2020年05月04日更新
「iMovie」の基本的なメニューをくわしく解説!
▼MacやiPhoneにバンドルされている動画編集アプリケーション「iMovie」。本記事では「iMovie」の基本操作について解説しています。Mac版とiPhone版のそれぞれのインターフェースや各機能の紹介、簡単な動画編集の基本操作を解説します。
目次
- 1「iMovie」とは
- ・「iMovie」の概要
- ・「iMovie」の特徴
- 2「iMovie」の基本的なメニュー
- ・「iMovie」でできること
- 3「iMovie」のインターフェース解説
- ・画面の各種名称
- ・機能の解説
- 4「iMovie」の基本的な編集の流れ
- ・手順1:編集したい動画の読み込み
- ・手順2:動画の編集
- ・手順3:編集した動画の保存/共有
- 5「iMovie」の基本的な編集テクニック〜Mac〜
- ・動画のトリミング(動画の長さの調整)
- ・動画の途中をカット
- ・テキストの挿入
- ・動画のつなぎ目の編集
- ・BGMの挿入
- 6「iMovie」の基本的な編集テクニック〜iPhone〜
- ・動画のトリミング(動画の長さの調整)
- ・動画の途中をカット
- ・テキストの挿入
- ・動画のつなぎ目の編集
- ・BGMの挿入
- ・まとめ
- ・合わせて読みたい!アプリに関する記事一覧
「iMovie」とは
Appleのデバイスに標準でインストールされている「iMovie」とはどのようなアプリなのか、「iMovie」の概要と共に基本的な操作方法や編集方法について紹介します。
「iMovie」の概要
最初に「iMovie」とはどのような特徴のあるアプリケーションなのか概要について解説します。
Apple社が提供する動画編集ソフト
「iMovie」とはApple社が提供する動画編集ソフトです。MacやiPhoneにバンドルされている無料の動画編集ソフトです。
「iMovie」の特徴
主に「iMovie」とはどのような画像編集アプリなのか、操作面や主な特徴について紹介します。
直感的に操作できる
「iMovie」の最大の特徴は直感的に操作できる手軽さです。Appleデバイスやアプリに共通した細かいマニュアルとは無縁の使いはじめたら自然に覚える使いやすさが特徴です。
基本的に操作はドラッグ&ドロップでできるので、操作が非常に簡単な点や、純正アプリなので撮影、編集、保存、共有などをシームレスに出来る事も大きなメリットです。
無料でハイクオリティな動画の作成ができる
「iMovie」はApple端末を購入するとバンドルされているアプリなので無料で手に入れることができます。無料のアプリながらハイクオリティな動画の作成ができるのも特徴の一つです。
純正アプリの強みを活かして様々なトランジション、エフェクト、手ブレ補正など無料で十分にクォリティの高い作業ができます。
「iMovie」の基本的なメニュー
「iMovie」の基本的なメニューについて解説します。アプリの動作や出来ることなど基本的な使い方について紹介します。
「iMovie」でできること
まず「iMovie」でできることについて解説します。iPhoneやMacと連動して動画編集アプリの基本的な作業はほぼこなすことができます。
動画/写真の読み込み
「iMovie」はカメラなどで撮影した動画・写真を読み込んで編集することが可能なアプリです。特にiPhoneで撮影した動画や写真はすぐにアプリ上の読み込みができます。
動画の撮影
「iMovie」は撮影済みの動画を読み込み、編集するだけでなくiMovie上で動画撮影することも可能です。「iMovie」を起動して同時に撮影や手ぶれ補正などを撮影に必要な作業を直感的に行うことができます。
動画の編集
「iMovie」は無料ながら優れた編集機能を持ったアプリです。色調補正、トリミング、タイトル挿入、BGMの挿入、前述の手ぶれ補正など動画編集アプリに必要な機能はひと通り揃っています。
その他にも縦向き動画を横向きにする、動画の長さ調整、つなぎ目の加工などユーザーの動画編集ニーズに叶う機能が満載です。
テーマ
「iMovie」の持つ機能の一つにテーマがあり、幾つものテーマに沿ったテンプレートを用意しています。
