2019年04月30日更新
不正アプリの予防策!感染したときの対処法も解説!
不正アプリとは、スマホに登録された個人情報を勝手に抜き取るアプリのことを指します。不正アプリで抜き取られる個人情報とは電話番号やメールアドレス、位置情報など、利用者の情報のことです。今回は不正アプリに対する予防策や感染した場合の対処法について解説していきます。
目次
不正アプリにはどんな種類のものがある?
スマホアプリには様々なアプリが存在します。便利なアプリがたくさん世に出ていますが、その中には不正アプリと呼ばれるアプリが存在します。不正アプリとは、スマホに登録された個人情報を勝手に抜き取るアプリのことです。
電話番号やメールアドレス、今いる自分の位置情報など、スマホには様々な個人情報が入っています。不正アプリはそれら個人情報を不正利用して抜き取ってしまいます。
最悪の場合、データの初期化や復元処理が必要な場合もあります。今回はそんな不正アプリに対する情報漏洩の予防策や、感染した場合の対処法について解説していきます。
どのような不正アプリが存在するのか
ではそんな不正利用を目的としたアプリにはどのようなアプリが存在するのかというと、以下のようなアプリが存在します。
- 電池の持ち時間を長くするアプリ
- 人気女優などの名前を使ったアダルトアプリ
- 年賀状の作成アプリ
- 偽装動画アプリ
それぞれ確認していきましょう。
電池の持ち時間を長くするアプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、まず電池の持ち時間を長くするアプリが存在します。一見便利そうなアプリですが、そのようなアプリに実は電池を長持ちさせるという機能はありません。
電池を長持ちさせることをうたうことでアプリのインストールを促し、いざインストールするとアドレス帳に登録された連絡先が自動的に外部へ送られるという仕組みにあっているケースがあります。
このようなアプリの場合、インストールした直後に情報漏洩するケースもあるかもしれませんが、電池を長持ちさせることとは無関係の情報(連絡先など)のアクセス許可を求められた場合は特に注意が必要です。
スマホではセキュリティのためアクセス許可を求める画面が表示されますので、アプリをインストールした際はアクセス許可の画面を注意深くチェックしておくことをおすすめします。
人気女優などの名前を使ったアダルトアプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、ほかにも人気女優などの名前を使ったアダルトアプリがあります。
アダルトサイトをリンクさせているアプリのことで、年齢認証を行ってしまった場合、不当な請求を行わせるための画面が表示され、多額の振込を請求してきます。
App StoreやGoogle Playはあからさまな性表現は制限されています。例えば、アプリの概要欄にアダルト画像が貼られている場合、不正アプリである可能性があります。
年賀状の作成アプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、ほかにも年賀状の作成アプリというものが存在します。画像に対して簡単に文字を入れたりすることのできるアプリが該当します。
しかし、実際にそのような機能がなく、エラー画面が表示されるというケースがあります。この場合、裏でアドレス帳のデータ送信など、情報漏洩・不正利用されている可能性もあります。
年賀状は多くの方が作成するので手ごろなアプリがあれば使ってみたいものです。不安な方はアプリの名前をインターネットで検索して不正利用がないか、情報漏洩しないかを確認してみるとよいでしょう。
偽装動画アプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、ほかにも偽装動画アプリというものが存在します。偽装動画アプリは、一旦起動させてしまうとスマホが利用できなくなってしまうケースもあり、とても危険です。
データ復旧にはお金が必要ですと、金銭の要求をされてしまいます。このような偽装動画アプリをインストールしてしまった場合は一旦全てのメッセージを無視し、バックアップしたデータからスマホの復旧をしてみてください。
話題に挙がっているアプリに便乗したアプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、ほかにも話題に挙がっているアプリに便乗したアプリもあります。これは、ゲームアプリや有名人の名前を悪用したアプリで、個人情報漏洩など不正利用されてしまう可能性のある危険なアプリです。
アプリに関係のない連絡先などへのアクセスを求めているかどうかで判断してみてください。
セキュリティ機能の無いセキュリティアプリ
不正利用を目的としたアプリとしては、ほかにもセキュリティ機能の無いセキュリティアプリが存在します。この手のアプリはたちが悪く、セキュリティアプリを謳っているにもかかわらず、セキュリティに対して何の機能もありません。
個人情報漏洩系のアプリや、有料ソフトへ誘導させるアプリのほかにも、ウイルスに侵されていないのに侵されていますと利用者の不安を煽るアプリがあります。
セキュリティ関係のアプリはアプリ名を一度検索して問題があるかどうか確認してから利用することをおすすめします。
不正アプリを入れるとどうなる?
