2023年01月30日更新
Apple WatchのセルラーとGPSモデルの機能の違いやできることを比較!
Apple WatchにはセルラーモデルとGPSモデルがあり、それぞれのモデルでできることには様々な違いがあります。Apple Watch購入後に、セルラーもしくはGPSそれぞれのモデルでのできることの違いで後悔しないよう、それぞれの違いを比較してみましょう。
目次
Apple Watchのセルラー/CellularとGPSモデルの機能の違い
利用できる機能が増えてきていることもあり、Apple Watchの購入を検討する人も多いでしょうが、実はApple Watchにはセルラー(Cellular)モデルとGPSモデルという種類があります。
Apple Watch単体でできることはセルラーとGPSでは違いがあるため、Apple Watch購入後にセルラーもしくはGPSにしておけばよかったと後悔しないよう確認していきましょう。
セルラーモデルやGPSモデルとは
まずはApple Watchのセルラー(Cellular)モデルとGPSモデルとはどういったものなのか、という点から説明していきます。
両方ともApple Watchの種類
前述したように、セルラー(Cellular)モデルとGPSモデルは、Apple Watchの種類のことです。それぞれでできること/機能には違いがありますが、最終的にApple Watchで利用可能な機能はセルラーもGPSもほとんど変わりありません。
セルラーモデル
Apple Watchのセルラー(Cellular)とは携帯電話と同じLTEなどでのデータ通信のことです。Apple Watchのセルラーモデルは、Apple Watch単体でネット接続できます。
それ以外にもApple Watch単体での電話接続や通話なども可能なの点もこのセルラーモデルの特徴です。
GPSモデル
それに対し、Apple WatchのGPSモデルとは、GPS機能などはあるものの電話やネットなどの通信機能がないApple Watchのことで、セルラー(Cellular)モデルのApple Watchより利用できる範囲に制限があります。
ただし、GPSモデルは近くにiPhoneがあればセルラーモデルとほぼ同等の機能が使えるため、必ずしもApple Watchはセルラーモデルでなければならない、という違いはほとんどないともいえます。
セルラーとGPSモデルの機能の違い
では、Apple Watchのセルラー(Cellular)モデルとGPSモデルとではどういった違いがあるのでしょうか。
iPhone端末がなくてもネットにつながる/電話ができるかどうか
大きく異なるのは前述したようにApple Watch単体でネット接続や電話の発信などができるかどうかです。iPhoneが手元になくてもApple Watchでネットへの接続や電話機能の利用ができるかどうかと言うのがそれぞれの機能/種類の違いになります。
セルラー(Cellular)モデルの場合、iPhoneなしでもApple Watchだけで通信が可能なので、iPhoneをうっかり忘れて買い物の際などに後悔、ということも避けられます。
そんなセルラーモデルと違い、GPSモデルの場合はApple Watchでのネット接続や電話の受発信にはiPhoneが必要です。iPhoneを持ち歩くのが煩わしい場合は、GPSモデルで後悔する人もそれなりにいるようです。
本体ケース素材の違い
また、Apple Watchの本体にはケースの素材が様々あり、主にアルミニウム、ステンレス、チタニウムの3種類です。
基本的にApple WatchのGPSモデルはアルミニウムしか選択できません。Apple Watchのセルラーモデルは、アルミニウムの他にもステンレスやチタニウムを選択できます。
ただし、Apple Watch UltraやHERMESなどハイクオリティなモデル/機種の場合はセルラーモデルオンリーで、アルミニウム以外の種類しかありません。
そのためハイクオリティなApple Watchの購入時はGPSモデルが必然的に選択肢から消え、強制的にセルラーモデルでの利用になります。このあたりで後悔するかは人それぞれでしょう。
セルラーモデルは月額使用料が必要
なお、Apple Watchのセルラー(Cellular)モデルとは前述したようにネット通信にキャリアとの月額契約、ひいては月額使用料が発生します。その月額使用料の部分で後悔する人もいないわけではありません。
逆に、Apple WatchのGPSモデルの場合はセルラーモデルと違い追加契約は必要ないため、月額の通信契約料も不要です。少しでも費用を抑えたい場合にはセルラーモデルより月額契約しないGPSモデルのほうがメリットとしては高いです。
