Pawoo(パウー)アプリの使い方【Mastodon】
Mastodonの一つPawooアプリとはイラストやテキストの投稿に特化したサービスです。フォローできる、タイムラインを見ることができるなどツイッターにも似たサービスですが、どのような使い方ができるのでしょうか?Pawooの仕組みや使い方についてご紹介します。
目次
Pawooとは?
PawooというSNSサービスを耳にしたことはありますか?アプリをダウンロードしてアカウントを作り、テキストやイラストなどを手軽に投稿できるSNSサービスです。
数年前から始まったPawooですが、今では利用者が何十万人と急速に成長しており、いずれはあのTwitterに並ぶほどのSNSサービスになるのではないかといわれているほどです。
Pawooはどのようにダウンロードをして、そして実際にどのような使い方ができるのかをご紹介します。
Mastodon(マストドン)のインスタンスの一種
PawooはMastodonといわれるサービスの一つです。そもそもMastodonとはどのようなものなのかからご紹介します。Mastodon(マストドン)とはTwitterやInstagramなどと同じSNSサービスです。
インターネット上で利用できます。しかしTwitterなどのSNSサービスと異なる点はソフトがオープンソースで公開されている点です。
Twitterなどは自分でアカウントを作ったあと、大元のTwitterが提供するサービスや形態に沿って利用することができます。
Mastodonも大きくは同じですが、ソースが公開されているため自分で新しく一からコミュニティを立ち上げることができます。このコミュニティをMastodonのサービスの中ではインスタンスと呼んでいます。
カタカナばかりでなかなか難しいですが、家に例えるとMastodonがマンションや一軒家を建てる道具がすべて揃えられているところ、そしてインスタンスが実際にそれらの道具を使って建てられたマンションや一軒家といったところです。
このMastodonを使ったインスタンスは現在ではかなりの数存在しており、日本でもいくつものインスタンスが存在しています。
そしてこのマンションのようなインスタンスの一つにPawooが存在しています。Pawooはpixivが立ち上げたMastodonのインスタンスの一つです。2017年4月からサービスを開始しています。
こうしたインスタンスにユーザーは参加することができる、または一からインスタンスを作ることができるというのがMastodonの特徴の一つです。
イラストメインのインスタンス
様々存在するインスタンスの中で、Pawooは何を特徴としているかというとイラストとテキストです。
よくTwitterはテキストメインのSNS、Instagramは写真メインのSNSといわれていますが、Pawooはイラストメインになっています。そのため絵師と呼ばれるイラストを一般に公開する人々がユーザーとしては多く存在しています。
2017年8月に原因不明ですが、Twitterで絵師と呼ばれる方々のアカウントが次々と凍結されるという事態が起こりました。
これはTwitterが行ったことではなく、Twitterの施策を悪用したものでTwitter自体も被害者という見解でしたがこの事態が結果Pawooの発展を後押しすることになりました。
自分のアカウントがいずれ凍結されるかもしれない、Twitterサービスが今後どのようになるかわからないと感じた絵師の方々の多くがPawooをダウンロードしアカウントを開設したのです。
そこに付帯してファンの多くもPawooをダウンロードする事態となり、Pawooの名前が大きく知られるようになりました。
実際にPawooはMastodonの一つのインスタンスであるため、大袈裟ですがMastodonがたとえ倒産してしまったとしても、Pawooは別のサーバーで運営されているため、サービスがなくなることはありません。
しかしTwitterなどの一つのサーバーで行われるSNSサービスは、大元であるTwitterが倒産してしまうとすべてのサービスが停止、利用不可になってしまいます。
こうした違いもPawooは持っているのです。
Pawooのメリット・デメリット
イラストなどをメインとするPawooですが、実際に使うとほかのSNSにはないどのような特徴があるのでしょうか?
