IDP.Genericのウイルスは誤検知?Avastで検出された時の対処法を解説!
Avastというアンチウイルスソフトを利用している場合、「IDP.Generic」が検知されることがあります。しかし、この「IDP.Generic」が検知されたファイル/ソフトが安全なものということもあり、判断が難しいため、その場合の対処法を解説します。
目次
【Avast】IDP.Genericウイルスが検出されるのは誤検知?
パソコンからインターネットへ接続することも多く、ウイルスの脅威も多い今、パソコンの中にアンチウイルスソフト(セキュリティソフト)を導入している人も多いです。
そのアンチウイルスソフトの中の1つにAvastがありますが、これをインストールしている際、ダウンロードしたソフトやファイルから「IDP.Generic」というウイルスが検出されることがあります。
IDP.Genericウイルスとは?
「IDP.Generic」ウイルスとはどんなウイルスなのか、いまいち分からないという人も多いかと思います。
個人情報を始めとする重要データを抜き出すことを目的として作成されたマルウェア
ウイルスと言ってもピンからキリまでありますが、「IDP.Generic」は個人情報などの重要なデータを抜き出すことを目的として作成されたトロイの木馬と呼ばれるマルウェアです。
このマルウェアの「IDP.Generic」が組み込まれたソフトウェアをインストールする、添付されてきたメールのファイルを開くことによって感染し、バックグラウンドで動いて情報を抜き取っていきます。
銀行の口座番号や暗証番号、などの情報や氏名・住所など、金銭的・プライバシー的な情報が抜き取られることもあるものです。
IDP.Genericウイルスが検出される状況
そんな「IDP.Generic」というマルウェアが検知される、というのは怖いですよね。ウイルスなのであれば駆除しなければ、と思いながら、安全なサイトからダウンロードしたはずなのにマルウェアがあるなんて、と思うこともあるでしょう。
実は、Avastでマルウェア「IDP.Generic」が検出されるということが、ウイルスが見つかったことをはっきり意味しているとは限らないのです。
誤検知の場合
Avastは、定義ファイルやJavaのバージョンが古いなどが原因で、本来安全で「IDP.Generic」が検知されるはずがないにもかかわらずプログラムに必要な何かを「IDP.Generic」と誤検知してしまうことがあります。
しっかりと信頼できるサイトからのダウンロードや、メールの添付ファイルなどであってもこういうことがままあるようです。
もしマルウェアの「IDP.Generic」ウイルスだというスキャン内容が誤検知であることが分かっているのであれば、そのファイルが安全だということは言えますので、後述する方法で対処できます。
実際にトロイの木馬などのウイルス感染している場合
なお、実際にマルウェア「IDP.Generic」が検知され、トロイの木馬などのウイルスに感染している可能性も否めません。仮に誤検知でなかったのであれば、本当にマルウェアである「IDP.Generic」に感染することになってしまいます。
torrentsなどもP2Pを利用したダウンロードや無料のオンラインスペース、無料でソフトウェアを配布している名のしれていないサイトなどからは「IDP.Generic」が検出される可能性が高いです。
最近では広告などからウイルス感染することもあるようですので、それが原因で「IDP.Generic」に感染する可能性もあります。
「IDP.Generic」ウイルスが検出されたファイルの安全性を確実に問題ないと言えないのであれば、マルウェアへの感染の可能性もあることは理解しておいてください。
IDP.GenericウイルスがAvastで検出された時の対処法
さて、「IDP.Generic」とは何か、なぜ「IDP.Generic」が検知されるのかは理解頂けたと思いますので、「IDP.Generic」ウイルスと思われるものが検出された場合どう対処すれば良いのかも知りたいですよね。
「IDP.Generic」の検出が誤検知か本当に感染しているかどうかに関わらず、まずは次のものを順におこなってください。
Avastのウイルスの定義ファイルをアップデート
「IDP.Generic」だと誤検知する原因の1つとして、Avastのウイルス定義ファイルが古いままである可能性があります。
