Mastodon(マストドン)とは?登録方法や使い方を解説
マストドンというアプリを皆さんはご存知でしょうか?SNSが浸透しているこの現代社会の中で新たに登場したアプリです。今回はマストドンとはどんなアプリなのでしょうか?今回はマストドンとはどんなアプリ?という疑問についてお答えします。
目次
- 1Mastodon(マストドン)とは?
- ・Mastodon(マストドン)の特徴
- ・Mastodon(マストドン)の仕組み
- 2Mastodon(マストドン)とTwitterの違い
- 3Mastodon(マストドン)の使い方
- ・Mastodon(マストドン)の登録方法
- ・インスタンスとは?
- 4Mastodon(マストドン)の3つのタイムライン
- ・ホーム/ローカル/連合タイムライン
- 5Mastodon(マストドン)のリモートフォローとは?
- ・リモートフォローのやり方
- 6Mastodon(マストドン)の退会方法
- ・アカウントの削除方法
- 7スマホアプリで使うには
- ・iPhoneアプリ「Amaroq」の使い方
- ・Androidアプリ「Tusky」の使い方
- ・おわりに
- ・合わせて読みたい!SNSに関する記事一覧
Mastodon(マストドン)とは?
マストドン(Mastodon)とは、ドイツに住む24歳のEugen Rochkoさんが開発したアプリです。マストドンとはTwitterのようなミニブログサービスでありSNSアプリとして浸透しています。
Mastodon(マストドン)の特徴
マストドン(Mastdon)とTwitterとの違いとは、1つの投稿の文字数制限が500文字で長いということです。これはMastdon(マストドン)の特徴ともいえます。そしてその投稿のことは『Toot(トゥート:笛を吹くの意)』といいます。
Twitterでいうリツイートに相当するものを『Boost(ブースト)』と呼びます。他のユーザーをフォローしたりフォローされたりする方法もありTwitterと同じような仕組みになっています。また。お気に入りの登録であったりはほぼTwitterと同じです。
マストドン( Mastodon)最大の特徴とは、プログラム自体がオープンソースソフトウェアでGitHubに公開されており誰でもインスタンスを立ち上げることができるのです。
また、マストドンとは分散型であるのです。つまり特定の企業ではなく、各インスタンスとは連携して成り立っていることが挙げられるのです。
サーバー分散型のSNS
マストドンとは2019年1月時点ではなんと1770のインスタンスがあり、トータルで62万ユーザーがいるといます。また、Twitterとは国内MAUが4000万人なのでマストドンとはまだまだこれからのSNSとはいえます。
マストドンとは分散しているインスタンスですが実は分散しているように見せかけて相互に連携しあっており、他のインスタンスに所属するユーザーであっても、基本的にはフォローすることができるという点もTwitterとは一緒ですね!
Mastodon(マストドン)の仕組み
マストドン(Mastodon)とは先ほどご説明したようにドイツのEugen Rochko氏らが開発し、オープンソースプロジェクトで分散型ミニブログのためのオープン基準『OStatus』とは準拠のマイクロブログツールの流れを作るものです。
思い出してみてください。2006年Twitterの正式サービスが始まり、その後しばらくの間ちょっとしたミニブログブームもありました。当時もユーザー数では圧倒的であったTwitterとは、今では想像できないくらいサーバ負荷で落ちていたのです。
そのため、さまざまな企業がTwitterに代わるサービスとして、さまざまなサービスを展開していく仕組みに世の中がなりました。マストドンもその一つです。
そんな中、Twitterに取って代わるのではなく、一極集中にならないためにどうすればいいか分散させる仕組みを考えたのです。その形態や具体的な方法を考えようという人たちも現れ、そして登場したのが『identi.ca』です。
『identi.ca』とは、Laconica(OpenMicrobloggingの実装ソフトウェア)を使って、identi.caサーバ間、あるいは他のサービスとの間で投稿を購読できるようになっていたのです。
その後、identi.caは2009年にstatus.netに統合され同年ソフトウェア自体もLaconicaからStatusNetに改称されました。フォークであるFree SocialともにGNU socialプロジェクトへ分散されたのが統合されたのです。
GitHub上のマストドン(Mastodon)のプロジェクトページでは、GNU social互換であることが明記されているのです。分散化にOStatusを使っており、OStatusを構成するAtom、Activity Streams、PubSubHubbubなどオープンプロトコルを使っています。
そのため分散化していても異なるインスタンス間におけるリアルタイム配信が可能になっています。これがマストドン(Mastdon)の仕組みなのです。
Mastodon(マストドン)の用語解説
マストドン(Mastdon)のトゥートとは、Twitterでいうツイートと同じ意味で、画像などを付けて500文字以内の文章を投稿することができる投稿画面です。Twitterと同様にトゥートの中にTwitterみたくハッシュタグなどをつけることも可能です。
