2023年01月15日更新
DNSサーバーのおすすめは?選ぶポイントや設定を変更する方法【2022】
2022年版おすすめのDNSサーバーにはいくつかの種類があり、どのDNSサーバーを選んだらいいのか分からないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、2022年版おすすめのDNSサーバーや、選ぶポイントについて解説していきます。
【2022年】DNSサーバーのおすすめ
DNSサーバーとは、インターネットを利用する上で必要不可欠なものです。そして、DNSサーバーにはいくつかの種類があり、どのDNSサーバーを選んだらいいのか分からないという人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、2022年版おすすめのDNSサーバーを紹介していきます。
DNSサーバーとは
DNSサーバーとは、インターネットを利用する上で必要不可欠なものになっていますが、DNSサーバーとは具体的にどのようなものなのでしょうか。そこでここでは、DNSサーバーとは何かについて解説していきます。
ドメインネームシステムの略
DNSサーバーとは、ドメインネームシステムの略になっており、様々なウェブページのURLとIPアドレスを紐づけるものになっています。そして、ウェブページのURLとはインターネット上の住所のことで、IPアドレスとはネットワーク上の住所のことを意味しています。
DNSサーバーの仕組み
IPアドレスは、「800.○○○」のような数字の羅列になっていますが覚えにくいため、そのIPアドレスに対応する「○○.com」などのような文字列になっているウェブページのURLが付与されています。
そして、DNSサーバーの役割は、ウェブページのURLにアクセスする際に、それに対応するIPアドレスを紐づけしてインターネットの接続をスムーズにすることなのです。
また、DNSサーバーには「権威DNSサーバー」と「キャッシュDNSサーバー」があります。権威DNSサーバーは、ウェブページのURLとIPアドレスを紐づけるサーバーになっています。それに対して、キャッシュDNSサーバーは、権威DNSサーバーに問い合わせをするサーバーになっています。
DNSサーバーを選ぶポイント
DNSサーバーには種類があり、どのDNSサーバーを選んだらいいのか分からないという人は多いのではないでしょうか。そこでここでは、DNSサーバーを選ぶ際のポイントについて解説していきます。
セキュリティ
DNSサーバーを選ぶ際のポイント①は、セキュリティです。DNSサーバーを選ぶ際に一番大切なことは、セキュリティの高さなのです。インターネット接続をした際に、セキュリティ対策が充分にされていない場合、DNSサーバーに対してキャッシュポイズニング攻撃などを受けてしまいます。
そのため、大切なデータを守るためにも、セキュリティ対策の機能があるDNSサーバーを選ぶことが重要です。セキュリティ面から考えると、おすすめのDNSサーバーは、多層防御できるDNSサーバーです。
アクセススピード
DNSサーバーを選ぶ際のポイント②は、アクセススピードです。なぜなら、DNSサーバーの処理速度が速ければ速いほど、インターネットの通信速度も速くなるためです。そのため、通信速度が速いDNSサーバーを選ぶことは重要になってきます。
機能性
DNSサーバーを選ぶ際のポイント③は、機能性です。権威DNSサーバーとキャッシュDNSサーバーがが停止するとウェブサービスやネットワーク機器が停止してしまいます。そのため、様々な設定ができる機能性の高いDNSサーバーを選ぶことをおすすめします。
サポート体制
DNSサーバーを選ぶ際のポイント④は、サポート体制です。もしも、セキュリティ面で問題が発生した際に、サポート体制がないと安心して利用することはできません。そのため、サポート体制が整っているDNSサーバーを選ぶことをおすすめします。
運営会社の信頼性
DNSサーバーを選ぶ際のポイント⑤は、運営会社の信頼性です。サポート体制と同様に、DNSサーバーの信頼性も重要になってきます。セキュリティ面で問題が発生したり、接続が不安定になったりすることもあるでしょう。
しかし、信頼性が高くサポート体制がしっかりしていれば安心して利用することができます。よって、DNSサーバーの提供会社がどこなのか、信頼性はあるのかなどを把握しておくことをおすすめします。
おすすめのDNSサーバーは?