例えば映像を当てはめるだけで映画などの予告編のような映像が作れるテンプレートなどがあるので、簡単にリッチな動画コンテンツを制作できます。
動画を共有/保存
「iMovie」はiPhoneやMacと連動したApple純正アプリなのでインターネットでの共有にも強みを発揮します。撮影・編集した動画はYouTube、Facebook、Instagramなどにすぐにアップして共有でき、PCに保存することも可能です。
「iMovie」のインターフェース解説
「iMovie」とはどのようなアプリなのか、ここからは操作の基本的な動作を習得するためにインターフェースについて解説していきます。
画面の各種名称
「iMovie」にはMac版とiPhone版があります。Mac版とiPhone版とはインターフェースが異なるのでそれぞれのインターフェースの特徴や名称についてチェックしていきましょう。
Mac版のインターフェース
Mac版「iMovie」のインターフェースです。主にツールバー、プロジェクト、イベントライブラリ、イベントブラウザ、ビュー、小ペインの6つの要素で構成されたインターフェースです。
iPhone版のインターフェース
続いてiPhone版「iMovie」のインターフェースです。こちらはスマートフォン上で簡単に撮影した動画の編集ができるようにスマホのサイズに最適化されています。
機能の解説
「iMovie」のインターフェースの各名称とその基本的な機能について紹介します。
ツールバー
左上にある「iMovie」の「ツールバー」は「プロジェクト」、左から「コンテンツライブラリ・ブラウザ領域のメディアライブラリの表示・非表示」「撮影した動画や画像などの読み込み」ができるようになっています。
基本的にこの3つのボタンにしたがって作業をすれば、動画を作成することが可能です。
コンテンツライブラリ
「コンテンツライブラリ」です。メディア、オーディオ、タイトル、背景、トランジションという分野に分けて動画メディアやオーディオクリップ、動画作成のエフェクトの表示を切り替えることができます。
トランジションをクリックすれば、動画に挿入できるエフェクトが一覧として表示されます。
イベントとライブラリ
「iMovie」に取り込んだムービーを管理するメニューです。ムービーを一覧管理できる「イベント」と、イベント一覧を「iMovieライブラリ」として表示することができます。
ブラウザ領域
「iMovie」の取り込みメディア、開いたイベントの動画や音楽、画像を管理する領域です。表示されている動画や画像は、ブラウザ領域の下にあるタイムラインにドラッグ&ドロップすることで直感的な編集をすることができます。
タイムライン
タイムラインは「iMovie」だけでなく全ての動画編集アプリで編集の中心となる領域です。タイムライン上でオーディオや動画の切り離しやカット、エフェクト・トランジションといった編集処理を行います。
他の動画編集アプリ同様、「iMovie」でも常に使うメニューがタイムラインなのでぜひ覚えてください。
エフェクトメニュー
「エフェクトメニュー」はテキストの配置、色補正の処理、サウンド管理ほかが行えるエフェクトの領域です。取り込み映像にエフェクト処理をすることができます。
ビューアー
「ビューアー」は編集中のタイムライン映像および再生時間の映像を表示する領域です。タイムラインの再生時間に沿って、撮影された動画が再生されるので映像とタイムラインをチェックしながら視聴できます。
共有/書き出しメニュー
最後は「共有/書き出しメニュー」です。「共有/書き出しメニュー」とは名称のとおり編集、保存した動画の動画の書き出しを行うときに使います。
「共有/書き出しメニュー」をクリックして開くとメール、iTunes、YouTube、Facebook、Vimeoや各種ファイルフォーマットなどへの書き出しができます。
「iMovie」の基本的な編集の流れ
最初に「iMovie」の基本的な編集の流れを確認します。Mac版とiPhone版それぞれの手順を解説します。
手順1:編集したい動画の読み込み
まず編集したい動画の読み込み(アップロード)方法です。
Mac版の手順
