2019年01月24日更新
Macが起動しない(立ち上がらない)時の対処法まとめ
Mac(デスクトップ/ノート)が起動しない時の対処法まとめています。Mac(デスクトップ/ノート)で修理を出す前に試してもらいたい対処法ばかりです。Mac(デスクトップ/ノート)がどうしても起動しない人に、参考に敷いてもらえたら幸いです。
目次
- 1Macが起動しない/立ち上がらない時の症状
- ・Macの起動音がしない
- ・起動音はしたがグレー画面
- ・起動音がして「?」マーク
- ・ 「?」マークが数秒間点滅して起動
- ・「?」マークのまま
- ・起動音はするが進入禁止マーク
- ・起動音がして地球儀マーク
- ・起動音がしてAppleマークのままで進まない
- 2Macが起動しない時にまず確認すること
- ・ディスプレイの問題
- ・電源の問題
- ・その他の問題
- ・ディスカッションを開始
- 3Macが起動しない時の対処法
- ・SMCリセット
- ・PRAMリセット
- ・セーフモード(セーフブート)
- ・リカバリーモード起動
- ・別の起動ディスクから起動を行う
- ・シングルユーザーモードで起動(fsckで修復)
- ・OSの再インストール
- ・Apple Diagnostics
- 4どうやってもMacが起動しない場合の対処法
- ・Apple サポートへの問い合わせ
- ・Apple Store(ジーニアスバー)へMacを持ち込む
- 5Macのトラブル時に役立つサービス
- ・AppleCareの延長
- ・Time Machineでのバックアップ
- ・合わせて読みたい!Macに関する記事一覧
Macが起動しない/立ち上がらない時の症状
Macを利用している時に突然起動しない現象が起きることがあります。この記事では、Macが起動しない時、立ち上がらない時の対処法を解説します。デスクトップ版のMacが立ち上がらない方やノート型のMacで起動しない方に参考にしてもらえたら幸いです。
Macが故障し修理に出す前に、この記事で紹介している対処法をお試しください。マックの不具合で考えられる原因は、OSの不具合、周辺機器の故障、ドライバの不具合、Mac本体の故障が考えられます。
Macの起動音がしない
Macは起動すると「ジャーン」という起動音がなります。一部のノートパソコン(MacBook Pro)ではこの起動音がならない場合もありますが、デスクトップのMacでは起動音がなります。
いつも使っているMacで起動音が突然ならなくなった場合、ハードに問題がある可能性がある(ロジックボードや電源周りのトラブル)ので、修理が必要です。
起動音はしたがグレー画面
起動音はしたがグレー画面の場合は、MacのOSに問題がある可能性があります。OSを読み込みが出来ないので、対処法として、セーフモード、シングルユーザモードでの起動します。対処法は記事後半に記載しています。
起動音がして「?」マーク
ノート/デスクトップのMacでは起動するとリンゴマーク(Appleマーク)が表示されますが、「?」マークが表示されることがあります。この現象は、起動ディスクが見つからない時に起きるものです。
「?」マークが数秒間点滅して起動
起動ディスクが見つからない時に起きる現象なので、「?」マークが数秒間点滅して起動したら、起動ディスクの確認をする必要があります。
「?」マークのまま
「?」マークのままであれば、再起動(強制終了)をしましょう。起動できなかった場合は内蔵ディスクを初期化フォーマットにしなければいけません。バックアップなどが無い場合は、データが全て消えてしまいますので、お気をつけください。
起動ディスクが見つからない
再起動(強制終了)しても起動ディスクが見つからない場合は、再度、Macintosh HDを選択して対処しましょう。
起動音はするが進入禁止マーク
起動音はするが進入禁止マークが表示されている場合は、起動に必要なシステムフォルダが見つからない現象が起きています。
対処法として、Macを一度強制終了し、NVRAMリセット(PRAMリセット)をしましょう。PRAMリセットについては後ほど解説します。
起動音がして地球儀マーク
起動音がして地球儀マークが表示されている婆は、起動ディスクが見つからないのでインターネット経由で復元(起動)しています。対処法としては、「起動音はするが進入禁止マーク」同様で、NVRAMリセット(PRAMリセット)をしましょう。
PRAMリセットについては後ほど解説します。また、PRAMリセットでも改善しない場合は、内蔵ディスクに問題がある可能性が高いので、内蔵ディスクを再度フォーマットしてOSをインストールしましょう。
起動音がしてAppleマークのままで進まない
起動音がしてAppleマークのままで進まない場合はアプリケーションに問題があります。対処法としては、一度Macを強制終了して、セーフモードで起動しましょう。セーフモードについては後ほど解説します。
このように、起動しない(立ち上がらない)Macにも原因が多くあるので、それぞれの対処法で解決していく必要があります。