では、不正アプリを入れるといったいどうなるのかというと、以下のようなことが発生します。
- 情報漏洩
- 金銭を要求される
- クレジットカードなどが不正利用される
- 迷惑広告が表示される
一つひとつ確認していきましょう。
情報漏洩
不正アプリを入れてしまった場合、情報漏洩の危険性があります。スマホには、連絡先やクレジットカードの番号、登録しているサイトのログイン情報など、様々な個人情報が入っています。
不正アプリによって情報漏洩してしまった場合、犯罪に利用されるケースもあります。だからこそ、不正アプリは非常に危険なアプリであるといえるでしょう。
金銭を要求される
不正アプリを入れてしまった場合、金銭を要求されるケースもあります。不正アプリには端末のデータを暗号化してスマホを使用できなくさせてしまうものもあります。その解除に金銭を要求してくる悪質な行為があるのです。
このような行為はランサムウェアと呼ばれていて、例えば身に覚えのないアダルトサイトから使用料の請求があったり会員登録による料金請求、警告文の提示など、様々な手段で利用者を精神的に追い詰めて金銭の請求を行っています。
非常に悪質な行為ですので、このような金銭要求が無いよう、不正アプリの見分け方を学び、予防や対処法を実践していく必要があるでしょう。
クレジットカードなどが不正利用される
不正アプリを入れてしまった場合、クレジットカードなどが不正利用されるケースもあります。これは、前述した情報漏洩が起きてしまった場合に発生します。
不正アプリを入れてしまうと、このような金銭トラブルの危険性があるので、予防策を学んでおくことはスマホを利用するうえでかなり重要といえるでしょう。
迷惑広告が表示される
不正アプリを入れてしまった場合、迷惑広告が表示されるケースもあります。その中には表示された広告からWebサイトへ誘導することを目的としているケースもあります。
ここでいうWebサイトとは、アダルト系サイトなど、サイトの会員登録費用の請求や利用料金の請求を目的とした悪質なWebサイトのことです。
また、広告次第では広告の表示回数次第で報酬が発生するケースもあります。表示回数を無理やり増やす為に迷惑広告を表示する場合もあるので、惑わされないよう対処法としてそもそも不正アプリをインストールしないよう心掛けていく必要もあるでしょう。
このように見分け方のポイントは複数ありますが、それでも不正アプリによるウイルス感染の危険性はゼロではありません。続いては感染してしまった場合の対処法を確認していきましょう。
不正アプリでウイルスに感染した時の対処法
不正アプリでウイルスに感染してしまった場合どうしたらいいのか、今回はそのウイルスに感染してしまったときの対処法についても確認していきたいと思います。
スマホを初期化/工場出荷状態へ復元
不正アプリでウイルスに感染してしまった場合、その対処法としてはスマホを初期化して工場出荷状態へ復元させるという方法があります。
普段から不正アプリに感染しないよう予防していたとしてもランサムウェアに感染してしまうケースはあります。
思わぬ形でスマホが使えなくなってしまった場合の最終手段としては、スマホの初期化を行います。工場出荷時の状態に戻す(復元)ことで、感染したウイルスごとデータを消去(初期化)して端末が使えるようになります。
予防策としては、普段からデータを他の場所にコピーしておき、すぐに復元できるようにしておくのが一番良いでしょう。
不正アプリによるウイルスの感染は予防は出来ても完全な防御策はありません。対処法を確認して備えておくことで、初期化や復元の手順をスムーズにこなすことができます。
不正アプリの見分け方のポイント
不正アプリの見分け方のポイントとしては、以下三つが挙げられます。
- アプリの開発者の評価をみる
- レビューなどを確認する
- アプリに許可する権限を確認する
それぞれ順に見分け方のポイントを確認していきましょう。
アプリの開発者の評価をみる
不正アプリの見分け方のポイントとしては、まずアプリの開発者の評価をみるという方法が挙げられます。不正アプリは入手した個人情報を開発者へ送信します。
そのような疑わしい行為のあるアプリは、自然とその開発者の評価も低いものとなっていきます。不正アプリかどうか、見分け方のポイントとしては非常に分かりやすいポイントですので、まずは予防策としてアプリ開発者の評価をチェックしてみてください。
レビューなどを確認する
不正アプリの見分け方のポイントとしては、ほかにもレビューなどを確認するという方法があります。アプリ開発者の評価と似た要素となりますが、該当のアプリのレビューをチェックするのは思いのほか重要な対処法です。