Pawooアプリをダウンロードして使う上でのメリットやデメリットとはどのようなものなのかを詳しく見ていきましょう。
メリット
Pawooのメリット1つ目はインスタンスというコミュニティがあるため、ほかのSNSサービス、アプリなどに比べて人とより仲良くなりやすいということです。先ほどご紹介した通り、Pawooはイラストに特化したアプリのため、イラスト好きな人が多く集まります。
仮にこれがスポーツに特化、ゲームに特化などしたインスタンスであれば、そのジャンルに興味を持った人が参加しさまざまな投稿を行うため自分に興味のある情報を素早く探すことができます。
好きなものが同じであれば、人は仲良くなりやすいです。Twitterなどではたくさんの人が集まっていますが、その中から自分と共通点がある人を探して仲良くならなければなりません。Pawooであれば、そうした時間が短縮できます。
Pawooのメリット2つ目は文字数が多いことです。Pawooとよく比較して出されるTwitterの投稿文字数は280文字に制限されていますが、Pawooでは一度に500文字まで投稿することができます。
1度でたくさんの思いを込めた投稿もPawooであればより簡単にできます。
デメリット
しかしPawooを利用するうえでメリットがあれば、当然デメリットも存在しています。
Pawooのデメリット1つ目はタイムラインの情報量がかなり膨大になることです。後程Pawooの使い方という部分で詳しくご紹介しますが、Pawooにもほかの人の投稿などを見ることができるタイムラインが存在しています。
しかしこのタイムラインの情報量がかなり多いです。特にPawooともなる巨大なインスタンスになると所属するすべてのユーザーの投稿が共有されるためとても1日で見きれる量の情報ではありません。
Pawooのデメリット2つ目は場合によってはアカウントの削除が煩雑なことです。
Pawooはpixivの公式ホームページに行くとアカウントの停止、削除方法が掲載されています。しかしパスワードを設定していないアカウントは削除不可など少しルールが存在しています。
Pawooはまだ企業が運営するインスタンスのため、こうしたアカウントの削除もサービスが整っていますが、個人が立ち上げたインスタンスになると自分では削除手続きができず立ち上げの管理人に連絡をとるという手間がかかることもあります。
もう一つ、これはPawooに関するデメリットとは少し異なりますが、インスタンスに参加するのが場合によっては難しいことが挙げられます。先ほどご紹介した通りMastodonでソフトが公開されているためインスタンスは個人でも立ち上げることが可能です。
個人が立ち上げるとそのインスタンスに参加するための条件などを好きに設けることも可能です。そのためルールが多く、特にPawoo初心者が参加するには敷居が高いインスタンスも少なからず存在しています。
インスタンスの規模が大きくなればなるほど、取りまとめる人の人数が増えるためルールも増えるのが一般的です。こうしたインスタンスのルールなどのために、自由に好きなジャンルのインスタンスに参加するのが特に最初は難しいというデメリットがあります。
Pawooの使い方
では実際にPawooアプリのダウンロード、そしてログインまでの方法を見ていきましょう。MacのAppleStore、そしてGoogleのGooglePlayストアでPawooのアプリはダウンロード可能です。
もちろんスマホでもアプリはリリースされていますので、そちらをまずはダウンロードしましょう。
ダウンロードとログイン
ここではスマホを使ってPawooのアプロをダウンロードしてみます。まずはアプリのストアにアクセスしPawooを検索します。
入手(ダウンロード)をタップします。
ログインが必要になりますが、ログインする際には登録が必要です。下の「登録する」ボタンをタップします。またはpixivが運営するインスタンスのためpixivのアカウントでもログイン可能です。
アカウントを登録したら、いよいよPawooにログインしましょう。アドレスとパスワードを入力します。
無事にログインできればPawooのダウンロードとログインの完了です。
Pawooアプリの使い方
Pawooのアプリのダウンロードとログインを無事に済ませたら、実際にPawooの使い方を見てきましょう。
Pawooの画面はTwitterにも似ていますが、ところどころPawooだけでの用語が使われていたり、独特の機能が存在したりします。それぞれを詳しく見ていきましょう。
