2020年09月30日更新
【Android】スマホで通話/内部音声など録音する方法を解説!
Androidのスマホを使っていて、いざボイスメモを使おうとしても見つからない。そんな場合は、ボイスレコーダーを使って録音をします。本日は、Androidスマホで録音アプリなどを使って、内部・外部に音声を保存する手順を紹介しておすすめします。
目次
【Android】スマホで通話/内部音声など録音する方法
内部音声を録音する方法
内部音声とは、スピーカーなどから外部に出力される前の段階の音のことです。ダウンロードした音声ファイルやゲームアプリのサウンド、Androidスマホ本体のシステム音などが内部音声に当たります。
「スピーカーから出ているのだから外部音声じゃないの」と思われるかもしれませんが、厳密にいえば「音程や音質を再現する音のデータそのもの」が内部音声です。
Android端末では内部音声を録音は不可
Androidのスマホでは、内部音声を録音することはできません。マイクで拾うことによって音質が劣化する外部音声の録音と違い、内部音声の録音はほぼ劣化がなく録音することができます。
スマホの内部音声録音の目的として、ほかの端末に録音したり、営利目的で配信動画用に録音したりなどが考えられます。これらの行為は著作権に抵触する可能性もあるため、Android OSのスマホでは、内部音声録音アプリがプリインストールされていません。
アプリを使えば可能
Androidスマホの基本機能として内部音声録音アプリはありませんが、サードパーティ製のアプリはリリースされています。Googleプレイストアからアプリをダウンロードすることで、Androidのスマホでも内部音声を録音することが可能です。
おすすめの内部音声録音アプリ
Androidのスマホでも内部音声を録音できるアプリはありますが、音声ファイルだけを抜き出してスマホに保存するといった使い方ができるアプリは、ほぼありません。あくまでも「録画アプリの機能として音声編集ができる」という録音機能です。
録音ラジオサーバー
録音ラジオサーバーは、スマホでインターネットラジオの再生や録音ができるアプリです。スマホの画像や位置情報のアクセス許可が必要なことが注意点ですが、純粋に音声だけを録音することができます。
ABCや802といったメジャーなラジオ局からローカルラジオ曲、英語放送まで幅広くスマホで再生・録音できることがおすすめのポイントです。また、アプリの操作がシンプルな点も魅力です。
アプリをダウンロードすると上記のようなラジオ局を選択できるホーム画面が表示されます。
画面上部のタブでは再生・録音したいラジオ局を選ぶことができます。
録音したいラジオ局選択後、自動再生されます。録音したい場合は、画面下のアイコンを押すと録音が開始されます。とてもシンプルな操作感です。
スマホに録音した番組は保存され、好きな時にスマホで再生することができます。また、0.3倍から2倍まで録音した音声の再生スピードを変えることができ、録音した曲が増えてもフォルダ分けをして見やすく管理ができる点も高評価の理由です。
広告表示も控えめで使いやすいアプリのため、ぜひ試してみてください。ただし、Android OSのバージョンが4.1以上でないと動作しない可能性があることが注意点です。
通話を録音する方法
通話録音とは、スマホで電話を使用している際の自分や相手の音声を録音できる機能のことです。相手の声は基本的に内部音声録音、自分の声は外部音声録音であり、通話中に音声録音アプリが機能しないことも多いため、独自機能が必要です。
通話を録音する方法として、1つはスマホに搭載されている録音機能を使うこと。もう1つはアプリを導入して録音することがあります。
搭載されている機能を使用
GalaxyやXperiaなど、スマホの機種によっては通話録音機能が搭載されています。機種によっては通話録音機能を使うのに初期設定が必要な場合もあります。
通話録音ができるアプリを使用
通話録音機能が搭載されていない機種を使っている場合、またスマホの録音機能をより使いやすくしたい場合は、通話録音アプリのインストールが必要になります。
おすすめの通話録音アプリ
通話録音アプリを選ぶ時のポイントや注意点は3つです。
- 録音の音質がよいこと
- 双方の声を録音できること