Macが起動しない時にまず確認すること
Macが起動しない(立ち上がらない)時にまず確認をしてもらいたいことを解説します。「ディスプレイの問題で起動しない」「電源の問題で起動しない」「その他の問題で起動しない」を参考にしてください。
ディスプレイの問題
電源が入っているのに起動しない(立ち上がらない)場合ディスプレイに問題があります。
- 起動音が聞こえる。
- ファンやドライブの動作音が聞こえる。
- MacにLEDスリープインジケータが付いている場合、LEDが点灯する。
- Macノートブックにバックライトキーボードがある場合、バックライトが点灯する。
- 「caps lock」キーを押すと、キーのライトが点灯する。
上に記載している内容に当てはまっていれば、起動してることが確認できます。対処法としては、SMCをリセットしましょう。SMCのリセットについては後ほど解説します。
電源の問題
デスクトップ型のMacの場合は電源ケーブルが挿入されているのかを確かめましょう。また、ノート型Macの場合は、充電されているかを確かめましょう。最初に試してもらいたい方法です。
ヒューマンエラーによりMacが立ち上がらないこともあるので、確かめてみてください。いつも利用している電源ケーブルでも起動しない場合は、別の電源コードやアダプタを利用しましょう。利用する電源コードは、正規品を利用してください。
その他の問題
電源とディスプレイに問題がない場合は、以下の手順を進めてください。
- Macに接続されている周辺機器をすべて外します。(プリンタ、USB、携帯機器など)
- 電源ボタンを10秒間長押しをします。その後、もう一度電源ボタンを押して、Macの電源が入るか確認してください。
- SMCリセット (システム管理コントローラのリセット)をします。
- Macのメモリやドライブを増設した場合は、互換製品である(正規品である)こと、また、適切に取り付けられていることを確認ししてください。可能であれば、出荷時に搭載されていたメモリまたはドライブを元通りに取り付けて、問題が再現されるかどうかを確認してみましょう。
この4点の対処法をやってみましょう。
ディスカッションを開始
今までの対処法でも解決しない場合は、Appleサポートコミュニティより、ディスカッションを開始しましょう。時間はかかりますが、解決する可能性もあるので試してみる価値はあります。
Macが起動しない時の対処法
それでは、Macが起動しない時の対処法を解説します。
「SMCリセット」「PRAMリセット」「セーフモード(セーフブート)」「リカバリーモード起動」「別の起動ディスクから起動」「シングルユーザーモードで起動(fsckで修復)」「OSの再インストール」「Apple Diagnostics」について解説します。
SMCリセット
SMCリセットとは、システム管理コントローラーをリセットすることです。通常考えられないトラブルが起きた時はSMCリセットをします。デスクトップ型のMacとノート型のMacでは手順が違います。
もしSMCリセットで改善しない場合は、すぐにMacを修理に出しましょう。
デスクトップ型のMac
デスクトップ型のMac(Mac Pro、iMac、Mac mini)でSMCリセットをする場合は、システム終了後、Macの電源コードを抜いて15秒間待ちましょう。
ノート型のMac
ノート型のMac(2009年以降のMacBook、MacBook Air、MacBook Pro)でSMCリセットをする場合は、以下の手順でSMCリセットをします。
- Macを終了させる
- MagSafe(電源アダプタ)をMacに接続する
- キーボードの「shift + control + option」キーを押しながら、電源ボタンを押す。
- 3つのキー全部と電源ボタンを同時に離す
- Macの電源を入れます
となります。この手順で、SMCリセットができます。詳しくはAppleサポート「SMCリセット」を参照ください。
PRAMリセット
PRAMリセットとは、Macの設定を記憶しているPRAMをリセットさせることです。最初にMacの対処法としては、PRAMリセットです。
リセット手順
PRAMリセットの手順は3つです。
- Macを終了する
- 「Option+command+P+R」のキーを押し続けて電源を入れる
- 「ジャーン」というMacの起動音が2回鳴るまでキーを押し続け放す
セーフモード(セーフブート)
起動ディスクの検証、ディレクトリの問題の修復をする場合は、セーフモード(セーフブート)を試してください。セーフモード(セーフブート)も簡単にできる対処法なので、Macが立ち上がらない時には試してください。
起動手順
セーフモード(セーフブート)の手順は3つです。
- Macを終了する
- 電源を入れ起動音が聞こえたら「shift」キーを押す(起動音直後に押す)
- ディスプレイにAppleマークが表示されたらキーを離す