タイムライン
Pawooの使い方1つ目はタイムラインです。先ほどデメリットの部分でもご紹介したタイムラインですが、同じタイムライン内でもいくつかの種類が存在しています。
まずはホームです。ホームタイムラインとは自分がフォローをしてるアカウントの投稿を見ることができるものです。
次にローカルです。ローカルタイムラインとはPawooというインスタンスに所属しているすべてのユーザーの投稿をフォローに関わらず見ることができるものです。その横に存在するメディアでは画像が添付された投稿のみが表示されます。
最後に連合です。連合タイムラインとはインスタンスをまたいだタイムラインです。つまり違うコミュニティの投稿が流れてくるタイムラインになります。
投稿
Pawooの使い方2つ目は投稿です。Pawooのアプリ内では投稿はトゥートという用語が使われています。
ここでテキストは500文字以内、画像は4枚まで添付してトゥートすることが可能です。トゥートしたものはマイページなどで確認することができます。もちろんトゥートを削除することも可能です。
フォロー
Pawooの使い方3つ目はフォローです。ほかのSNSサービスと同じくPawooでも気になるユーザーはフォローをすることができます。フォローしたユーザーが何か投稿をすると、それがタイムラインのホームで確認できます。
解除するときにはマイページのフォロワー一覧からフォローを解除できます。Pawooは同じジャンルに興味を持った人が集まる場所のため人と仲良くなりやすいとご紹介しましたが、さらにフォローを加えるとより距離が近くなり親しくなることができます。
拡散
Pawooの使い方4つ目は拡散です。拡散とはある投稿を広めることです。Twitterでは自分が気に入った投稿やほかの人にも見てほしいツイートをリツイートという方法で拡散することができます。この機能はPawooにも存在しています。
Pawooでは拡散はブーストという言葉で表現されています。ブーストするとマイページにブーストした投稿が集められて簡単に見ることができます。
設定や通知
Pawooのマイページから歯車マークをクリックするとユーザー設定と通知設定を開くことができます。
ユーザー設定を開くとPawooのアプリを離れ、ブラウザ接続の画面に切り替わります。
使用する言語や自分が投稿する範囲を決めることも可能です。
またトゥートする際、ブーストする際の様式などを細かく設定することも可能です。Pawooを少しずつ使いながら、この機能は必要不必要ということが出てきたら、この設定画面からそれぞれをカスタマイズするようにしましょう。
もう一つ同じボタンから通知設定を開くこともできます。
TwitterやInstagramでも同じですが、誰かにフォローされた時、フォローに関わらず誰かからメッセージを受信したとき、自分の投稿がブーストされた時などに通知をさせるかどうかを設定できます。
これも自分の好みに応じてカスタマイズすると良いでしょう。
Pawooの機能
Pawooの使い方が分かったところで今度はより詳しくPawooの機能を見てきましょう。基本的な部分はほかのSNSサービスと変わりません。
しかしPawooだけにしかないユニークな機能も存在しています。それぞれを詳しく見ていきましょう。
基本的な機能
Pawooの基本的な機能とはイラストやテキストを投稿できることです。先ほどご紹介した通りPawooは絵師の方が多く利用しているため、ほかのSNSサービスに比べるとイラスト投稿が多く存在しています。
またテキストも500文字投稿できるため、たっぷりと文字を書くことができます。
そのほかにハッシュタグをつけることも可能です。動画やウェブサイトの添付もOKです。基本的な昨日はほかのSNSサービスと変わりありません。
しかしPawooの画面をよく見てみると、ホーム画面においてかなり多くのボタンが存在していることがわかります。
4つのタイムラインをもつタイムラインボタン、検索、投稿をするトゥート、通知、そしてマイページと1つタップをすることで様々な機能を使うことがとても便利です。
ぜひいろいろとボタンを触ってPawooの機能を覚えていきましょう。
独自の機能
次にPawooの独自の機能です。PawooにはCWとNSFWという2つの機能が存在しています。
CWとはContent Warningの略語です。つまりこのテキスト投稿の閲覧には注意してくださいということです。
