2019年02月11日更新
iPhoneで音が出ない時の原因・対処法まとめ
iPhoneで音が出ない時の原因や対処法を紹介します。iPhoneの音が出ないときは音量、サイレントモード、マナーモードのオフ、再起動やBluetoothでのスピーカー接続をオフにするという基本の操作で直ることがほとんどです。修理に出す方法も解説します。
目次
- 1iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜音量〜
- ・設定からスピーカーの音量を確認する
- 2iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜マナーモード〜
- ・マナーモード/サイレントモードをオフにする
- ・おやすみモードをオフにする
- 3iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜Bluetooth〜
- ・Bluetoothスピーカー/イヤホンに接続していないか確認する
- ・Bluetoothをオフにする手順
- 4iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜イヤホンジャック〜
- ・イヤホンジャックが汚れていないか確認する
- 5iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜再起動〜
- ・iPhoneを再起動する手順
- 6iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜初期化〜
- ・iPhoneを初期化する手順
- 7iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜アップデート〜
- ・iOSを最新版にアップデートする
- 8iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜修理〜
- ・上記の方法を試しても治らない場合は修理に出す
- ・合わせて読みたい!Apple製品の使い方に関する記事一覧
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜音量〜
iPhoneで音が出ない時の原因の1つは音量です。何かの拍子に音量を下げて、音量をゼロにしてしまっている時はiPhoneから音が出ないという状態になります。
設定からスピーカーの音量を確認する
まずはiPhoneのスピーカーの音量を確認しましょう。
1.設定アプリを開きます。
2.「サウンドと触覚」をタップします。
3. 「着信音と通知音」にスライダがあるので、左右に動かしてみます。
スライダを右に動かすとスピーカーの音量は大きくなります。左に動かすとスピーカーの音量は小さくなります。これで音が出るようなら、iPhoneは正常に動作しています。次のマナーモード/サイレントモードの設定を見直してみます。
音量のスライダを動かしても音が出ない場合は、この後のBluetoothの接続確認に進んでください。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜マナーモード〜
iPhoneで音が出ないことは、よくあるトラブルです。しかし、マナーモード/サイレントモードになっていて音が出ないということは見落としがちな原因です。
iPhoneでは、マナーモードという言葉ではなく、サイレントモードといいます。落ち着いてマナーモード/サイレントモードのオン/オフを確認しましょう。
マナーモード/サイレントモードをオフにする
iPhoneのモデルによってボタンの位置は違いますが、サイレントスイッチは、iPhoneの画面に向かって左上にあります。横から見るとオレンジの色が見える場合があります。
オレンジ色が見えているときはマナーモード/サイレントモードがオン、オレンジ色が見えないときはマナーモード/サイレントモードがオフになっています。
iPhoneから音が出ないときは、iPhoneのサイレントスイッチを見て、オレンジ色になっていれば、オフに切り替えます。
おやすみモードをオフにする
マナーモード/サイレントモードとは別に「おやすみモード」がオンになっているとiPhoneで音が出ないことがあります。おやすみモードをオンにすると設定された時間は、iPhoneがロック中、着信音、警告音、通知音を出さないようになっています。
1.画面を下から上にスワイプします。
2.「おやすみモード」のマークをタップします。
マナーモード/サイレントモードとは異なり、指定した時間以外は通常通り音が出るので、念のため確認することをおすすめします。おやすみモードは設定の画面上でも月のマークが出ているので確認は簡単です。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜Bluetooth〜
iPhoneにはBluetoothでスピーカーやイヤホンに接続できる機能があります。Bluetoothで接続中は、接続しているスピーカーやイヤホンに音声の出力が切り替わっています。そのため、iPhone本体からは音が出ない状態になります。
Bluetoothスピーカー/イヤホンに接続していないか確認する
まずは、iPhoneにスピーカーやイヤホンが接続されていないかを確認します。ペアリングという、スピーカーやイヤホンをBluetoothで接続する設定をしない限り、Bluetoothで接続することはできません。
