「Android 9 Pie」(Android P / Android Pie)の新機能や特徴、変更点、不具合の紹介や、「Android 9 Pie」(Android P/Android Pie:パイ)対応端末リスト、アップデート方法について紹介します。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)はAndroidOSに対応した端末にインストール出来る最新OSです。
本記事では、OSのアップデートにより追加されたいくつかの新機能と特徴の紹介、現時点で判明している不具合、アップデートのインストール方法までを一通り紹介します。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)はスマートフォン向けのソフトウェアプラットフォーム(OS)である「Android」の最新バージョンです。
Androidはこれまでバージョンによって、「Kitat(Android 4.4)」や「Marshmallow(6.0)」、「Oreo(8.0/8.1)」など、お菓子に由来するコードネームが用いられてきました。
2019年1月現在、最新バージョンである「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」では「P」を頭文字とする「Pie」(パイ)が採用されました。
今回は「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)の特徴や新機能の紹介、旧バージョンとの変更点、不具合やアップデート・インストール方法まで紹介します。
はじめに、「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)の新機能と特徴について概要を紹介します。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)でOreo(8.0/8.1)までの旧バージョンと大きく異なるところは、AIによって端末自身が自律的に学習する新機能を多く盛り込んでいるところです。
AIによる自律的な学習と言ってもどのような進化をしたのかが分かりにくいですが、一言で言うと端末を使用するユーザーの行動をAIが学び、自身の動作を最適化します。
わかりやすい機能では「Adaptive Battery(バッテリー最適化)」と「Adaptive Brightness(画面の明るさ最適化)」等が特徴として挙げられます。
ユーザーが利用するアプリやサービスの利用頻度や使用する環境などを学習して、バッテリー消費や画面の明るさを自動的に調整を行います。画面の明るさに関してはユーザーの微調整も学習してくれます。
ユーザーがどのように生活の中でアプリを使用するのか「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)が生活パターン(アプリを起動する順番や状況)を学び、ユーザー次の行動を推測してくれるような機能もあります。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)ではAIが自律的学習をすることにより、使い込むほどに生活に馴染む(生活に最適化)OSになったということです。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)の新機能や変更点を紹介します。
本項では「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)に追加された新機能と特徴をそれぞれ紹介します。
これまでのAndroidOSはバッテリーの持ちが大きな課題のひとつでした。Androidは様々なメーカーが採用しているので機種によってもまちまちですが、ハイスペックな仕様の端末はバッテリー消費が激しい傾向にあります。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」(パイ)の特徴でも紹介した目玉の新機能のひとつである「AIによるバッテリー最適化」が「Adaptive Battery」(アダプティブバッテリー)です。
この機能をONにすると、AIが端末の状態を判断して、バッテリーが長時間持つように自動的に調整してくれます。ON/OFFしかユーザー側からは設定が出来ないので、ONにした場合の調整はAIにお任せです。
具体的な仕組みとしては、アプリの使用状況を分析して「使用中のアプリ(もしくは次に使いそうなアプリ)」「近々使われそうなアプリ(ワーキングセット)」「よく使用されるアプリ」「たまにしか使用しないアプリ」のようにAIが分類します。
分類されたアプリに対してそれぞれ制限を設定し、バックグラウンドでの動作を停止したり、ネットワークへの接続の停止等、バッテリー消費の要因になる動作を中心に制限(調整)をします。
特にAIの学習が生きてくるのが「近々使われそうなアプリ(ワーキングセット)」です。Gmailが使用されたらカレンダーに予定を入れるだろう、ニュースを閲覧したらメモを取るだろう、といったアプリを使用する順番も予測します。
また、バッテリーの最適化の一端を担う新機能である「画面の明るさの自動調整」機能「Adaptive Brightness」(アダプティブブライトネス)にも注目です。
この機能もユーザー側ではON/OFFしかなくAIにお任せになりますが、使用中のアプリや周囲の明るさなどから、画面の明るさを自動調節する特徴があります。
動画用のアプリなど明るさが必要なアプリを起動した場合は明るくしてくれるので、手動で調節する手間が省けるようになります。
どちらもユーザーの行動や状況の解析により最適化が進むため、使い込んでいくことで徐々にかゆいところに手が届く端末になっていきます。
「Android 9 Pie(Android P/Android Pie)」の「App Actions」はユーザーの行動から次に使うアプリやサービスをAIが学習し、サジェスト(先読み)してくれる新機能です。
具体的な例を挙げると、端末にヘッドフォンを接続すると、画面によく電話している相手のカードと、普段使用している音楽再生アプリのお気に入りのプレイリストのカードが表示されます。
AIが先読みで提示したカードの内容が正しければ、ユーザーは自分でアプリを選ぶ工程をスキップでき、そこからワンタップで次の行動に移れるというわけです。
1 / 4
続きを読む