この手順で、セーフモード(セーフブート)をします。Macが起動しない時には、セーフモード(セーフブート)を試しましょう。
リカバリーモード起動
リカバリーモード起動とは、OS X Lion、Mountain Lion、Mavericks、YosemiteのOSを復元させる方法です。ディスクの修復などもできるので、リカバリーモード起動させましょう。リカバリーモード起動には、2種類あります。
起動手順
リカバリーモード起動の手順は3つです。
- Macを終了させる
- 「command+R」キーを押したまま再起動する
- Appleマークが出たらキーを離す
以上の手順でリカバリーモード起動が可能です。また、インターネットリカバリーモード起動という方法もあります。
インターネットリカバリー起動手順
インターネットリカバリーモード起動手順も3つです。
- Macを終了する
- 「shift+optio +command+R」キーを押したまま再起動する
- Appleマークが出たらキーを離す
これで、インターネットリカバリーモード起動が可能です。試してみましょう。どちらのリカバリーモードでの起動も試してみても改善しない場合は、他の対処法を試してみましょう。
別の起動ディスクから起動を行う
別の起動ディスクから起動を行う方法もあります。リカバリーモードでも起動しない場合は、こちらの対処法を試してください。起動可能なインストーラをOS X Mavericks、YosemiteではUSBメモリなどに作成させる方法は、Appleサポートを参照しましょう。
起動ディスク選択画面の表示方法
別の起動ディスクから起動を行う手順は3つです。
- Macを終了させる
- 再起動時に「Option」キーを押したまま起動する
- 「Startup Manager」と表示されたら、利用したいディスクを選択する
この手順で別の起動ディスクから起動させましょう。
シングルユーザーモードで起動(fsckで修復)
今までの対処法でも起動しない(立ち上がらない)場合は、シングルユーザーモードで起動(fsckで修復)させましょう。最終手段の1つとして考慮してください。手順も他の対処法よりも複雑なので自己責任でお願いします。
起動手順
シングルユーザーモードで起動(fsckで修復)の手順は以下になります。
- Macを終了させる
- 電源ボタンを押した直後「command + S」キーを押す
- シングルユーザーモードが起動
この手順でシングルユーザーモードが起動できます。そのあと、コマンドラインに「/sbin/fsck -fy」と入力して「return(enter)」キーを押します。問題が解決したら「reboot」と入力して「return(enter)」キーで再起動させましょう。
OSの再インストール
OSを再インストールで改善することもあるので、今まで改善しない場合は、OSを再インストールをしましょう。
再インストール手順
OSの再インストールの手順は以下になります。
- Macを終了させる
- 起動させたら「⌘(コマンド)+R」キーを押す
- 「Mac OS Xを再インストール」を選んで続けるを押す
この手順でOSの再インストールをしましょう。
Apple Diagnostics
Apple Diagnosticsとは、Apple Hardware Test(診断)です。ハードウエアを診断してくれるツールなのでどこが故障しているかをこれでチェックします。
Apple Diagnosticsの手順
Apple Diagnosticsの手順は以下になります。
- Macを終了させる
- 起動と同時にキーボードの「D」キーを押す。
- Apple Diagnosticsを起動させる
診断には数分かかるのと、機器によって操作方法が異なります。
どうやってもMacが起動しない場合の対処法
どうやってもMacが起動しない場合の対処法を解説します。
Apple サポートへの問い合わせ
Mac立ち上がらない(起動しない)場合は、速やかにAppleサポートへの問い合わせしましょう。考えてもわからない場合は、問い合わせるのが一番です。
Apple Store(ジーニアスバー)へMacを持ち込む
Apple Store(ジーニアスバー)へMacを持ち込みましょう。修理代はかかりますが、確実に結果がわかるのでMacで仕事をしている人はApple Store(ジーニアスバー)へ持っていきましょう。
Macのトラブル時に役立つサービス
Macのトラブル時に役立つサービスがあります。デスクトップでもノートでもMac購入時に入れるサービスです。
AppleCareの延長
AppleCareの延長はMac購入時に延長できるサービスで、故障した際に保証してくれます。長く使うMacだからこそ延長することも視野に入れておきましょう。
Time Machineでのバックアップ
Mac上のファイルのバックアップはTime Machineを利用します。バックアップを取っておくと万が一の時にデータを守れます。詳しくは、Appleサポートを参照してください。