- アプリが軽く動作に影響を与えにくいこと
通話録音 - ACR
上記3点を満たしたおすすめのアプリが「通話録音 - ACR」というアプリです。録音した音声ファイルが管理しやすく、セキュリティに配慮して録音にパスワードロックをかけられる点がメリットです。
操作方法や画面もシンプルです。通話がはじまると録音が自動的に開始され(手動設定も可能)、発着信別に録音履歴を閲覧できます。
並び順は連絡先・日付・ファイルサイズによって変更することができます。また、画面上部のウインドウから番号や名前で特定の録音履歴を検索することも可能です。
クラウドストレージへのアップロードなど、一部の機能はPro版(有料)でしか使えませんが、通話録音をするだけなら無料でも十分に便利です。ただし、国によっては通話を録音することが違法の場合があることが注意点です。
また、機種によっては通話録音がうまくいかないことや、音質があまり良くないことも注意点です。ただし、通話録音を行うように設計されていない機種の都合上仕方のない部分でもあります。
【Android】スマホで外部音声など録音する方法
外部音声録音とは、スマホのマイクを使って録音する音声のことです。内部音声や通話録音と比べて雑音が入りやすい欠点もありますが、スマホ1つで簡単に録音できる点がメリットです。
外部音声を録音する方法
スマホで外部音声を録音する方法は2つです。
- スマホに搭載されているレコーダーで録音する
- アプリをインストールして録音する
搭載されているボイスレコーダーアプリ使用
スマホで外部音声を録音する方法として、最も簡単なのがプリインストールされているボイスレコーダーアプリを使うことです。録音方法は機種ごとに若干違うというデメリットもありますが、必要十分な機能を備えていて導入のハードルが低いことがメリットです。
ボイスレコーダーアプリは、スマホのホーム画面かアプリドロワーから起動することができます。
アプリドロワーを開いたら、ボイスレコーダーアプリを探して起動してください。
画面の表示内容はとてもシンプルです。スマホの外部音声を録音したい場合は、画面の赤いアイコンをタップします。
右側の四角いアイコンをタップすると外部録音が終了し、音声ファイルが自動的に保存されます。
スマホに外部録音した音声ファイルがある状態で、画面左上のボイスレコーダーの項目をタップすると、音声ファイルの一覧が表示されます。音声ファイルをタップすると、過去の録音を再生することが可能です。
スマホの画面の停止アイコンをタップしてから、右上のアイコンをタップするとメニューが表示されます。「共有」を選択すると、メールやDropbox、LINEなどで音声ファイルを相手に送信することも可能です。
メニューの上から2番目「名前の変更」をタップすると、音声ファイルの表示名を変更することができます。名前の変更のすぐ下の「削除」で不要な音声ファイルを消すことが可能です。
「着信音に設定」をタップすると、録音した音声ファイルをスマホの着信音にすることができます。すべての着信音に設定するか、連絡先を指定して設定するかを選ぶことができ、録音した音声ファイルの一部を切り取って設定することも可能です。
Google Playストアからアプリをダウンロード
スマホにプリインストールされているボイスレコーダーで物足りない場合は、Googleプレイストアからアプリをダウンロードするのがおすすめです。スマホのホーム画面から「プレイストアアプリ」を起動し、ダウンロードしたいアプリ名を検索フォームに入力します。
おすすめの外部音声録音アプリ
スマホの外部音声を録音するアプリの選び方のポイントは3つです。
- 操作性がシンプルなこと
- すぐに起動できること
- 音質を調整できること
スーパーボイスレコーダー
「スーパーボイスレコーダー」はAndroidの外部音声録音アプリの中でも人気が高く、高評価が多いことが特徴です。
画面構成はとてもシンプルです。右下の赤いアイコンで録音を開始し、左下のアイコンでスマホに録音した外部音声を呼び出すことができます。また、右上のメニューから細かな録音設定を行うことが可能です。
メニューから「設定」をタップすると、音質やスキンの編集画面に移動します。まずは音質の画面を確認します。