それぞれのメリット/デメリット
Apple Watchのセルラー(Cellular)モデルとGPSモデルとはどういったメリット・デメリットそれぞれの種類で存在しているのかは、Apple Watchの種類の選択時に気になる点でしょう。
Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルそれぞれのメリット・デメリットは下記の表を参照してください。
Apple Watchの種類別のメリットとデメリット/違いの比較 | ||
---|---|---|
セルラーモデル | GPSモデル | |
iPhone無しでの利用 | できる | できない |
月額契約 | することでより便利になる ※契約しない状態でも利用可能 |
契約しない状態でも利用可能 |
素材の種類 | アルミニウム ステンレス チタニウム |
アルミニウムのみ |
画面のガラス | アルミ:Ion-X(強化ガラス) アルミ以外:サファイアガラス |
Ion-X(強化ガラス) |
価格 (Series7の場合) |
高い(60,800円~) ※ステンレスだと104,800円~ |
安い(48,800円~) |
通信方法 | LTE Wi-Fi Bluetooth |
Wi-Fi Bluetooth |
セルラーモデルは契約しないといけない?
Apple Watchのセルラー(Cellular)モデルでは、通信のための月額契約料が必要ですが、セルラーモデルだけど別にApple Watch単体で通信契約は不要だからしないのでもいいのでは、という意見も当然ながらあるでしょう。
セルラーモデルは月額契約をしない状態でも利用可能ですが、利用可能な機能はGPSモデルと同じで、iPhoneが近くにある必要があります。
しかし、GPSモデルだと買い替えなければApple Watch単体での通信はできませんが、セルラーモデルは思い立った時にApple Watchの月額契約をして単体での通信などができます。
Apple Watch単体での利用の余地を残したいのであれば、必要なときにApple Watchの月額契約をして、不要な間は契約しないという方向でセルラーモデルを利用するのもありです。もちろん、不要だからGPSモデル、というのも問題ありません。
Apple WatchのセルラーとGPSモデルでできること
Apple Watchのセルラー(Cellular)モデルとGPSモデルのできることとはそれぞれどういうものかも確認しましょう。
自身がApple WatchのセルラーとGPSのどちらを利用するのかという部分の確認に利用し、後悔しないようにするための判断材料にしてみてください。Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの大まかなできることの比較は次の表にまとめました。
Apple Watch単体でのセルラーとGSPでできることの違い | ||
---|---|---|
セルラー | GPS | |
電話の発着信 | ○ | ✕ |
メッセージの送受信 | ○ | ✕ |
音楽のオンライン/ストリーミング再生 | ○ | ✕ |
音楽のオフライン/同期再生 | ○ | ○ |
天気や地図、ニュースアプリの利用 | ○ | ✕ |
ワークアウトの記録 | ○ | ○ |
Apple Payなどでの決済 | ○ | ○ |
Suicaなどでの改札タッチ | ○ | ○ |
Suicaなどへのチャージ | ○ | ✕ |
心拍数や血中酸素濃度などの計測 | ○ | ○ |
セルラーモデル
Apple Watchのセルラーモデルは、Apple Watch単体での利用ができます。セルラーモデルはiPhoneを持たずに外出しても電話可能で、ネット通信ができるため音楽のストリーミング再生なども可能です。
Apple WatchのセルラーモデルであればGPSモデルと違いiPhoneに依存しないため、iPhoneを持たないAndroidユーザーでも後悔なくApple Watchを利用できます。
iPhoneは持っていないけれどApple WatchはほしいというユーザーにはGPSモデルよりセルラーモデルの方がおすすめです。
また、セルラーモデルはGPSモデルと違いSuicaなどへのチャージもApple Watch単体で可能です。iPhoneが電池切れになった、というような場合はGPSモデルだど制限が生じますが、セルラーモデルはApple Watchの方でチャージができます。
