「mmc.exe」とは？エラーが出た時の対処法や停止方法を解説

Windows PCを動かしたり、ブラウザやOfficeアプリや動画視聴アプリなどを動作させたりするためには、Windowsのシステムを動かすための多くのプログラムやサービスがバックグラウンドで動いています。今回は、そのようなバックグラウンドで動作しているプログラムの中の「mmc.exe」について解説します。

mmc.exeとはどのようなプログラムなのでしょうか。まずはmmc.exeの基礎知識を解説します。

mmc.exeの「mmc」とは「Microsoft Management Console」の頭文字で、日本語にすると「Microsoft管理コンソール」になります。Windowsに搭載されている諸々のサービスを一元管理するためのプログラムがmmc.exeです。

Windows PCにはシステムを管理するための拡張子「.msc」のツールがあります。拡張子「.msc」のツールを起動するときに、mmc.exeが同時に起動します。そして、拡張子「.msc」のファイルをmmc.exeに読み込みます。読み込んだファイルをサービスとして機能させる役割がmmc.exeにはあります。
 

mmc.exe自体にはウイルスの可能性はありません。しかし、mmc.exeはとても重要なファイルなので、ファイル名を似せたウイルスとしてハッカーがPCに潜り込ませる可能性はあります。

mmc.exeがウイルスかどうかを見分ける方法は、mmc.exeの場所を確認するとウイルスかどうかを判断できます。mmc.exeが本来あるはずの「C:\Windows\System32\mmc.exe」以外の場所にあるときには、ウイルスの可能性を考えてセキュリティスキャンをかけた方がいいでしょう。

mmc.exeでエラーが出た場合には、mmc.exeを停止しても大丈夫なのでしょうか。

mmc.exeはWindowsを機能させるためにバックグラウンドで動作しているサービスを起動するのにとても重要なプログラムです。mmc.exeを停止してしまうと、Windowsの動作に必要なサービスやプログラムが動作できなくなります。エラーが出ても停止はできません。

mmc.exeが停止している場合には、再起動することが必要です。しかし、mmc.exeを再起動する方法はないので、mmc.exeが停止している場合には、PCを再起動しましょう。PCを再起動して、mmc.exeが停止するエラーが解決したか確認してください。

mmc.exeでは、「すべてのスナップインが完了するのを待っています」などのエラーにいくつかの種類があります。エラーの種類ごとの対処法を解説します。

「mmc.exeによってファイルが開かれているため操作を完了できません」のエラーは、mmc.exeによって開かれているファイルが原因で操作ができない状態になっています。mmc.exeを一時的に停止して、ファイルが開かれているプロセスを終了することで解決します。

「すべてのスナップインが完了するのを待っています」のエラーはWindows Server 2008 R2で起こるエラーです。「すべてのスナップインが完了するのを待っています」のエラーが起きた場合の対処法は、Windows Server 2008 R2の最新のアップデートパッチを適用すればエラーが起こらなくなります。

「mmc.exeハンドルされない例外のため、プロセスが中止されました」のエラーが表示された場合の原因は、MMCスナップショットのバグによって、mmc.exeにアプリケーションエラーが起きています。PCの再起動で改善するか確認してみましょう。