「モード」の項目では、ビットレート(音質)をCBR(固定)とVBR(可変)から選択することができます。VBRは、音の情報量に応じてビットレートを自動的に変更してくれ効率的ですが、基本的にCBRを選んでおけば問題ありません。
「MP3ビットレート」では32kbitから320kbitまで、サンプルレートの項目では8000khzから44100khzまでの数値をそれぞれ設定できます。どちらも数値を大きくするほど音質が良くなり、サイズが大きくなります。
他の機能として、「スキンを変更」の項目では録音アプリの壁紙の色を変更でき、「オーディオの場所」ではスマホの音声ファイルの保存先を変更できます。
プリインストールされているボイスレコーダーと同じくらい簡単に録音でき、音質はクリアでサイズも細かく調整可能です。Androidスマホ用のボイスレコーダーを探している方は、ぜひ試してみてください。
簡単ボイスレコーダー
「簡単ボイスレコーダー」は、スーパーボイスレコーダーと並んで人気の音声録音アプリです。こちらも操作性と実用性を備えた使いやすいレコーダーです。
簡単ボイスレコーダーの特徴は、レコーダーとプレイヤー画面に分かれていることです。レコーダー画面ではファイル名を直接変更することができ、スマホのストレージを自動計算しておおよその録音可能時間を表示してくれます。
プレーヤー画面では、録音が完了したスマホの外部音声を一覧で表示します。右上のバーをタップして並び替えることも可能です。ほかの録音アプリと比べても、直感的に操作できることが強みです。
右上のアイコンをタップするとメニューが表示されます。注目は「最近削除したファイル」という項目で、間違えて削除してしまった音声ファイルも30日間保持してくれます(そのまま削除も可能)。ユーザービリティに配慮した便利な機能です。
メニューから「設定」をタップすると細かな設定を変更できます。「マイクのプリセット」では、スマホのマイク感度をカスタムすることが可能です。「ボイスメモ」モードでは近い音を拾いやすく、「音楽」モードでは広い範囲の音を拾いやすくなります。
「音質」と「チューニング」の項目では、音の良さとファイルサイズを細かく設定できます。サンプルレートやエンコードで音質とサイズを変更でき、雑音を除去するノイズキャンセラーや反響を抑えるエコーキャンセラーも無料で使用可能です。
「インターフェース」や「詳細設定」では画面の表示方法や色を変更し、使いやすくカスタマイズすることもできます。
「難しいことはわからない」という初心者の方から、「ボーカルパートのガイドを録音したい」というクリエイターの方まで、幅広いニーズに応えてくれる手軽かつ本格的な音声録音アプリです。
【Android】スマホで通話や音声を録音する際の注意点
内部音声・通話音声・外部音声に関わらず、音声ファイルはスマホのストレージにストックされていきます。また、公共の場や営利目的で使用する時には、配慮が必要なことが注意点です。
著作権や個人情報に注意
アーティストの楽曲やゲームのSEなど、販売目的で制作されている音声を無断で録音し、使用することはできません。特に内部録音の場合は音質が商品と遜色ないこともあり、著作権の侵害に当たる場合があるのが注意点です。
ゲームのSEはプレイ動画とセットで配信する場合には問題がないケースも多いですが、音声ファイルのみ録音して無断利用すると、こちらも違法になるケースがあることも注意点です。
また、スマホの通話を録音した場合も気をつけてください。会話を相手の許可なく録音したり第3者に聞かせた場合、守秘義務違反や個人情報違反、盗聴にあたることがあります。そもそも、通話の録音自体が違反という国もあることが注意点です。
時間が長くなって容量オーバーにならないように
動画ファイルほどではありませんが、録音した音声ファイルもスマホのストレージを圧迫することが注意点です。
通常程度の音質である128kbpsで3分程度の音声録音を行った場合、ファイルサイズは3MB程度になります。長く回せば回すほど、ビットレートを上げて高音質にすればするほどファイルサイズは肥大していきます。
たいていの録音アプリでは、録音途中にストレージが一杯になるとそれまで録音していた音声ファイルが消えてしまうことになります。録音開始前には、必ずスマホのストレージ容量をチェックしておくことも注意点です。