Avastのウイルスの定義をアップデートすることで、「IDP.Generic」とご検知されなくなる可能性が高いため、確認してみましょう。
Avastでウイルスの定義のアップデートをおこなう場合、Avastの設定を開き「一般」→「更新」を開きましょう。
更新ウィンドウが開きますので、ウイルス定義とアプリケーションの「アップデートを確認」をクリックすることで、Avastそのものに加えてウイルス定義ファイルのアップデートがおこなわれます。
Avastのウイルスの定義ファイルの更新が完了したら、再度スキャンをおこなってみましょう。これで「IDP.Generic」が検知されなくなったのであれば、問題ないということになります。
オンラインスキャンを実行
Avastの定義ファイルの更新をおこなっても「IDP.Generic」ウイルスが誤検出される場合、他のセキュリティツールでのスキャンもしてみましょう。ただしこれはあくまで安全な信頼できるサイトからダウンロードしたものに限ります。
トレンドマイクロにはオンラインスキャンページがあります。オンラインスキャンとはウイルスの検知だけをしてくれるもので、これで「IDP.Generic」が誤検出されなければ問題ないわけです。利用するためには下記リンク先へアクセスしてください。
PCのビット数を選択すると、ウイルス検出のためのファイルがダウンロードされますので、それを保存して実行してください。「スキャン開始」をクリックすることでオンラインスキャンが実行されます。
ここで「IDP.Generic」が検出されなかったのであれば、Avast上での誤検出だったということになります。誤検出だと分かったのであれば、後述する除外設定をAvastでおこないましょう。
なお、「IDP.Generic」がオンラインスキャンでも検出されたのであれば、それはトロイの木馬が検出されたということになります。その場合、次で説明する「IDP.Generic」が検出されたファイルの削除/駆除をおこないます。
ウイルスの削除/駆除
「IDP.Generic」が実際にマルウェア(トロイの木馬)だった場合、そのファイルは安全ではないということになります。そのため、Avastのスキャン画面からウイルスの削除/駆除をおこなうか、ファイルそのものを削除しましょう。
Avast上でのウイルスに感染したファイルへの対応としては、ウイルスファイルだけの削除ができる「修復」、データの隔離ができる「チェストに移動」、ファイルそのものの削除をする「削除」があります。
「修復」と「削除」をおこない、再度フルスキャンして、「IDP.Generic」が検知されなくなって問題がな胃ということが分かればOKです。
Javaを最新版にアップデート
パソコンにインストールされているJavaのバージョンが古いと、Avastが「IDP.Generic」を誤検出することがあります。Javaのアップデートをしてみて、「IDP.Generic」を誤検出しなくなるかどうか確認してみましょう。
スタートメニューを開き、「Javaの構成」を開いてJavaのコントロールパネルを開いてください。
「更新」タブにある「今すぐ更新」をクリックすることで、Javaを最新版にアップデートすることができます。アップデートが完了したら、Avastで再度フルスキャンを実行してみてください。「IDP.Generic」が検出されなくなったのであれば問題ありません。
除外設定を行う
オンラインスキャンで「IDP.Generic」が誤検出された事が分かったのであれば、感染リスクも低いと判断してそのファイルの除外設定をしましょう。
そうすることでAvastのすべてのスキャンやシールドからそのファイルが除外されるため、除外していしたファイルから「IDP.Generic」が誤検出されるのを防ぐことができます。
スキャンなどの範囲から除外する設定ですが、Avastの設定を開いてください。「一般」の中の「除外」で「例外を追加」から対象のファイルのファイルパスやフォルダパスを入力しましょう。(参照から選択も可能です)
「詳細」でプロセス名とコマンドラインパラメーターを入力し、「ファイルレスの例外を追加」をすることで除外設定が可能です。
最後に
Avastで「IDP.Generic」が検出されるのは、実際にウイルスの場合もあれば誤検出される場合もあります。ここで紹介した対処法でどちらなのか判断して、適切な対処法を取るようにしてください。