そもそもBluetooth/ブルートゥースとは何か?使い方やWi-Fiとの違いは?便利な活用方法は?という疑問をお持ちの方のために、Bluetooth/ブルートゥースの基礎知識やメリット・デメリット、便利な使い方、設定方法などを解説していきます。
スマートフォン、タブレット、パソコンなどでWi-Fiや位置情報と並んでBluetoothという項目を目にすることがあると思いますが、Bluetooth/ブルートゥースとは無線通信技術の一つです。
Bluetoothが具体的にどういったものか?便利なのか?スマートフォンでの使い方、パソコンでの使い方、テザリングでの使い方やそれぞれの設定方法についても詳しく解説していきます。
Bluetooth/ブルートゥースとは、デジタル機器の近距離間データ通信に使う近距離無線通信規格の1つで、2.4GHz帯の電波を用いて簡単な情報のやり取りをします。
Bluetoothで接続すると、対応した機器の間でワイヤレスでデータのやりとりが可能になります。イヤホンやヘッドホン、スピーカー、キーボードなどの製品で活用されるのが一般的。使い方も設定方法さえ覚えれば簡単です。
日本で知られるようになったのは2000年代前半から。それから数々のバージョンアップを経てシーン、使い方など、より便利なものへと技術進化を遂げています。
最近ではビーコンを使ったイベントや対戦ゲームなど更に用途が広がっています。ビーコンについてはこの記事の「Bluetooth/ブルートゥースの便利な活用方法」を御覧ください。
Bluetoothのメリット/デメリットは何でしょうか。
1. コードのストレスから開放される
スマートフォン、タブレット、パソコンともにイヤフォン、キーボードなどがコードレスになります。スマートフォンをカバンにいれたままで音楽再生することも可能です。
2. 国際基準規格
対応機器があればどの国のメーカー同士でも利用が可能です。
3. 小型で消費電力が少ない
通信に使うチップが小型で消費電力が少ないため、ヘッドセットのような小型の機器にも簡単に搭載できるので便利です。
1. 通信距離が最大10m
最大のデメリットはWi-Fiと違って通信距離がかなり制限されることす。
2. プロファイル
2つ目のデメリットは「プロファイル」という接続ルールがあることです。マウスやキーボードを使うHID、ハンズフリー通話用のHFPなど、それぞれのデバイスでプロファイルが決まっているので購入の際に確認することをオススメします。
3.複数の通信ができない
3つ目のデメリットはBluetoothでは1対1しか通信できないという点です。Wi-Fiでは同時に複数の機器の通信ができますが、Bluetoothの使い方はワイヤレスでの1:1データ通信に限定されます。
同じ無線LAN規格のWi-FiとBluetoothの違いは何でしょうか?まず規格名から違います。Wi-Fiは「IEEE 802.11」という規格名で、Bluetoothは「IEEE 802.15.1」という規格名になります。
使い方もWi-Fiは1対複数に対して、Bluetoothは1対1になります。ここからは個別に「通信速度の違い」「通信距離の違い」「周波数の違い」「消費電力の違い」の順で解説していきいます。
通信速度に関しては圧倒的にWi-Fiの方が高速で、BluetoothはVer3.0で1Mbps。Wi-FiはIEEE802.11acで6.93Gbpsです。
Bluetoothは通信速度の面で大きなデメリットがあるように感じられますが、消費電力が少ないためマウス、イヤホンなどの長時間利用。という使い方に向いています。
Bluetooth | Wi-Fi | |
通信速度 | ver1.2 1.5Mbps ver2.0 3.0Mbps Ver3.0 24Mbps Ver3.0 1Mbps |
IEEE802.11a 54Mbps IEEE802.11b 11Mbps IEEE802.11g 54Mbps IEEE802.11n 600Mbps IEEE802.11ac 6.93Gbps |
Wi-Fiは50~100メートル程度の無線通信を想定して作られたのに対し、Bluetoothは数メートルから10メートル程度の近距離無線通信を想定して作られた規格です。身の回りにあるアイテムをワイヤレス化させるという使い方になります。
Wi-Fiは2.4GHz帯、5GHz帯、60GHz帯を使用しているのに対し、 Bluetoothの周波数は2.4GHz帯です。Bluetoothが2.4GHz帯を利用する場合、Wi-FiとBluetoothで互いに電波干渉が起き、Wi-Fiの通信状況がかなり落ちてしまいます。
消費電力についてはBluetoothは消費電力が少ないため長時間使用に向いています。Wi-Fiのデメリットは消費電力が激しく、Wi-Fiを利用しているデバイスのバッテリーも消耗しやすい点です。
1 / 6
続きを読む