AviUtlが重い・動作がカクカクする時の原因と対処法!軽くする設定方法を紹介!
無料の動画編集ソフトのAviUtlを利用している際、このAviUtlが重いと感じたり動作がカクカクすると感じることがあります。このAviUtlの動作が重いのを解消するためにはどのような設定をおこなうのか、対処法やおすすめのプラグインなどを紹介していきます。
AviUtlが重い/動作がカクカクする時の原因と対処法
無料で動画編集ができるソフトということでいろいろな人が利用している動画編集ソフト「AviUtl」。このAviUtlを利用していると、動作が重い/動作がカクカクすると感じることもあります。
原因は?
AviUtlで重い/動作がカクカクすると感じるのは、主にプレビューで確認するときです。編集の量が増えれば増えるほど、高解像度な動画を編集すればするほど重い/動作がカクカクすると感じることが多いです。
そもそも「高解像度な動画」の編集には向かない
このAviUtl、そもそもが32ビットのアプリケーションです。ソフト自体のパワーが強くなく、それがために「高解像度な動画」を編集することには向いていないのです。そのため、編集する動画が高解像度のものであればあるほど動作が重いと感じることも多くなります。
動画サイズに原因がある
また、高解像度な動画というのはそもそもの動画のサイズにも影響を受けます。
AviUtlの本体機能でリサイズして軽くすることもできるのですが、デフォルトだと次のサイズが準備されていますが(※指定サイズも可能ですがそれは割愛)、各サイズごとの動作としては次の表のとおりとなります。
動画サイズ | 動作の重さ/軽さ |
---|---|
320×240 | スムーズに動作する |
352×240 | |
640×360 | |
640×480 | |
1280×720 | 重くなりやすい |
1920×1080 | カクカクして編集しづらい |
PCのメモリ不足
なお、重い原因がAviUtl側ではなくPC自体のメモリ(RAM)不足にあるということも考えられます。
AviUtlの動作に追いつけないほどにメモリ(RAM)やCPUの使用量が高い場合、AviUtlで編集している動画サイズが小さくても追いつかず、動作が重い/カクカクすることもあるのです。
スペックが低いパソコンの場合、メモリ(RAM)やCPUの使用率が上がりやすく、その分動作も重い/カクカクする確率も高いですので、その点注意が必要です。
対処法
さて、AviUtlで動画編集しているときにプレビューの動作が重い/動作がカクカクする場合、どのような対処法で軽くするのかについてを紹介します。
設定を軽くする設定に変更
まずはAviUtl自体の設定で動作を軽くする方法です。設定で軽くする場合、対処法としては次のものがあります。
- キャッシュサイズを変更する
- 画像処理を間引いて表示にチェックを入れる
- ハンドル数を上げる
キャッシュサイズというのは、プレビューを作成するための一時的なデータを指します。また、編集内容をもとに戻すために蓄積しているデータでもあります。
このキャッシュデータが大きいほど、パソコンのメモリ(RAM)使用率も上がり、動作が重い原因となりますので、その値を変更しましょう。
キャッシュサイズの変更は、「ファイル」メニューの「環境設定」内にある「システムの設定」からおこないます。
「キャッシュサイズ」の数値を変更してみましょう。デフォルトでは256MBになっています。基本的にはこのままで問題ないのですが、それでも重いと感じるのでしょうから、これより少しずつ下げていって、ちょうどいい場所を探してみてください。
下げすぎると逆にクラッシュする可能性があるため注意が必要です。システムの設定内容を触った場合、一度AviUtlを再起動して反映させておきましょう。
たいていの人はAviUtlの拡張編集プラグインを入れていると思いますので、拡張編集(開く場合は設定→拡張編集の設定)上で右クリックし、「画像処理を間引いて表示」にチェックを入れましょう。
なお、この「画像処理を間引いて表示」は、文字通り処理を間引いている状態です。編集した動画を出力した場合、出力したファイルと作業中のファイルとに差異が生じることがあります。その点を理解した上で利用してください。
