2019年02月07日更新
Bluetoothの通信距離は?距離の伸ばし方やデバイスでの距離範囲の違いはある?
Bluetooth(ブルートゥース)通信がどの距離まで届くか皆さん知っていますか?そしてこの距離を伸ばす方法があるのを皆さんしっていますか?本記事ではそんなBluetooth(ブルートゥース)通信の距離を延ばす方法をご紹介していきたいと思います。
目次
Bluetoothの通信距離/範囲はどれくらい?
皆さんBluetooth(ブルートゥース)通信を皆さん使っていますか?Bluetooth(ブルートゥース)を使っていても、距離が足りなくなり、繋がらなくなったという経験がある人がいるかもしれません。
Bluetooth(Bluetooth)に通信には通信距離や通信範囲があるということをご存知ですか?そしてそれを示すためのClassというものがあることをご存知ですか?
本章では、まずそんなBluetooth(ブルートゥース)のClassについてとClass間の違いはどのようなものなのかについてご紹介していきたいと思います。
Class別の通信距離/範囲の違い
BluetoothのClassの違いは、そのまま通信距離と通信範囲の違いになっています。そして、Classは3つあり、Class1が一番通信距離が長く、Class3が一番通信距離が短くなっています。
これはClassによって最大出力の違いによるものです。しかしClass1と言っても最大出力にはデバイスによって違いはありますし、アンテナの種類やパワーアンプの有無によっても違いが生まれます。
そのため、今からご紹介するClassはあくまでも参考程度の距離ということにご注意ください。また最大通信範囲に近づけば近づくほどBluetoothの通信状況も悪くなっていきます。Classに関係なく、できるだけ近くによって使用を心がけてください。
Class1
まずは一番最大出力が大きいClass1からご紹介していきます。Class1の最大出力は100mWで、想定されている通信距離・通信範囲はおよそ100m程度です。
このClass1が一番最大出力が大きいので、これ以上の通信距離・通信範囲を求める場合はBluetooth以外に頼らないといけなくなります。
Class2
次に最大出力が大きいClass2についてご紹介していきます。Class2の最大出力は2.5mWで、想定されている通信距離はおよそ10m程度です。
ほとんどのスマホはこのClass2が適用されています。長すぎず、短すぎずで一番スマホに適したClassになっています。ワイヤレスキーボードやワイヤレスマウスもこのClass2のものがおおいです。
なので後述するClass違いのBluetooth通信の場合はほとんどの場合、このClass2を基準に考えて大丈夫だと思います。もし、Class1の機器を使う場合はそちらの距離に注意して頂けたらと思います。
Class3
一番最大出力が小さいClass3についてご紹介していきます。Class3の最大出力は1mWで、想定されている通信距離はおよそ1m程度です。
このClass3はBluetoothの中でも一番最大出力と通信距離が短いです。なので、このClassを使う時は、距離に注意を払わなければいけません。
Bluetoothの通信距離は国や地域で変わる
Bluetoothの通信距離は国や地域によっても変わります。これは各国の法律などで、ユツ力可能な電波強度に違いがあるためです。
日本では電波法というものが適用されています。他国では、より電波の出力が強く出せる場所や、もっと厳しく制限を受けている国もあります。
Bluetoothの通信距離はアンテナの種類/最大出力で異なる
Bluetoothの通信距離に違いが生まれる原因として、アンテナの種類でも最大出力が異なってきます。
これはスマホのアンテナを使っていたり、パソコンのアンテナを使っていたりでも、アンテナの種類が異なるので、最大出力が異なってきます。
Bluetoothの通信距離を伸ばす方法
前章ではBluetoothのClassや通信距離についてご紹介してきました。これでBluetoothには通信距離の制限がることをご理解頂けたかと思います。
本章からは、そんなBluetoothの通信距離を伸ばす方法をご紹介していきたいと思います。これらの方法で、もしBluetoothの通信距離外で使えないと諦めていたことが、Bluetoothの通信距離が伸ばすことで使えるようになるかもしれません。
