CamScannerの使い方!機能や有料版/無料版の違いを解説
スマホカメラでスキャナーのように文書や画像を取り込めるアプリがCamScannerです。CamScannerはどのような使い方をするのでしょうか。この記事では、CamScannerとはどのようなアプリで使い方はどうすすのか、詳しく解説します。
CamScannerの使い方
書類のスキャンを頼まれても、スキャナーを持っていなかったり、使い方がわからなかったりすることがあります。PCに接続する本格的なスキャナーを使えない場合でも、スマホのカメラを簡単にスキャナーにできるCamScannerというアプリが話題です。この記事では、CamScannerとはどのようなアプリでどのような使い方をするのか、詳しく解説します。
CamScannerとは
CamScannerとは、どのような特徴を持つアプリなのか、どのような機能が使えて、料金プランによる機能の違いにはどのような違いがあるのか、見ていきましょう。
特徴
CamScannerの特徴は、スマホのカメラで高性能なスキャンができるという点です。書類を保存するときに、カメラで撮影した画像と、スキャンした画像では、通常は文字などの鮮明度が全く違います。
しかし、CamScannerを使うと、スマホカメラで撮影した画像も、高性能スキャンでスキャンしたのと同じ鮮明度でスキャンできます。
できること/機能
CamScannerでできること、機能には具体的にどのような機能があるのでしょうか。CamScannerの機能は無料版と有料版に大きな違いがありますが、基本的な機能はスマホのカメラで撮影した画像データを高性能スキャナーとほぼ同じ画質で保存できる点です。
保存したデータはPDF化したりテキスト化することもできるので、画像データのスキャンだけでなく、文書データのスキャンにも活躍できます。
有料版と無料版の違い
CamScannerには無料版と有料版があります。無料版と有料版では利用できる機能に大きな違いがあります。具体的な機能の違いは、無料版と有料版でできることで具体的にお伝えしますが、大まかに言うとデータを活用できる範囲と、セキュリティ面での機能の違いが大きいでしょう。
CamScannerでは無料版でも文字をテキスト化できるOCR機能を使えます。一方の有料版ではCamScannerに保存したデータを直接Wordで開けるという違いがあります。また、セキュリティ面でも、有料版ならパスワードを設定できるなどの違いがあります。
個人が趣味の範囲でCamScannerを利用するのなら無料版でも十分ですが、セキュリティを求められる仕事などで活用する場合には、有料版の利用がおすすめです。
無料版でできること
それでは具体的にCamScannerの無料版と有料版の機能の違いを見ていきましょう。無料版でもできることは次のようなことです。
CamScannerの無料版の機能 | 解説 |
スキャン機能 | CamScannerアプリでスマホカメラを使って文書やホワイトボードを撮影すると、まるでスキャナーを使ったのと同じ高画質な画像で保存できる。 |
OCR機能 | 撮影した文書やホワイトボードの文字を認識してテキスト化できる機能。文書を再入力しなくても、テキスト文字としてWordなどで編集可能。 |
PDFコンバーター機能 | CamScannerで撮影した画像をPDFとして保存できる機能。 |
AirPrint | CamScannerで保存したファイルをAirPrint対応のプリンターで印刷できる機能。 |
ドキュメント管理機能 | CamScanner内に保存したファイルを管理する機能。フォルダ分け、ファイル名変更、タグ付けなどの機能を使ってファイルをわかりやすく管理できる。 |
ドキュメント共有機能 | CamScannerで付与されるクラウドストレージを使って、他のユーザーとのドキュメント共有が可能になる。無料版では200MBのクラウドストレージの利用が可能。 |
ドキュメント同期機能 | ドキュメント共有機能でも使えるCamScannerで付与されるクラウドストレージを使って、異なるデバイス間でのファイル共有が可能。 |
有料版でできること
CamScannerの有料版を利用すると、無料版で使える機能に加えて次のような機能も利用できるようになります。
CamScannerの有料版の機能 | 解説 |