ここまでは、DNSサーバーとは何かや、DNSサーバーを選ぶ際のポイントについて解説しました。そしてここからは、おすすめのパブリックDNSサーバー(IPv4・IPv6対応)について解説していきます。パブリックDNSサーバー(IPv4・IPv6対応)とは、無料で利用できるサーバーのことです。
Google Public DNS
おすすめのパブリックDNSサーバー(IPv4・IPv6対応)①は、Google Public DNSです。Google Public DNSは、Googleが提供しているDNSサーバになっており、Google独自のキャッシュシステムで最速通信が可能になっています。
また、Google Public DNSは、Googleが提供していることもあり、信頼性も高く安心して利用することができます。そして、Google Public DNSで設定するアドレスは以下の通りになっています。
- Google Public DNSの優先DNSサーバーのアドレス:8.8.8.8(IPv4)
- Google Public DNSの代替DNSサーバのアドレス:8.8.4.4(IPv4)
- Google Public DNSの優先DNSサーバーのアドレス:2001:4860:4860::8888(IPv6)
- Google Public DNSの代替DNSサーバのアドレス:2001:4860:4860::8844(IPv6)
Open DNS
おすすめのパブリックDNSサーバー(IPv4・IPv6対応)②は、Open DNSです。Open DNSは、Ciscoが提供しているDNSサーバーになっています。
そして、Open DNSは危険性があるウェブサイトのアクセスをブロックする機能があり、セキュリティ対策の高い最速通信ができるDNSサーバーです。そして、Open DNSで設定するアドレスは以下の通りになっています。
- Open DNSの優先DNSサーバーのアドレス:208.67.222.123(IPv4)
- Open DNSの代替DNSサーバのアドレス:208.67.220.123(IPv4)
- Open DNSの優先DNSサーバーのアドレス:2620:119:35 :: 35(IPv6)
- Open DNSの代替DNSサーバのアドレス:2620:119:53 :: 53(IPv6)
Cloud flare DNS
おすすめのパブリックDNSサーバー(IPv4・IPv6対応)③は、Cloud flare DNSです。Cloud flare DNSは、最速通信できるのが最大の特徴です。また、ログを24時間以内に削除するようになっておりセキュリティ対策の高いDNSサーバーになっています。
よって、セキュリティ対策・最速通信を求める人におすすめのDNSサーバーです。そして、Cloud flare DNSで設定するアドレスは以下の通りになっています。
- Cloud flare DNSの優先DNSサーバーのアドレス:1.1.1.1(IPv4)
- Cloud flare DNSの代替DNSサーバのアドレス:1.0.0.1(IPv4)
- Cloud flare DNSの優先DNSサーバーのアドレス:2606:4700:4700::1111(IPv6)
- Cloud flare DNSの代替DNSサーバのアドレス:2606:4700:4700::1001(IPv6)
DNSサーバーの設定を変更する方法
最速通信ができるおすすめのDNSサーバーですが、利用するためには優先DNSサーバーのアドレスと代替DNSサーバのアドレスを変更する必要があります。DNSサーバーの設定は、ルーターから設定します。ルーターの設定を変更すればDNSサーバーの設定を変更できます。また、無線LANルーターの場合は、ルーターの設定画面から変更できます。
そして、LANルーターの設定画面から設定を変更すれば、接続しているすべてのデバイスの設定を変更できます。もしも、ルーターを利用していないもしくは、ルーターの設定が変更できない場合は、パソコンやスマホのネットワークの設定画面から変更できます。
そこでここでは、ルーターを利用していないもしくは、ルーターの設定が変更できない場合に、パソコンやスマホのネットワークの設定画面からDNSサーバーの設定を変更する方法について解説していきます。
Windows
Windowsで最速通信ができるDNSサーバーの設定を変更する方法は、Windowsの画面左下にある「スタートメニュー」→「設定」をクリックします。
「ネットワークとインターネット」をクリックします。
「アダプターのオプションを変更する」→「Wi-Fi 」→「 プロパティ」→「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」をクリックします。
そして、「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れて、優先DNSサーバーのところに「8.8.8.8」を入力し、代替DNSサーバーに「8.8.8.4」を入力します。最後に、「OK」をクリックすれば設定は完了です。
Mac
Macで最速通信ができるDNSサーバーの設定を変更する方法は、「Apple アイコン」→「システム環境設定」→「ネットワーク」→「詳細」→「DNS」→「+」をクリックします。
そして、DNSサーバーのプライマリのところに「8.8.8.8」と入力して「+」クリックして、DNSサーバーのセカンダリのところに「8.8.4.4」と入力します。最後に、「OK」をクリックすれば設定は完了です。
iOS
iOSで最速通信ができるDNSサーバーの設定を変更する方法は、「設定」→「Wi-Fi」→「!」→「DNS構成」→「手動」→「サーバーの追加」をタップしたら、プライマリのところに「8.8.8.8」と入力して、
セカンダリのところに「8.8.4.4」を入力します。
最後に、「保存」をタップすれば設定は完了です。
Android
Androidで最速通信ができるDNSサーバーの設定を変更する方法は、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」→「歯車アイコン」→「ペンアイコン」→「詳細設定」をタップします。
そして、「IP設定」のDHCPを「静的」に変更して、DNS1のところに「8.8.8.8」を入力し、DNS2のところに「8.8.4.4」を入力します。最後に、「保存」をタップすれば設定は完了です。