iPhoneやiPod touchで使われているiOSの最新世代iOS15が2021年9月にリリースされたばかりですが、10月25日に早速iOS15.1がリリースされました。10月19日には開発者向けのRCバージョンも配信されていて、その気になる機能が公開されています。
この記事では、iOS15.1に新しく搭載された機能や、アップデートされた内容について詳しく解説します。
iOS15.1ではどのような新機能の搭載やアップデートがあるのでしょうか。iOS15.1での詳細なアップデート内容について見ていきましょう。
iOS15.1で特に注目するべき新機能はProRes形式の動画撮影とSharePlay機能の2つの機能です。
ProResとはAppleが開発した映像コーデックです。ビデオを編集するときに使われる中間コーデックで、高画質を保ったまま編集することが可能になります。現在、多くの動画撮影現場で活用されています。
しかし、Appleが開発したのに今までiPhoneの標準機能でのProRes形式での撮影はできずに、iPhoneでProRes形式の動画を撮影したいときにはサードパーティ製のカメラアプリが必要でした。
iOS15.1ではiPhone13 ProとiPhone13 Pro Maxの標準カメラでProRes形式での動画撮影が可能になりました。この新機能によりiPhoneの標準カメラで撮影したProRes動画の高画質編集が可能になります。
iOS15リリース当初から期待されていた機能ですが、iOS15.1でようやく登場したのがSharePlay機能です。SharePlay機能はiOS15.1以上にアップデートされたiPhone同士なら、アプリのコンテンツを同期して共有できる機能です。
SharePlay機能を使えばFaceTimeでの通話の参加者が同じ写真やWebサイトを見たり、同じ映画やテレビ番組を離れた場所で共有することが可能になります。
iOS15.1にはProRes形式の動画撮影とSharePlay機能の他にも次のような機能のアップデートが行われています。
- iPhone13 Pro及びiPhone13 Pro Maxでの写真撮影時の自動マクロ切替をオフにする機能
- Appleウォレットが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン接種カード対応
- 翻訳が繁体字中国語(台湾)へ対応
- ショートカットで画像の上にテキストを重ねて配置できるアクションの追加
- 写真Appで誤って「十分な空き領域がありません」と表示される問題の修正
- 天気Appで現在地の気温が表示されない問題の修正
- 画面ロックのときにオーディオが一時停止する問題の修正
- 利用可能なWi-Fiが一部検出されない問題の修正など
OSを最新バージョンにアップデートすると不具合が起こることが多いのですが、iOS15.1には不具合の報告はあるのでしょうか。2011月現在、Appleから公式に不具合の報告は発表されていません。しかし、SNSなどではiOS15.1にアップデートしたことでiPhoneに様々な不具合が発生しているとの報告が上がっています。
特に多く上がっている不具合の内容は次のとおりです。
- iOS15.1にアップデートしたら電話やモバイル通信が接続できなくなった
- アップデート後にiPhone本体に異常発熱が見られる
- 住所が出てこない、地図の表示がおかしくなる、GPS機能が使えなくなる
- アプリが動作しなくなった、アプリの動作がおかしくなった
- iOS15.1にアップデート後にバッテリーの減りが異常に早くなった
このような不具合がすべてのiPhoneに出ているわけではありませんが、不具合が怖いという方はしばらく様子見をしてもいいかもしれません。