コードレスで便利なBluetoothイヤホン(ブルートゥースイヤホン)ですが、繋がらないと困ってしまいます。スマートフォン側の設定をメインに、Bluetoothイヤホン(ブルートゥースイヤホン)が繋がらない時の解決方法を紹介します。
Bluetooth/ブルートゥースとは、機器と機器を無線で接続する通信方法のことです。だいたい10メートル以内の近距離の機器を接続できます。
PCとマウスやキーボード、スマートフォンとスピーカー、スマートフォン同士などBluetoorhの機能が付いていれば、様々な機器を接続可能です。
Bluetoothイヤホンとはコードレスで使用できるイヤホンです。スマートフォンとブルートゥースイヤホンは無線で接続されます。
コードがないため、スマートフォンとイヤホンが繋がっているのを忘れて移動しようとした結果スマートフォンを落としたり、コードがからまったりするストレスがありません。
便利なBluetoothイヤホンですが、接続の際には次の4点に注意が必要です。
1つ目の注意点は「接続のルール」がある点です。このルールは接続したBluetooth機器をどのように使うのかを決めるもので「プロファイル」と呼ばれ、マウスやキーボードの操作を行う「HID」、データを転送する「FTP」などがあります。
Bluetoothイヤホンの場合には、音楽を聴く際に使う「A2DP」や「aptX」、ヘッドセットで通話を行う際の「HFP」などのプロファイルが使われます。
このプロファイルが一致していなければ、Bluetoothイヤホンとスマートフォンを接続することができません。イヤホンのプロファイルが「A2DP」であれば、接続するスマートフォンも「A2DP」に対応している必要があります。
2つ目の注意点は、Bluetoothのバージョンによって通信方式が異なる点です。Bluetoothの規格は現在5.0までのバージョンが使用されています。このバージョンの3.0以前と、4.0以降では通信方式が異なっているのです。
4.0からは新しくBLE(Bluetooth Low Energy)という省電力を実現した規格が採用されています。これが3.0以前とは互換性がありません。
したがってBluetoothイヤホンとスマートフォンでこの通信方式のバージョンもそろえる必要があります。
3つ目の注意点は、接続された機器を使用する環境です。接続されない、接続するが途切れる、といった場合には「電波の干渉」が発生していることがよくあります。
自宅のリビングダイニングには、PC・WiFi機器・テレビ・電子レンジ・IHヒーターなど電波を発生する機器がたくさんあります。これらの電波が干渉して、Bluetoothの接続の邪魔をします。
特にWiFiとBluetoothは同じ2.4GHzの周波数(電波の通り道)を使用しているため、お互いに邪魔をし合うことが良くあります。Bluetoothを使用する際は、WiFiの接続を切ったり、なるべく電子機器から遠ざけたりするようにしましょう。
4つ目の注意点はiPhoneやAndroid端末のOSを最新版にしておく点です。Bluetoothイヤホンとスマートフォンを接続するためには、1点目・2点目の注意点で述べた通りプロファイルや通信方式のバージョンを一致させる必要があります。
たとえば最新のBluetoothイヤホンを買った場合、スマートフォンのOSがアップデートされていないと最新のプロファイルや通信方式に対応していない場合があります。この場合はOSをアップデートすることで対応できるため確認をしましょう。
以上で基本的な準備は終了です。ここからは、その他の原因でBluetoothイヤホンが接続できない場合の対処方法を紹介します
1つ目は初歩的な原因と解決方法です。
スマートフォンのBluetooth機能は、ON/OFFの切り替えができるようになっています。Bluetoothイヤホンを接続するためには、スマートフォン側のBluetoothをONにする必要があります。
初歩的ですが、忘れがちなので気をつけましょう。
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