1度もiPhoneとスピーカーやイヤホンをBluetoothで接続したことがない場合は確認する必要はありません。
Bluetoothをオフにする手順
1度でもiPhoneとスピーカーやイヤホンをBluetoothで接続したことがあるのであれば、一旦Bluetoothの機能をiPhone側でオフにします。手順を解説します。
1.設定アプリを開きます。
2.「Bluetooth」をタップします。
3.Bluetoothがオンの場合はオフに切り替えます。
iPhoneをスピーカーやイヤホンをBluetoothで接続を1度でもしたことがある場合は、その設定が優先されてしまい、意図しないうちにBluetoothで接続され、iPhoneの音が出ない可能性があります。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜イヤホンジャック〜
イヤホンジャックはiPhone7以降のモデルは形状が変わっています。ただ、どのモデルでも位置は変わっていません。イヤホンジャックに汚れが詰まって誤認識され、iPhoneから音が出ない可能性があります。
イヤホンジャックが汚れていないか確認する
ブロアやエアーダスターなどでほこりを飛ばして、音が出るようになるかを確認します。またイヤホンを挿しているときには、サイレントスイッチのオフにしたときの画面が通常の画面と異なります。
一瞬ですが、iPhoneの画面に「ヘッドフォン」という表示が出ます。誤認識している場合は、サイレントスイッチをオン、オフと切り替えてみて、表示がどうなっているのかでも確認できます。
何か細いものをイヤホンジャックに入れてほこりをとろうとするのは絶対にやめてください。特に針などの金属製のものを入れると、通電してショートする可能性があります。
原因がイヤホンジャックの汚れではない場合もあります。本当は故障ではないにもかかわらず、自ら故障させて修理をしなければならなくなり、余計な修理費用がかかるのは避けたいところです。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜再起動〜
iPhoneも精密機械ですので、一時的にシステム上で誤作動することもあります。その場合は、再起動をするだけで簡単に直ることもあります。
iPhoneを再起動する手順
再起動の方法は、iPhoneのモデルによって異なります。それぞれ解説していきます。
iPhoneX以降を再起動する
1.サイドボタンといずれかの音量調節ボタンを、スライダが表示されるまで長押しします。
2.スライダをスワイプしてデバイスの電源を切ります。
3.サイドボタンをAppleロゴが表示されるまで押し続けます。
Appleロゴが表示されたら、サイドボタンから指を離して、起動が完了するまで待ちます。
iPhone8以前を再起動する
1.上部のボタン (またはサイドボタン) を、スライダが表示されるまで長押しします。
2.スライダをスワイプしてデバイスの電源を切ります。
3.上部のボタン (またはサイドボタン) をAppleロゴが表示されるまで押し続けます。
Appleロゴが表示されたら、上部のボタン(またはサイドボタン)から指を離して、起動が完了するまで待ちます。再起動は見落としがちなiPhoneのシステム改善方法です。
音が出ない以外のシステムトラブルでも再起動するだけですぐに改善できることがあります。再起動すると、Touch IDやFace IDでは起動ができません。設定したパスコードを入力すれば、ホーム画面が表示されます。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜初期化〜
いろいろと試してみても改善しない場合、一旦iPhoneを初期化してみることも対処法の1つです。自分で設定した内容がリセットされ、iPhoneのデフォルトの設定に戻るので、音が出ない原因がわからないときに有効な方法です。
また自分がインストールしたアプリもiPhoneで音が出ない原因になっていることもあります。その場合も初期化をすることで、iPhoneの音が出ない不具合が改善しますので試してみてください。
iPhoneを初期化する手順
iPhoneを初期化する前に、データのバックアップは必ずとっておきます。iPhoneを初期化すると、設定だけではなく、写真やアプリなどすべてのデータが消えてしまいます。
iPhone単体
iPhone単体で初期化する方法が最も簡単な方法です。あらかじめAppleIDとパスワードがわかるようにしておくことが大切です。
1.設定アプリを開きます。
2.「一般」をタップします。
3.「リセット」をタップします。
4.「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップします。
5.「アップロードを完了してから消去」をタップします。
6.パスコードを入力します。
7.「今すぐ消去」-「今すぐ消去」の順にタップします。
8.AppleIDのパスワードを入力し、「消去」をタップします。
iPhoneが再起動完了すると、初期化完了です。初期設定をして、ホーム画面まで進めます。音が出ない症状が改善しているようなら、設定やデータに問題があるということになります。
PCから初期化
PCから初期化する際もiPhoneのデータや設定はすべて消えてしまいます。iPhone単体の初期化方法と比べて、iOSの入れ替えを行うため、iOSの破損がある場合にも有効です。