そして、セルラーモデルにすれば、iPhoneの電話番号の同期以外にも、各キャリアのサービスでApple Watch専用の電話番号を持つことができるため、iPhoneとは別の電話番号での利用も可能です。
これによりファミリー共有がApple Watchのセルラーモデルでできることに含まれるようになります。
ファミリー共有とは、家族間限定でiPhoneなしでもApple Watchの利用ができる機能です。これを利用するとApple Watchを子供用の携帯代わりなどとして活用することもできます。
ただし、Apple Watch専用の電話番号のために、Apple Watchのセルラーモデルの通信利用とはまた別に月額契約が必要です。
また、セルラーモデルはApple Watch自身が通信しているということもあって、できることが増える反面、バッテリーの持ちはGPSモデルと違い激しいのが実情です。セルラーでの利用でなければGPSモデルと変わらない持ちになります。
iPhone無しで通信できる、というセルラーモデルのメリットは、万一の災害時などにも備えられるという利点はあります。
iPhoneのバッテリーが切れてしまえば、GPSモデルの場合機能に制限が生じます。セルラーモデルも当然ながら月額契約がなければ、GPSモデルと同じなので通信などはできません。
しかし、セルラーモデルかつ月額契約ありのApple Watchの場合、iPhoneが無い/壊れた/電池切れしたというような場合にも電話したりメッセージの送受信をしたりということができ、災害時や緊急時のメリットは大きいのが事実です。
転倒時の緊急通報なども月額契約ありのセルラーモデルであればiPhoneがなくても利用できるため、セルラーモデルを利用すれば運動時に何かあった際の助けにはなりやすいです。
この部分はGPSモデルには絶対にない利点ではあるため、そういった災害時や緊急時の万一に備えたい場合はセルラーでの利用がおすすめです。
GPSモデル
GPSモデルはiPhoneなしで通信ができないため、セルラーモデルと違いiPhoneが近くにないとできることに差が生じます。
しかし、GPSモデルかセルラーモデルかにかかわらず万一のためにiPhoneは必ず持ち歩く、という人であれば、GPSモデルを選択して後悔という可能性は少ないです。
実際、Apple Watch購入時にGPSモデルにして後悔しているという声はあまり耳にしません。セルラーモデルと違い、LTE通信のためにiPhoneへの接続が必要なので、余計な月額料金が必要となる可能性もなくなります。
Apple WatchがGPSモデルだから、という以外でもiPhoneを持ち歩く習慣があれば、Apple Watchの機能はセルラーモデルとできることがほぼ同じになるため、GPSモデルでも問題が生じないこともあるためでしょう。
また、Apple WatchのGPSモデルはアルミニウムケースしか選択肢がないため、GPSモデルはセルラーモデルと違い見た目の部分で選択の余地はないものの、その分Apple Watch本体の価格は抑えられます。
Apple Watchやガラスなどの強度の面ではGPSモデルはセルラーより劣りますが、セルラーモデルより劣るというだけで十分な強度はあります。セルラーより安価な分、と考えれば大きく損をした感じはありません。
Apple Watchのバンドなどを好みのものにしたい場合は、GPSモデルとセルラーモデルの差で12,000円ほどあるため、その浮いた費用でApple Watchをカスタマイズできるというメリットもあります。
最後に
Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルとでは、一部の機能がApple Watch単体で利用できないだけで、基本的な部分はiPhoneが近くにあればApple Watchの機能を利用できます。
個人的な意見としては、Apple Watch本体の価格の高さや月額費用を許容しApple Watchだけで外出することが多い人はセルラーモデルが向いていますが、そうでなければiPhoneは持ち歩く前提でGPSモデルで十分かと思います。
とは言え、セルラーモデルにしておいて万一の場合に契約ができるようにしておきたい、という場合もあるでしょう。その場合はApple Watchをセルラーモデルで購入し、必要なときに通信できるよう契約する、という方法でもOKです。
セルラーとGPSどちらを選ぶにせよ、この記事で紹介した内容を確認し、後悔しないように自身の生活に寄り添った種類のApple Watchの選択の判断材料にしていただければ幸いです。