コラージュ機能 | CamScannerに保存した複数のファイルをA4サイズ1枚にコラージュして統合可能。 |
10GBのクラウドストレージ | 無料版では200MBだったクラウドストレージが有料版では10GB利用可能に。 |
共有人数が最大40人 | 無料版では10人までの人数制限のある共有人数が最大40人まで拡大される。 |
有効期限付きの暗号化リンクの発行でセキュリティ向上 | ファイル共有するためのリンクを有効期限をつけて暗号化できる。ファイル共有のセキュリティが大幅に向上する。 |
クラウドサービスへの自動アップロード | Box、Google Drive、Dropbox、Evernoteへの自動アップロードが可能。 |
広告非表示 | すべての機能で広告表示なし |
透かしなしでのPDF作成 | 無料版でPDFを作成すると透かしが入るが、有料版では透かしが入らない。 |
なお、CamScannerの有料版の価格は次のとおりです。有料版の支払いはスマホ版のみで、iOS
版もAndroid版もどちらもアプリストアでの決済のみとなります。
OSの種類 | |
iOS | 月額600円 年額6,400円 1週間だけの利用450円 広告削除のみ250円 |
Android | 月額540円 年額5,400円 |
CamScannerの使い方
CamScannerの使い方を詳しく解説します。まずは、CamScannerのアプリをスマホやPCにインストールしておきましょう。
iOS版はこちらからダウンロードできます。
Android版はこちらからダウンロードできます。
Windows PC版はこちらからダウンロードできます。
Mac PC版はこちらからダウンロードできます。
アカウントの登録とログイン
CamScanner実際の使い方に入る前に、アカウントの登録とログイン方法を解説します。
- スマホ版CamScannerでのログイン/登録方法
スマホ版CamScannerでのアカウント登録とログイン方法は次のとおりです。
スマホ版CamScannerを起動してチュートリアルを終了したら、画面の左上の「≡」をタップします。
「ログイン/登録」をタップします。
ログインに使うメールアドレスか携帯電話番号を入力して「次へ」をタップします。
携帯電話番号で登録すると、国と携帯電話番号の確認画面が開きます。正しければ「次へ」をタップします。
SMSへ認証コードが送信されます。認証コードを入力します。
パスワードを入力する画面になります。パスワードを登録して「今すぐ使う」をタップします。
するとログインできます。同じアカウントでログインしているCamScannerと同期できます。
- PC版CamScannerでのログイン/登録方法
PC版CamScannerでのアカウント登録とログイン方法は次のとおりです。
PC版のCamScannerを起動したらログイン画面が開きます。スマホ版ですでにアカウントを作成してある場合には、スマホ版CamScannerで登録してメールアドレスを使ってログインしましょう。
まだアカウントを作成していなければ「Create new account(新しいアカウントを作成する)」をクリックします。
次の画面でプライバシーポリシーへの同意と画像などを取り込むためのストレージへのアクセスの同意を求められます。CamScannerを利用するのなら「Agree(同意する)」をクリックします。
CamScannerへの登録は携帯電話番号かメールアドレスのどちらかでできます。今回はメールアドレスで登録してみましょう。「Email Address(メールアドレス)」をクリックします。メールアドレスとパスワードを設定して「Next step(次のステップへ)」をクリックします。
登録したメールアドレスに認証用コードが送信されます。メールを確認して、認証用コードを入力します。
登録したメールアドレスを使ってログインします。
スキャンの使い方
まずはCamScannerのスキャンの使い方を解説します。CamScannerでのスキャンはスマホアプリ版で行います。スマホ版のCamScannerを起動してスキャンしたい文書などを用意します。
スマホ版CamScannerの画面の右下の「スキャン開始」のカメラのマークをタップします。
するとカメラが起動します。スキャンするものを画面に映したら撮影ボタンをタップします。
