制限は自動的に「許可する」に設定されて、個別の操作は必要なく利用を継続できるとされています。

つまりソフトバンクユーザーはすでに利用中の場合は特に設定変更もせず継続して利用可能ということです。

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