不正アプリであれば、過去の利用者からのレビューで苦情が書かれている可能性もあります。そのようなレビューをチェックしておけば、ウイルスに感染して初期化・復元を行う手間を省くこともできます。
見分け方のポイントとしてレビューのチェックもしてみてください。
アプリに許可する権限を確認する
不正アプリの見分け方のポイントとしては、アプリに許可する権限を確認するという方法もあります。アプリはインストール後、様々な権限を要求するケースがあります。
位置情報や連絡先などの権限を要求してくるアプリに対しては、本当にその権限が必要なのか検討してみてください。ここで許可しなければ被害を被らないこともあります。見分け方のポイントとして、頭に入れておいてください。
不正アプリの予防策
続いては、不正アプリの予防策について触れていきましょう。不正アプリの予防策としては、以下が挙げられます。
- アプリの自動更新を有効にする
- セキュリティアプリでスキャンをする
- 不審な取引の有無を確認する
それぞれ確認していきましょう。
アプリの自動更新を有効にする
不正アプリの予防策としては、アプリの自動更新を有効にするという方法があります。この方法はiPhoneとAndroidで違うので、それぞれ確認していきましょう。
iPhoneでの設定手順
不正アプリの予防策としてアプリの自動更新を有効にするため、まず最初にiPhoneを開き設定をタップします。
続いて設定画面から「iTunes StoreとApp Store」を探してみてください。画面スクロールすると「iTunes StoreとApp Store」という項目がありますので、そちらをタップします。
「iTunes StoreとApp Store」をタップすると、「iTunes StoreとApp Store」の画面に移行します。続いて「アップデート」をオンにしてみましょう。これで自動アップデートが可能となります。
ます。WiFi接続中に自動更新できるよう、「モバイルデータ通信」をオフにしておきましょう。
Androidでの設定手順
Androidの場合はPlayストアを起動する必要があります。メニューアイコンから設定を選択して「アプリの自動更新」を選択します。
その後、「常に自動更新する(データ通信料が発生する場合があります)」か「Wi-Fiに接続しているときだけ自動更新する」のどちらかを選択すればアプリの自動更新が可能です。
セキュリティアプリでスキャンをする
不正アプリの予防策としてはほかにも、セキュリティアプリでスキャンをするという方法があります。普段利用しているセキュリティアプリが最新の状態であることを確認してからスキャンを行ってみてください。
スキャン時に不正アプリが検出された場合はアンインストールを行いましょう。セキュリティアプリとしては、ウイルスバスターなどが挙げられます。
普段からセキュリティアプリがきちんと動作していれば、スキャン時に不正アプリを検出できる可能性があります。また、スキャン後にきちんと不正アプリをアンインストールできないケースもあります。その場合はセキュリティアプリの窓口などで相談してみてください。
スキャンはセキュリティ面においてとても重要な役割を持っていますので、不正アプリの心配がなくても定期的なスキャンはとても重要な操作となっています。
不審な取引の有無を確認する
不正アプリの予防策としては不審な取引の有無を確認するという点も挙げられます。事後確認となってしまいますが、登録サイトのログイン履歴などの情報を読み取る不正アプリも世の中には存在します。
不安な場合はクレジットカードの明細や銀行の取引明細について確認してみてください。記憶にない取引がある場合はカード会社や銀行に連絡をしてみるとよいでしょう。
不正アプリの予防策!感染したときの対処法も解説!~まとめ~
不正アプリはセキュリティアプリによるスキャンが予防策としてとても重要です。スキャンしたことないという方はセキュリティソフトを導入してみることをおすすめします。
不正アプリによる被害は様々です。最悪復元の為一旦初期化しなければならないケースもあります。初期化や復元は、確認など手間のかかる行為ですので、極力初期化や復元まで行わないで済むよう対策を施しておくとよいでしょう。
データを複数の場所で保存しておけば、初期化や復元の操作に戸惑うこともなくなりますので、データ保存も重要な点となっています。不正アプリについて不安な方はぜひ参考にしてみてください。