Mac版の手順のメディアの読み込み手順です。何も入っていない状態のイベントは「ブラウザ領域」に「メディアを読み込む」というメニューが現れるのでクリックしてください。
「メディアを読み込む」をクリックするとパソコン上にある動画や画像などのメディアのリストが表示されるので、取り込みたい動画を選び「選択した項目を読み込む」をクリックすると読み込みが完了します。
2度目以降のメディアの取り込みは「イベントとライブラリ」の項目からイベント・ライブラリをクリックして「メディアを読み込む」を選ぶとリストが表示されます。
iPhone版の手順
iPhone版の「iMovie」はMac版とインターフェースが異なりますが操作内容はほぼ同じです。まず「プロジェクト作成をタップ」しプロジェクト作成を開始します。
「プロジェクト作成」をタップして「新規プロジェクト」のメニューには「ムービー」と「予告編」というメニューが表示されますが、ここでは通常の動画制作を行う「ムービー」を選択してください。
ちなみに予告編はテンプレートを利用して映画の予告編のようなムービー制作ができるメニューです。
続いて「ムービー」を作成をタップしてください。
「My Movie」画面に切り替わるので「+」からメディアにアクセスして動画や写真などの読み込み作業を行います。
「メディア」メニューではiPhone上にある動画や写真などへアクセスするための「モーメント」「ビデオ」「写真」「アルバム」といったメニューが表示されているのでアクセスしてメディアの読み込み作業を行います。
読み込みを行い編集中の動画は「My Movie」上で再生することも可能です。「編集」をタップすると編集画面に切り替わります。
手順2:動画の編集
動画や画像の読み込みを行ったら動画編集を行うことができます。Mac版ではタイムライン、iPhone版では「編集」から動画編集をすることができます。
主に「動画編集」とは、読み込んだ動画の加工やBGMなどが付けることなどです。詳しい動画編集の機能やテクニックなどの詳細は後半にご紹介します。
手順3:編集した動画の保存/共有
「iMovie」編集した動画の保存と共有の方法の手順は以下となります。
Mac版の手順
Mac版で編集が完了したら、動画は右上の「共有」アイコンをクリックします。
「iMovie」はメール、iTunes、YouTube、Facebook、Vimeoなどの各種ファイルフォーマットなどへの書き出しができるので実行します。PC上に保存したい場合は「ファイル」を選びます。
iPhone版の手順
iPhone版の編集が完了したら、動画は中央下の「保存」アイコンをクリックします。
iPhone版は「プロジェクトの書き出す」で動画の書き出し、「ビデオを保存」ではビデオの保存サイズを選ぶことができます。
またiPhone上に書き出すことや、iCloud上などにアップしたり、SNSなどへ直接アップして保存することも可能です。
「iMovie」の基本的な編集テクニック〜Mac〜
ここからは「iMovie」による基本的な編集テクニックについて解説します。
動画のトリミング(動画の長さの調整)
トリミングとは動画の一部分をカットすることです。不必要な部分をカット・削除することで動画の長さを調整したりする作業です。作業は「タイムライン」で行います。「タイムライン」をクリックすると黄色い枠線が現れます。
黄色いわく線をクリックしながら、削除のしたい部分まで枠線を移動させると動画がトリミングされます。この方法では前後の長さを調整することができます。動画の長さが調整され自動的に動画がトリミングされます。
動画の途中をカット
動画の途中をカットする方法は、まず動画をクリックして切り取りたい部分の頭まで移動してクリックします。
黄色い縦線を出現させ右クリックで「クリップを分割」を選びます。
「クリップを分割」で動画が切り離されます。続いて動画の切りたい末尾まで移動し同じく「クリップを分割」します。これで切りたい部分の前後が切り離されます。
切りたい動画の箇所を右クリックして「削除」を選択すると真ん中部分が切り離されます。動画編集の作業の基本作業としてトリミングは必須のテクニックなのでぜひ覚えてください。
テキストの挿入