例えば映画やゲームなどのネタバレであったり、自分の意見などで無条件には見られたくないものなどにつけると、タイムラインで表示されても最初はモザイクがかかり内容を読むことができません。
トゥートの画面で下にあるCWの文字をタップすると上に題名をつける欄が出てきます。
例えばここに「ネタバレ注意」「○○について、知りたくない人は回れ右」など好きな文言を書くことができます。投稿しても表示されるのはここで入力した文言だけです。
ユーザーはこのタイトルを確認した後、それでも投稿が見たいとなればタップをして投稿をはじめて見ることができます。
NSFWとはNot safe for workの略語です。こちらは画像の閲覧に注意してください、という意味です。Pawooのトゥート画面で、画像を添付します。するとCWの横に新しく、NSFWというボタンが出てきます。
ここをタップして投稿するとCWを使った時と同じくモザイクが画像にかかるようになります。ただしCWのように文言を入力することはできません。どのような画像であっても「閲覧注意 タップして表示」と表示されるようになります。
少しグロテスクなイラストやアダルトコンテンツが含まれる場合にも使われますが、単に可愛いイラストや深夜に美味しそうなご飯の画像を投稿するなどの時にユニーク要素で使われることもあります。
こうしたPawooしかない独特の機能も使うとより楽しめます。必要に応じて使ってみましょう。
Pawooのアカウント退会・削除方法
Pawooへのログイン方法や具体的な使い方はわかりましたが、Pawooを退会したい、アカウントを削除したいというときにはどうすればよいでしょうか?
実は少し前まではMastodonのアカウントは削除できない仕様となっていました。しかし今ではPawooはもちろんのこと大元であるMastodonもアカウントの削除は可能です。
削除手順
まずはPawooのアカウントにログインし、設定の画面を開きます。
ユーザー設定をタップし、次にセキュリティをタップします。
スクロールするとアカウントの削除という項目が出てきます。
タップすると注意事項とパスワードの入力画面が出てきます。ここでログインパスワードを入力すればアカウントの削除手続きの完了です。
Pawoo以外の日本のMastodonインスタンス
Pawooはpixivが運営するインスタンスとご紹介しましたが、Mastodonにはそれ以外にもインスタンスが数多く存在しています。
日本で作られたインスタンスもPawoo以外に存在するためそちらを見ていきましょう。
mstdn.jp
Mastodonの日本のインスタンス1つ目はmstdn.jpです。こちらは日本用のMastodonインスタンスで、現在のユーザー数は約18万6千人、トゥート数はなんと4600万件にも及びます。
こちらのインスタンスを立ち上げたのは企業ではなく一人の大学院生です。最初は私費で軽い気持ちで始めたインスタントでしたが、機能の拡張などのために自然とユーザーからぞくぞくと寄付が集まり、大きなインスタンスに急成長しました。
特に制限などもなく、Mastodon初心者でも利用しやすいのもうれしいポイントです。
friends.nico (niconico/ドワンゴ公式)
Mastodonの日本のインスタンス2つ目はfriends.nicoです。ニコニコ動画でおなじみのドワンゴが運営するインスタンスです。
そのため一見するとPawooのログイン画面と変わりませんが、よく見るとpixivではなくNICONICOの文字がありニコニコ動画のアカウントを使ってログインが可能です。
お気に入りが「ニコる」に変えられていたり、ニコニコ動画プレーヤーやランキングが実装されていたりとニコニコ動画を基本とした仕様になっています。
海外のインスタンスもおすすめ
Mastodonのインスタンスが存在するのは日本だけではありません。Mastodonは世界サービスのためインスタンスも世界中に存在しています。
海外インスタンスの一つであるmastodon.cloudは英語やフランス語を中心としたサービスです。しかし日本でもMastodonの認知度が上がるとともに日本人が参加する数も増えているのが現状のようです。
何万人というユーザーの中に様々な国籍の人が含まれるため、いろいろな言語が飛び交う海外インスタンスです。こうしたところで海外の人をフォローして親しくなることも可能でしょう。