GoogleにてセキュリティキーがiOSデバイスで利用できるようにサポートを拡大となったことが発表されました。Googleがサポートを拡大しセキュリティキーがiOSデバイスで利用できるようになった内容についてご紹介します。
米国時間の6月3日、GoogleはiOS 13.3以降のバージョンのアップル製品を対象にGoogleアカウントのパスワード不要のWeb認証APIのネイティブサポートが可能となる変更をロールアウトすることを発表しました。
今回の発表により、GoogleにてセキュリティキーがiOS 13.3以降のiOSデバイスで利用できるようにサポートを拡大されることとなります。
なお、NFC機能が搭載されている「USB-Aタイプ」と「Bluetoothタイプ」のセキュリティキーを利用する場合には、iPhoneの背面にタッチするだけで簡単にサインインできるようになります。
今回発表されたGoogleアカウントにてパスワード不要のWeb認証APIのネイティブサポートの内容についてご紹介していきましょう。
iOS 13.3以降のバージョンのiOSデバイスにてユーザーが「Googleアカウント」にサインインを行う場合、ログイン画面にてパスワードの入力が必要でした。
今後は、Googleの「Titanセキュリティキー」などの利用によりパスワード不要かつ信頼性の高いサインインを行うことができるようになります。
この機能は、PCやAndroidデバイスではすでに利用可能となっておりiOSデバイスでも遅れて対応開始となり利用することができます。
まず、iOSアカウントにGoogleアカウントを追加する方法についてご紹介しておきましょう。
iOSアカウントにGoogleアカウントを追加する手順としては、iPoneなどiOSデバイスにて「設定」アプリを起動し「パスワードとアカウント」を選択しログインを行います。
なお、AppStoreより「Googleアプリ」をインストール・ダウンロードをしてログインすることもできます。
Googleの「セキュリティキー」は、セキュリティ認証が必要な場合に利用することができる鍵として動作する専用ハードウェアとなっています。
「セキュリティキー」は、認証を行なう機器に対して「Bluetooth」や「USB」を利用して接続し利用することができる仕様となっています。
なお、Googleが提供している「Titanセキュリティキー」についてはFIDO2規格に準拠したセキュリティとなっておりGoogleのほかDropboxやFacebook、Twitterなどのサービスにて2段階認証用のデバイスとして利用することが可能となっています。
「Bluetooth」や「USB」を利用して「セキュリティキー」にて認証を行うことで協力なセキュリティ保護を行うことができます。
なお、Googleが提供している「Titanセキュリティキー」の中でも、「USB-Aタイプ」と「Bluetoothタイプ」のセキュリティキーにはNFC機能が組み込まれています。
「USB-Aタイプ」と「Bluetoothタイプ」のセキュリティキーを利用する場合にはNFC機能が搭載されているため、iPhoneの背面にタッチするだけで簡単にサインインが可能となっています。
なお、Yubicoの「YubiKey 5Ci」などのLightning接続タイプを利用する場合には、iPhoneに直接挿入することで利用可能となります。
iPhoneなどiOSデバイスでは、Bluetoothタイプのセキュリティキーやスマートフォンがネイティブサポートされていないため、この機能を利用するには、iOSデバイス側で「Smart Lockアプリ」のインストールおよびダウンロードが必要となります。
なお、今回、Googleのサポート拡大によりGoogleによる自社サービスが対応可能となっていますが、既にアップルではiOS 13.3以降の「Safari」にてFIDO2準拠の物理セキュリティキーがサポート対応されています。
Googleでは、これまでにも2段階認証を設定しているGoogle他のサービスにて「Lightning接続キーをポートに挿して認証」に対応することができていました。
この点から見ると、今回のサポート拡大により、利用できるセキュリティキーの幅がさらに多くなったといえるでしょう。
Googleが提供している「Titanセキュリティキー」は、Google社内にて従業員への使用が義務づけられておりフィッシング被害が0件となる実績を残しています。
今後は、今回のiOSデバイスへのサポート拡大を受けて、多くの個人や企業でも「Titanセキュリティキー」の導入を検討することになるかもしれません。