Webブラウザ「Google Chrome」の最新安定版である「Google Chrome 84」正式版が公開されました。「Google Chrome 84」正式版を公開ではアイコンにショートカットメニューを追加されるなどのアップデートが行われています。
米現地時間7月14日、Webブラウザ「Google Chrome」の最新安定版である「Google Chrome 84」正式版を公開しました。
「Google Chrome 84」正式版はWindows/Mac/Linux/iOS/Androidに対応していて、Webサイトから無償でダウンロードすることができます。
ちなみにWindows版「Google Chrome」は、64bit版を含むWindows 7/8/8.1/10に対応しています。
すでにインストールされている場合は自動更新されますが、以下のリンクから「設定画面」へアクセスし手動でアップデートすることも可能ですのでぜひ行ってみましょう。
「Google Chrome 84」では、PWAアプリにおいてホーム画面のアイコンにショートカットメニューが追加されました。
「PWA(Progressive Web Apps)」とはGoogleのプロジェクトで、Webアプリでもネイティブアプリのような動きができるようにするものです。
この機能がサポートされたWebアプリでは、Windowsの場合はタスクバーのリスト一覧からアプリのタスクを実行できるようになります。Androidの場合はアプリのアイコンを長押しすると現れるポップアップから直接アプリのタスクを実行できます。
つまりこのアップデートで、ネイティブアプリに近い動きが実現します。
またこのアップデートによって、新型コロナウイルス感染拡大の影響から一時停止されていた「SameSite Cookie」の仕様変更が再開されました。
「SameSite Cookie」の仕様変更で、Webサイトのオーナーが許可しない限りサードパーティCookiesを送信しないようになり、迷惑な通知要求ポップアップを自動的にブロックする機能が追加されています。
この機能は「Google Chrome」のアップデート後全ユーザーにすぐに適用されるわけではなく、まずは少数のユーザーで影響範囲を確認し、徐々に全ユーザーへと適用範囲が広げていくとしています。
また今回のアップデートで「Web Animations API」が強化され、「ready」と「finished」という2つのAPIが追加されました。これによってアニメーションの再生時や終了時に適切な処理を設定することができます。
さらに古いアニメーションを削除してメモリ消費を削減することでパフォーマンスを向上させたり、アニメーション同士を合成する設定も可能となったりしています。
「Google Chrome 84」では38件の脆弱性が修正されています。深刻度が4段階中最高の「Critical」と評価されている、バックグラウンドフェッチ処理におけるヒープバッファーオーバーフローの欠陥には注意が必要です。
その他深刻度「High」の脆弱性が7件と「Medium」の脆弱性が8件、「Low」の脆弱性が10件公表されています。また内部監査やファジングで発見された不具合の修正も公表しています。