ハンドル数を変更して動作を軽くする場合、拡張編集で右クリック後「環境設定」を選択します。
「動画ファイルのハンドル数」の数値を変更します。デフォルトでは「8」となっているため、この数値を上げてみてください。
読み込む動画を読み込み前に編集しておく
AviUtlで編集する場合に動作が重くなるのであれば、そもそもAviUtlで読み込みをおこなう動画を編集しておくのが一番楽です。読み込み動画が小さければ、その分重い原因を解消しやすくなります。
具体的にどうするのかと言うと、読み込み前に動画のサイズをあらかじめ小さくしておくことです。1280×720のサイズで動作が重いのであれば、その下のサイズにあたる640×360へ変更しておきましょう。
編集したい動画サイズが読み込みをおこなう画像より小さい場合に効果的な方法と言えます。読み込み前に、読み込み編集したい動画サイズへリサイズしてから作業をおこないましょう。なお、リサイズは基本的に2の倍数でおこなうようにしておきましょう。
メモリを増設
パソコンのスペックがAviUtlが重い/カクカクする原因なのであれば、軽くする方法はメモリ(RAM)の増設が効果的です。メモリ(RAM)が処理に追いついていないのですから、メモリ(RAM)を増設すれば動作が軽くなる可能性が高いです。
基本的に動画編集に必要なメモリ(RAM)は8GB以上とされています。簡単な動画編集以外は4GBの場合だとかなり重くなりやすいので、その場合はメモリ増設をしたほうが良さそうです。
ただ、パソコンが32ビット版のWindows10の場合、最大で利用できるのが4GBなため、場合によっては64ビット版のパソコンへの変更+メモリ増設も視野に入れておきましょう。
CPUを付け替え
また、CPUの性能も動画編集の際にはそれなりに影響します。かなり低いスペックのCPUを利用しているのであれば、CPUの付替えを検討しても良いでしょう。
なお、CPUを付け替える場合、マザーボードに対応してCPUを選択する必要があります。そういった難しい作業はよくわからない/パソコンを壊してしまいそうで怖いのであれば、スペックの良いCPUを積んだパソコンへの買い替えを検討しても良いでしょう。
プラグイン「拡張編集RAMプレビュー」を導入
なお、プラグインを導入することでプレビュー画面をスムーズに表示させる事ができるようになります。なお、これは動画の表示を整理して表示させるレンダリング機能のようなものを指します。
プラグインとして導入するのは「拡張編集RAMプレビュー」というものです。下記リンク先へアクセスしてください。
「v0.3rc7」をクリックします。
「rampreview_v0.3rc7.zip」をクリックしてダウンロードしてください。
圧縮ファイルを展開します。
「Plugins」フォルダを、作成していない場合は作成してください。
作成した「Plugins」フォルダに、先程ダウンロード・展開したファイルの中の「ZRamPreview.auf」「ZRamPreview.auo」「ZRamPreview.exe」をコピーもしくは移動しましょう。
上記のような状態になっていればOKです。
プラグインの「拡張編集RAMプレビュー」を表示させる場合、AviUtlの「設定」をクリックします。
「拡張編集RAMプレビューの設定」をクリックしてください。
次に、プレビュー表示させたい範囲を、AviUtl画面右下の「|←」「→|」で選択します。
拡張編集RAMプレビューで「選択範囲からキャッシュ作成」をクリックしてキャッシュの作成をおこなってください。ショートカットを利用する場合は「Ctrl」+「R」を押します。
プラグインを利用してプレビューを再生する場合は「RAMプレビュー」をクリックしてください。
作成したキャッシュを削除する場合は「キャッシュ削除」を押せばOKです。ショートカットを利用する場合は「Ctrl」+「E」を押します。
最後に
AviUtlは、動画編集ソフトとしては使いやすいということに加え、Windowsのビット数に関わらず利用できるという点もあって、利用している人も多いです。
さほど重くない動画編集ソフトではありますが、動画のサイズによっては重くなりやすいというのがAviUtlでもあります。AviUtlの動作が重い/カクカクする場合の対処法としてはここまで説明してきたとおりですので、状況に応じて設定してみてください。