マストドン(Mastdon)のブーストとは、Twitterで言うリツイートのようなことで投稿を拡散することができます。基本的には上記の画面にあるタイムラインのブーストマークを押すとブーストすることはできるという使い方です。
このブーストとはTwitterのように引用リツイートできない仕組みになっています。ただ、マストドンは自分のホーム画面にブーストするのならブーストしたことがわかります。
しかしローカルタイムラインを見るとブーストしたのが速攻埋まってしまい他の人にブーストしたトゥートを見てもらうことができないかもしれません。
ちょっと過激な内容や、人には言えない内容をトゥートをするときに、トゥートに『もっと見る』機能を追加することが出来る機能です。それが『CW』という仕組みのボタンになります。実際にトゥートをするときは、上下に書くトゥートを分けます。
上の枠には、CW機能を使っていても見えるトゥートを書きます。CW機能とはキャプションみたいなものなので、画像などを追加することはマストドン(Mastdon)には出来ません。
Mastodon(マストドン)とTwitterの違い
マストドン(Mastodon)の最大の特徴とは、Mastodonを構築するためのソフトがオープンソースで公開されていることです。そのため、知識さえあれば誰でもマストドン(Mastodon)にサーバーを立てることはできます。
Twitterは『ツイート』するというつぶやく機能がメインになっており、情報も入手することがありますがサーバーを立てることができません。これがマストドン(Mastdon)とはTwitterの大きな違いですね。
マストドン(Mastdon)とTwitterの違いはマストドン(Mastdon)の投稿が500文字に対し、Twitterの文字数制限は140文字という違いがあります。また、Twitterはタイムラインのみですがマストドン(Mastdon)とは3つのタイムラインという違いがあります。
閲覧注意ボタンとはマストドン(Mastdon)にしかないというのも特徴でありTwitterにはない違いですね。もちろんキャラクターも違いますし、それだけではなく『投稿する』という意味も『ツイート』『トゥート』と呼び名の違いがあります。
比較指標 | マストドン(Mastdon) | |
文字数制限 | 500文字 | 140文字 |
サーバー | ユーザー側が用意 | 公式側が用意 |
タイムライン | ホーム・ローカル・連合 | タイムライン |
閲覧注意ボタン | 有り | 無し |
キャラクター | マストドン(象がモチーフ) | ラリー・バード(鳥がモチーフ) |
書き込みの名称 | トゥート | ツイート |
Mastodon(マストドン)の使い方
2017年4月頃から急激に広まったオープンSNSでもあるマストドン(Mastdon)。正直日本人のSNSと言ったら、Twitter・Facebook・LINE・Instagramが現在は主流ですよね。しかし、マストドン(Mastdon)とは現在話題のSNSです。
そこでここでは、マストドン(Mastdon)の登録方法と使い方のまとめ、そしてマストドン(Mastdon)の特徴とは?という疑問などをご紹介したいと思います。
Mastodon(マストドン)の登録方法
上記の画面の項目に必要事項を入力して最後に『参加する』をクリックすると、登録したメールアドレス宛に確認メールが届きます。リンクにアクセスすれば、マストドンのアカウント登録は完了します。
登録が完了するとマストドン(Mastodon)の画面に入ることができます。Twitterと大きな違いをここで感じることがあると思いますが、画面は4つのカラムに分割されているのです。左端が自分の表示(Twitterでいうプロフィール)となります。
また、マストドンではここから500文字まで投稿(トゥート)できるのです。投稿にはハッシュタグ(#+文字)の使い方などもTwitterと同じようにつけることができるので簡単です。
マストドンで投稿するには、『公開(Public)』『未収載(Unlisted)』『非公開(Private)』『ダイレクト(Direct)』という4種類の投稿範囲を設定することができます。投稿範囲を指定することはタイムラインに違いがあります。
フォロワーのタイムライン、ローカルタイムライン(詳細後述)、連合タイムラインなどへの表示の有無が違います。 また先ほども説明をしましたが投稿時に『CW』いうものを追加することができます。CWとはブログなどにもある『続きを読む』という機能。
中身を畳み込む機能に近いですね。マストドンとは内容に注意という警告となる。ドラマのネタバレ、スポーツの試合の勝ち負け、あるいは、長文になる場合の心遣い的な使い方がおすすめな使い方ですね。
マストドン(Mastdon)に登録が完了し、投稿などをするとホームに色々とトゥートやブーストが表示されます。プロフィールやトゥートを行うカラムの右が『ホーム』です。
このマストドンのホーム画面では自分のアカウントおよびフォローしているアカウントのアクティビティ(トゥート、ブースト)がタイムラインのように流れます。
さらにマストドンにあるその右の『通知』とは、新しいフォロワーやブースト、お気に入りされた通知、トゥートへの返信が表示されるのです。
インスタンスとは?