画像の範囲を読み取ります。四角の枠の中にスキャンしたい部分が入っていれば「次へ」をタップします。
スキャンしたデーターの保存方法と保存先
スキャンした画像の色彩を調整します。
下の選択肢から最適なものを選んだら、右下のチェックマークをタップします。
すると画像が保存されます。
- 画像の保存先の変更方法
CamScannerでスキャンした画像の保存先を変更する使い方です。
CamScannerのトップ画面から左上の「≡」をタップします。
「設定」をタップします。
「スキャン」をタップします。
「自動でアルバムに保存」をオンにするとスキャンした画像がスマホのアルバムに保存されます。
前の画面に戻り「ドキュメント管理」をタップします。
「ストレージ設定」の「保存先」をタップします。
保存先を「スマホ容量(スマホの内部ストレージ)」か「SDカード」のどちらかに設定できます。
共有方法
CamScannerでスキャンした画像のリンクを発行して共有する使い方を解説します。
CamScannerのトップページから共有したい画像を選択してタップします。
画面の上に表示されている「共有ボタン」をタップします。
「リンクをシェア」に表示されているアプリやメールなどで、CamScannerでスキャンした画像のリンクを共有できます。
「もっと」をタップすると、CamScannerから共有できる全てのアプリが表示されます。
「リンクの設定」をタップすると、リンクの有効期限を7日以内、30日以内、365日以内から選んで設定できます。
書類の保護とバックアップ
有料版のCamScannerを利用していれば、スキャンしたファイルにパスワードをかける保護機能とバックアップ機能を利用できます。
- 保護機能の利用方法
パスワードを掛けて保護する使い方は次のとおりです。有料版のCamScannerのトップページの上部に有料版で利用できる機能のアイコンが表示されています。一番右端のチェックマークをタップします。次のページで保護したいファイルを選択して、画面の下にあるメニューバーから「保護」をタップします。
するとパスワードの設定画面が開きます。選択したファイルにパスワードをかけると、共有設定にしてもパスワードを知っているユーザーしかそのファイルを開けなくなります。
- バックアップの利用方法
CamScannerのトップ画面の左上の「≡」をタップして、「設定」へ進みます。プレミアムアカウントなら「バックアップ」があるのでタップします。「Appロック」を選択して、バックアップのパスワードを設定すると、バックアップ設定が完了です。バックアップ設定を行っておけば、常に保存したファイルが自動でバックアップされるので、万が一の場合でも安心です。
スキャンした書類の利用方法
スキャンしたデータの使い方です。同じアカウントでログインしているPC版のCamScannerを見てみましょう。
すると、特に同期の設定などはしていませんが、先程スマホのCamScannerでスキャンしたファイルが自動で同期されています。PC版のCamScannerでPDF化したり、JPG画像として保存したりできます。
また、有料版のCamScannerでは、スキャンした画像をWordファイルに変換して保存することも可能です。CamScannerでスキャンして保存したデータは必要に応じたファイル形式で保存して利用することができます。
- データ移行について
スマホやPCの機種変更をしたときの、CamScannerのデータ移行について心配する方が多いようです。
CamScannerにアカウントを作成してログインしていれば、CamScannerに保存したデータは自動でクラウドに移行保存されます。変更した機種のCamScannerで同じアカウントでログインすれば、クラウドに保存されて同期されているデータは自動で新しい機種へも移行されます。データ移行について心配する必要はそれほどありません。
しかし、無料版のCamScannerでは200MBしかデータ移行に使えるクラウドストレージがなく、全てのデータを移行できない可能性があります。スマホで保存してあるデータの移行に不安があるのなら、AndroidであればSDカードへも事前にデータ移行しておいた方が安心です。
iPhoneを利用している方は、SDカードへの移行が利用できません。クラウドストレージへデータを移行しておくか、PC版のCamScannerからPCへダウンロード移行しておくと安心でしょう。