Class1Bluetoothモジュールを取り付ける
まずBluetoothの通信距離を伸ばす方法として、Class1Bluetoothモジュールを取り付けるという方法があります。
このモジュールでスマホのBluetoothの通信距離を伸ばすことができますが、対応しているスマホを限られています。自分のスマホが対応しているからはご自身で調べてください。
スマホ/パソコン/イヤホンなどの周辺の障害物を取り除く
次にBluetoothの通信距離を伸ばす方法として、通信距離を伸ばすようにしたい電子機器の周りの障害物を取り除くことです。
スマホやパソコン、イヤホンの周りに物がありませんが?こういうのは特にパソコンやイヤホンではありやすいのですが、こういう障害物があるとBluetoothの通信距離は短くなりやすいです。
これは、どちらかというとスマホやパソコン、イヤホンのBluetoothの通信距離を伸ばす方法というよりも、障害物によって通信距離縮めないという方法です。
Bluetoothの通信距離と障害物の関係
Bluetoothの通信距離を伸ばす方法として、イヤホンやパソコン、スマホ等のBluetooth通信機器から障害物を排除するという方法をご紹介しました。
しかし、イヤホンやパソコンの周りから障害物をどかせるだけで、本当にBluetoothの通信がよくなるのか疑問に思っている人も多いかと思います。
本章では、そんなイヤホンやパソコン、スマホの周りにある障害物とBluetoothの関係についてご紹介していきたいと思います。
障害物の種類と干渉度合いの関係
Bluetoothというとあまりピンとこない方も多いと思うので、Wi-Fiに例えると分かりやすいかと思います。Wi-FiもBluetoothと同じ通信規格の1つです。
スマホでWi-Fiを使っていると、家の中であっても電波が悪くなる場所はありませんか?もしない場合は家の外に出た時、同じ距離にいても電波状況が異なってくると思います。
上図のようにWi-Fiの線の数を数えると、Wi-Fiの電波状況が異なってくるのがわかってくると思います。これと同じようなことがBluetoothの通信距離にも関係してきます。
これらは、距離の関係もありますが、障害物の関係でもあります。BluetoothやWi-Fiは電波なので、それを遮断する、もしくは干渉するものがあればその分だけ届きにくいということになります。
代表的な障害物
代表的な障害物としては、ドアや壁、そして電子レンジ等があげられます。この障害物の大きさは構成物質によっても干渉の度合は異なってきます。
ドアや窓に使われている木材やガラスは干渉度合いとしては低いですが、コンクリート等電波を遮断するものは干渉度合いとしては高くなってきます。
そして金属は電波を反射してしまうので、さらに干渉度合いは高くなってきます。なので、障害物を排除するときは、電波を遮断・反射するものがないかを確認して排除するのが効果的です。
Bluetoothの通信距離に関する注意点
これまでの記事で、Bluetoothの通信がどこまで届くのか、その通信距離を伸ばすにはどうしたらいいか、そして、その方法として障害物を排除する理由もご紹介しました。これで、Bluetoothの通信距離に関してはご理解頂けたかと思います。
その他でBluetoothの通信距離に関する注意点として異なるBluetoothのClassを使った時に関する物があります。
本章ではそのBluetoothで異なるClass同士をつかった場合の注意点をご紹介していきたいと思います。
異なるClass同士だと短い方に通信距離が合わせられる
Bluetoothの異なるClass同士だと短い方に通信距離が合わされます。例えばClass1とClass2が通信した場合はClass2に通信距離が合わされるということです。Class2の方が通信距離が短いからです。
これはBluetoothというのは対の通信となっています。なので、片方がだけが通じて、片方は通じないという事態になれば、Bluetoothの通信自体が維持できなくなるからです。
なので、BluetoothのClass違いで通信を行う場合は、Bluetoothの通信距離が短い方に合わせて距離を注意してください。ほとんどの場合はClass1かClass2の機器だと思います。
皆さんもBluetoothを使ってみて通信状況が悪いと思ったら、是非今回の記事を参考にしてみてください。