マストドン(Mastdon)の特徴でもいえるインスタンスとは、マストドンを動作させるためのサーバーのことを言います。外側の機能が同じでも、サーバが分散されていればユーザーも違います。
簡単に言うと、TVにおける『チャンネル』のようなものだと考えてみてください。チャンネルは違いますがテレビ一つで見れますよね。チャンネルがサーバーだとするとテレビがマストドン(Mastdon)のアプリになります。これがマストドンの特徴です。
インスタンスごとにユーザー登録する
すでにマストドン(Mastdon)では数多くのインスタンスが個人や有志、企業によって立ち上げられており、インスタンスごとに特徴が生まれつつあります。それぞれのマストドンで特徴の気になるインスタンスを選択してユーザーを登録するのです。
同インスタンスの相手をフォローする方法
マストドン(Mastdon)の使い方を覚えても誰かをフォローしないと楽しみは少なくなりますよね。そんなときはサクっと誰かをフォローしましょう。フォロー方法とは、ローカルタイムラインなどに流れているトゥートやアカウントの検索機能を使います。
この使い方をすると同じインスタンス使っているユーザーが出てくるので、フォローしたいユーザーのプロフィールを開きます。そして、プロフィール欄の左上のアイコンをクリックすると青色に変化します。青色の状態になればフォローが完了します。
違うインスタンスの相手をフォローする方法
マストドンでは自分と同じインスタンスにいる相手をフォローするのは先程紹介したとおり非常に簡単ですが、別でリモートフォローというのがあります。リモートフォローとはインスタンス(サーバ)が違い、その相手をフォローをすることです。
例えばmstdn.jpではなく、Pawoo.netに登録しているユーザーをフォローする場合、次のようにブラウザで検索してください。「https://pawoo.net/@○○○○」というようにです。これで画面遷移すると、そのユーザーのプロフィール画面に移動します。
プロフィール画面の上部に「リモートフォロー」があるのでクリックしてフォロー追加完了です。
トゥートの公開範囲を変えたい
もし、自分のトゥートをフォロワー以外に見せたくない場合は、トゥートを非公開設定にして投稿しましょう。非公開にするとは、ユーザー設定を開き、プロフィールの編集から『非公開アカウントにする』にチェックをいれます。
これでマストドンのトゥートを非公開にすることが出来ます。
通知設定を解除する
自分のトゥートがブーストされたり、お気に入りに入られたり、誰かにフォローされると、デフォルト設定のままですと、ポコンポコンと通知が流れてきます。人によってはこの通知が邪魔と言う場合もありますので、その通知設定を解除する方法を説明します。
この通知はブラウザのクッキーをブロックするか削除する必要があるので、GoogleChromeを使っている方は設定画面を開き、『コンテンツの設定』から『通知』の『例外の管理』を開きます。
例外の管理を開いたら「mstdn.jp:xxx」というホスト名があると思います。その項目の動作が許可になっている場合、ブロックに変更してあげましょう。これでMastodon(マストドン)からの通知がこなくなります。
やっぱり通知のポコンポコン音が忘れられない場合は、もう一度ブロックを解除して許可にしてあげてください。
Mastodon(マストドン)の3つのタイムライン
マストドンというSNSアプリとはTwitterとは似てはいるものの、タイムラインの表示が違います。タイムラインは3つあるのです。それはマストドンという分散型のSNSという仕組みがあるから3つのタイムラインがあるのです。
では3つのタイムラインとはなんだろうという方に3つのタイムラインとは?という疑問を解決いたします。
ホーム/ローカル/連合タイムライン
Mastodonでは、ローカルライムラインと、インスタンスを横断した連合タイムラインが存在します。ローカルタイムラインとは、同じインスタンスで登録したユーザーの発言を見ることができるだけです。
しかし、連合タイムラインとは、ローカルユーザーが連合を横断してフォローしたユーザーや、そのユーザーがブースト(Tiwtterでいうリツイート)したユーザーの発言も見れるという仕組みになっています。
複数のインスタンスに登録をしてくことはインスタンスごとの発言を見れるだけでなく、インスタンスをまたいだ関係性もつくる使い方ができます。
500文字も投稿できる
先ほどもご紹介しましたが、Twitterでは140文字までなところを500文字まで投稿できます。ちなみにTwitterでは投稿することは「ツイート」と言いますが、Mastodonでは「トゥート」といいます。マストドンならではですね。
Mastodon(マストドン)のリモートフォローとは?