PCにインストールしたiTunesでは、iPhoneを初期化ではなく「iPhoneを復元」という言葉になっています。バックアップの復元とは意味合いが異なるので注意してください。最初にiPhoneに設定されている「iPhoneを探す」機能をオフにする必要があります。
【1】「iPhoneを探す」機能をオフにします。
1.設定アプリを開きます。
2.ユーザー名をタップします。
3.「iCloud」をタップします。
4.「iPhoneを探す」をタップします。
5.「iPhoneを探す」をオフにします。
6.AppleIDのパスワードを入力して「オフにする」をタップします。
【2】iPhoneを初期化します。
1.パソコンでiTunesを起動し、USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続します。
2.iTunes画面左上のiPhoneマークをクリックします。
3.「概要」画面に切り替え、「iPhoneを復元」をクリックします。
4.確認画面が表示されたら「復元と更新」をクリックします。
5.画面に沿って進めます。
復元が完了すると、iPhoneは初期化完了です。iOSの最新版がインストールされたデータが何もない状態になっています。iOSに破損があることでiPhoneから音が出ない状態になっていた場合はこれで改善できます。
最後にバックアップを復元してみて音が出るようになればOKです。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜アップデート〜
iOSが破損したり、不具合を起こしたりしていてiPhoneから音が出ないこともあります。iOSのアップデートを行うことでiOSの破損や不具合が修復され、音が出ない症状も改善することがあります。
iOSを最新版にアップデートする
iOSのアップデートはWi-Fi環境下で、iPhoneのみを使って行う方法とパソコンのiTunesを使って行う方法の2つがあります。iOSのアップデートなので、データは基本的にiPhone上では消えることはありません。
しかしどちらの方法でも、アップデートの途中で失敗することがありますので、データのバックアップは必ず取っておくようにしてください。
iOSをWi-Fiでアップデートする
現在配信されているiOSのバージョンと、iPhoneのiOSのバージョンが同じ場合は、アップデートの必要がないと判断され、iOSアップデートはできません。
またWi-Fi接続が不安定な環境では失敗する可能性が高くなります。安定したWi-Fi環境で、充電を十分に行ってから作業するようにしてください。
1.設定アプリを開きます。
2.「一般」をタップします。
3.「ソフトウェア・アップデート」をタップします。
4.「ダウンロードとインストール」をタップします。
5.画面に沿って進めます。
iPhoneが再起動し、最後にパスコードを入力するように表示されます。ホーム画面に戻ればアップデート完了です。iPhoneの音が出ない症状が改善したか確認します。
iPhone上のアップデートが最新版にすでになっている場合には、手順4「ダウンロードとインストール」の表示は出ません。「お使いのiOSは最新です」と表示され、アップデートはできません。
iOSをPCでアップデートする
安定したWi-Fi環境がない場合はPCのiTunesを使ってアップデートします。
1.パソコンでiTunesを起動し、USBケーブルでiPhoneとパソコンを接続します。
2.iTunes画面左上のiPhoneマークをクリックします。
5.「概要」-「更新」の順にクリックし、画面に沿って進めます。
PCでのアップデートの方が時間と手間はかかりますが、安定した接続であるため失敗の可能性は低くなります。アップデートが完了したら、iPhoneで音が出ない症状が改善されたか確認します。
ただし、パソコンでアップデートする場合でも現在配信されているiOSのバージョンと、iPhoneのiOSのバージョンが同じ場合は、アップデートの必要がないと判断され、iOSアップデートはできません。
iPhoneで音が出ない時の原因と対処法〜修理〜
ここまでiPhoneで音が出ない時の対処法を設定、アプリ、データの面で問題ないか確認しました。
上記の方法を試しても治らない場合は修理に出す
上記の方法を試してもiPhoneの音が出ない症状が改善しない場合はハードウェア故障があると考えられます。例えば、iPhone内の電子回路が断線している、イヤホンジャックの中にゴミが詰まって取れないなどです。
その場合は、Appleサポートに修理を依頼してください。
iPhoneを修理に出す方法は2つ
iPhoneを修理に出す方法は2つあります。1つ目はAppleの店舗かプロバイダに持ち込んで修理する方法です。店舗への持ち込み修理の場合は予約を取る方がスムーズです。
2つ目は配送修理を依頼する方法です。配送修理の場合は、iPhoneを回収して修理して戻る方法とiPhone本体を交換する方法があります。
Appleサポートに電話する
自身で対処法を試すのに自信がない、不安な場合はAppleサポートに電話して案内してもらう方法もあります。また、修理になってしまった場合は、iPhoneの保証を利用すると修理料金が安くなることもあります。
Appleの保証に入っているかどうかも含めてAppleサポートに電話して聞いてみる手段もあります。
iPhoneの音が出ない症状は、よくあるトラブルの1つです。しかし、サイレントモードのオフや再起動などで改善することが多いものです。
原因もユーザー側の設定や一時的な不具合である可能性が高いものなので、自身で対処法を試すだけですぐに改善できる場合が多いです。