続いてMac版のテキストの挿入について解説します。「iMovie」はタイトルの挿入やテロップ・字幕の挿入などが自由にできます。
タイトルの挿入
上部のコンテンツライブラリから「タイトル」を選んでください。
「テーマ」のメニューには幾つものタイトルや字幕の種類があるのでその中から選んでください。今回はオープニングのタイトルように「標準」を選択します。
タイトルの文字入れは右の「ビューアー」メニューで行います。「標準」ではタイトルやサブタイトルなど大小3つの文字や文章を入力可能です。
テロップ/字幕の挿入
「iMovie」は動画にテロップや字幕など文字を挿入することができます。「タイトル」をクリックして素材一覧を表示します。字幕やテロップには「下三分の一(標準)」を使います。
動画のつなぎ目の編集
「iMovie」で動画のつなぎ目を編集する方法について解説します。
トランジションとは
トランジションとは、動画の画面が切り替わるときに動画を違和感なくつなぐエフェクト機能のことを意味します。
トランジションの挿入
動画の切り替わりを違和感なく見せるトランジションの挿入は「コンテンツライブラリ」のトランジションを使って行います。
トランジションは動画の切り替えに使う機能なので、2つにカットされた動画、もしくは分離した動画を用意します。「タイムライン」で動画と動画の間に今回は「白いフェード」を挿入します。
トランジションの挿入方法は「トランジション」を選んで動画の切り替え画面にドラッグ&ドロップするだけです。
BGMの挿入
「iMovie」でのBGMの挿入は「コンテンツライブラリ」の「オーディオ」から行います。
PC内になるオーディオが表示されるのでBGMを選んでドラッグ&ドロップで挿入してください。
「iMovie」の基本的な編集テクニック〜iPhone〜
次はiPhone版「iMovie」の基本的な編集テクニックを紹介します。
動画のトリミング(動画の長さの調整)
動画のトリミングで長さを調整する方法は、まず動画をタップしする黄色い枠が現れます。
黄色い枠の縦に太い部分があるので、タップたままスライドさせると動画の前後をトリミングすることができます。
動画の途中をカット
続いて動画の途中をカット、トリミングする方法です。縦の白い棒(インジケータ)が中央にあり動画を左右にスライドさせ動かすことができます。インジケータを切りたい部分に移動させタップで黄色い枠をだしたら「分割」を選択します。
同じく動画の末尾も「分割」をタップします。
切りたい部分をタップし「削除」を選びます。以上の操作で動画の途中をカットすることができます。
テキストの挿入
iPhone版のテキストの挿入方法はMac版よりも直感的な操作となっています。画面下の「T」(テキスト)アイコンをタップするとテキスト入力のメニューが現れるので複数の文字表示のエフェクトの中から選んでください。
タイトルの挿入
文字エフェクトの中から今回は「標準」を選びます。下に「中央」と「下」というメニューが現れるのでタイトル挿入の場合は中央を選んでください。任意のタイトルとサブタイトルを入力します。
テロップ/字幕の挿入
テロップや字幕を挿入したい場合は「下」を選びます。字幕やテロップの最適な位置に文字入力が現れるので入力してください。
動画のつなぎ目の編集
続いて動画のつなぎ目の編集方法です。
トランジションの挿入
つなぎ目のアイコンをクリックするとトランジションのメニューが表示されるので6つのエフェクトの中から選んでください。またつなぎ目の時間を0.5秒、1.0秒、1.5秒の中から選んで差し込むことができます。
BGMの挿入
BGMの挿入は、音楽を挿入したい動画をタップしたままで左上の「+」ボタンからアクセスします。
メニューの中から「オーディオ」を選んでください。
iPhone版の「iMovie」はBGMやサウンド・エフェクトなども豊富に用意されているので簡単に音声を付けることができます。
まとめ
「iMovie」はiPhoneやMacなどApple端末を持っている方であれば無料で使えるので、動画作成をスタートさせるのに最適な動画作成アプリケーションです。今から動画作成をはじめたいという方はぜひ試してみてください。