マストドンの特徴の一つでもあるリモートフォローとは違うサーバーのアカウントをフォローできる仕組みのこといいます。インスタンスが複数あるからこそ成り立つフォロー方法ということです。
リモートフォローのやり方
そんなMastdonの最大の特徴でもあるリモートフォロー。つまり、mstdn.jpでアカウントを作ってたとしてもpawoo.netのユーザーをフォローできちゃうわけです。方法は簡単です。 まずフォローしたい相手のプロフィールURLに飛びましょう。
すると、『フォロー』ではなく『リモートフォロー』という表示とはあるのでこちらをクリックしましょう。
すると『フォローしたい人のユーザ名@ドメインを入力してください』という欄に自分のユーザ名と所属しているサーバのURLを入力します。例えば、自分のユーザー名がxxxxxだとすると上記の画面のように入力します。
そしたら『フォローする』をクリックします。さらにフォローをタップするとリモートフォロー完了です。するとタイムラインに別のマストドンのユーザーの発言が流れるはずです。
セキュリティは大丈夫?
マストドンのセキュリティとは気になるところですね。マストドンはTwitterのような巨大企業がそれを専属に運営していないので、サーバーが安定しなかったり、突然リセットされてしまったりする可能性があります。
そういった面でもセキュリティは完全に安全とはいえません。
Mastodon(マストドン)の退会方法
マストドンを『退会したい』と思ったときはすぐに『退会する方法』を探しにかかるはずです。しかし、退会する方法はあるのでしょうか?こちらではマストドンの退会方法についてご説明いたします。
アカウントの削除方法
2019年1月現在ではマストドン(Mastdon)には、アカウントを削除したり、SNSから退会する方法が存在しません。ですので、非公開アカウントにしたり、手動でトゥートを削除するなど自分で対策していく方法しかなさそうですね。
それはこの分散型のサーバーの仕組みというのはが少なからず関係しています。
スマホアプリで使うには
すでにお気づきかもしれませんが今まで紹介したマストドン(Mastdon)の関連情報はすべてパソコンからになります。「もしかしてマストドンってスマホで使えないの?」とは思いますよね。ご安心ください。この便利な分散型のアプリはまだあります。
マストドンという名前ではありませんがiPhoneアプリ、Androidアプリで違いはほとんどありません。この特徴的なSNSを使わない手とはないでしょう。
iPhoneアプリ「Amaroq」の使い方
マストドンから出しているiPhoneのアプリとは、『Amaroq for Mastodon』というアプリ名です。App Storeで探してインストールすると使うことができます。インスタンスのドメインを指定してログインをすれば同じように使うことができるのです。
Androidアプリ「Tusky」の使い方
Androidでそれぞれアプリが出ています。Android版のアプリとは『Tusky』を使うことができます。同じようにインスタンスのドメインを指定してログインすれば、タイムラインを見たりトゥートしたりできます。
両アプリとも、マルチアカウント(複数インスタンスへの同時ログイン)とは現時点で非対応です。
おわりに
マストドンは仕組みを理解するのには少し時間がかかるのではないかと思います。サーバーが分散型という仕組みというよりもやっぱりTVにたとえた方が仕組みは理解しやすいですね。ぜひ話題のSNSであるマストドンを使ってみてください。