2023年01月15日更新
DNSエラーとは?仕組みや原因・解決方法・おすすめのパブリックDNSを紹介
ウェブサイトにアクセスした際、通常であればページが表示されます。しかし、ページが表示されずにDNSエラーになることがあります。では、DNSエラーとは一体何のエラーなのでしょうか。そこで今回は、DNSエラーとは何かや、原因/解決方法について解説していきます。
DNSエラーの仕組みや原因/解決方法
インターネットでウェブサイトにアクセスした際、通常であればウェブサイトが表示されます。しかし、ウェブサイトが表示されずにDNSエラーという画面が表示されることがあります。では、DNSエラーとは一体何のエラーなのでしょうか。そこで今回は、DNSエラーの仕組みとは何かや、原因/解決方法について解説していきます。
DNSエラーとは?
DNSエラーとは、どういった仕組みなのかについて解説していきます。
IPアドレスとドメイン名の紐づけがうまくいっていない
DNSエラーとは、IPアドレスとドメイン名の紐づけがうまくいっていない場合に画面に表示されます。これは何らかの原因で、紐づけができていないためにウェブサイトは表示されず、DNSエラーの画面が表示されるのです。
DNSとDNSエラーの仕組み
では、DNSとDNSエラーの仕組みはどのようになっているのでしょうか。そもそもDNSとは、IPアドレスとドメイン名の紐づけをするサーバーのことを指します。Googleなどのブラウザからウェブサイトにアクセスする場合、IPアドレスとウェブサイトのドメイン名を紐づける必要があります。
そして、IPアドレスとは各ネットワーク機器に割り当てられる住所のことを意味します。具体的には、ウェブサイトにアクセスする際などに、識別するための番号になります。
ドメイン名も、IPアドレスと同じようにインターネット上の住所になっており、IPアドレスとドメイン名を紐づけることで、Googleなどのブラウザからウェブサイトにアクセスできるようになっています。このことから、DNSの仕組みとは、IPアドレスとドメイン名を紐づける役割を持ったサーバーであるということが言えます。
そのため、紐づける仕組みを持ったDNSによって、IPアドレスとドメイン名の紐づけがうまくいっていない場合、DNSエラーとなりウェブサイトが表示されないのです。このように、ウェブサイトにアクセスするには、IPアドレスとドメイン名の紐づけ、つまりDNS(サーバー)が必要なのです。
DNSエラーの原因
では、DNSエラーになってしまう原因とは何なのでしょうか。そこでここでは、DNSエラーになる原因について解説していきます。
インターネット接続がない
DNSエラーになる原因①は、インターネットに接続できていないことです。DNS(サーバー)にアクセスすためには、インターネットの接続がないとできません。何らかの原因で、ネットワーク接続が不安定になっている場合、インターネットにうまく接続できなくなり、DNSエラーの画面が表示されてしまいます。
ネットワークの構成が共有接続になっている
DNSエラーになる原因②は、ネットワークの構成が共有接続になっていることです。これは、無線LANで共有接続に設定している場合、DNSエラーが発生することがあるということです。そして、ネットワークの構成が共有接続に設定されていてDNSエラーが発生した場合は、サーバーがIPアドレスの割り当てに失敗していることが原因になっています。
DNSサーバーの不具合
DNSエラーになる原因③は、DNSサーバーの不具合です。DNSサーバーの不具合とは、サーバーがダウンしたり、サーバーが攻撃を受けることによって負荷がかかり過ぎてしまったりした場合に発生します。
アクセスの一時的な不具合がでている
DNSエラーになる原因④は、アクセスの一時的な不具合がでていることです。これは、DNSサーバーに対してアクセスが集中し過ぎた場合に、DNSサーバーでは一時的に接続を切断するようになっています。そのため、アクセスが集中した際は、DNSエラーとなりウェブサイトは表示されません。
よって、このような場合は少し時間を置いてから、再度アクセスすればDNSエラーの画面は表示されずに、ウェブサイトの画面が表示されるようになります。
WEBサイトが閉鎖した
DNSエラーになる原因⑤は、WEBサイトが閉鎖したことです。Googleなどのブラウザからウェブサイトにアクセスする場合に、特定のウェブサイトだけ表示されない場合は、そのサイトが閉鎖したことによってDNSエラーが発生している可能性が高いと言えます。
DNSエラーの解決方法
DNSエラーの解決方法について解説していきます。
インターネットの接続状況を確認
DNSエラーの解決方法①は、インターネットの接続状況を確認することです。インターネットの接続がうまくいっていないとDNSエラーになってしまいます。そのため、利用しているパソコンがインターネットにきちんと接続されているかを確認する必要があります。
Wi-Fi接続している場合は、無線ルーターで不具合が発生していないか一度確認してみましょう。また、有線接続の場合は、LANポートに接続しているケーブルが緩んでいないかを確認しましょう。
ネットワーク構成の設定を変更
DNSエラーの解決方法②は、ネットワーク構成の設定を変更することです。ネットワークの接続が共有接続になっている場合は、設定を変更することでDNSエラーを解消できる可能性があります。ネットワーク構成の設定を変更する方法は、利用しているパソコンの「ネットワーク設定」からIPv6プロトコルを「無効」に設定変更します。
次に、パソコンを「再起動」したら、Googleなどのブラウザの「プロパティ」にある優先DNSサーバを「8.8.8.8」に設定変更し、代替DNSサーバを「8.8.4.4」に設定変更します。ネットワーク構成の設定を変更したら、DNSエラーが解消されたかを確認してください。
端末を再起動
DNSエラーの解決方法③は、端末を再起動することです。一時的な不具合の場合は、まずは利用しているパソコンの再起動をしてください。再起動をすることで、インターネットの接続は改善します。
ルーターの再起動
DNSエラーの解決方法④は、ルーターの再起動をすることです。端末の再起動と同様に一時的な不具合の場合は、ルーターの再起動をしてください。ルーターの再起動をすることで、インターネットの接続は改善します。
OSのネットワーク診断を行う
DNSエラーの解決方法⑤は、OSのネットワーク診断を行うことです。利用しているパソコンがインターネットに接続されているか確認して問題がないのに解決しない場合は、ネットワーク診断をしてみましょう。ネットワーク診断を行う方法は、Windowsの画面左下にある「スタートメニュー」→「設定」をクリックします。
「ネットワークとインターネット」をクリックします。
「ネットワークのトラブルシューティング」をクリックします。そうすると、診断が開始されるので問題がないか確認します。もしも、「再診断」となった場合は、表示されている対処方法を実行してください。
パブリックDNSを使用してみる
DNSエラーの解決方法⑥は、パブリックDNSを使用してみることです。パブリックDNSとは、無料で利用できり公共のDNSサーバのことです。また、パブリックDNSは安心して利用できるおすすめのDNSサーバーになっており、通信速度も高速なので快適に利用することができます。
おすすめのパブリックDNS
DNSエラーの解決方法として、パブリックDNSを利用することをお伝えしました。そこでここでは、おすすめのパブリックDNSを紹介していきます。
Google Public DNS
おすすめのパブリックDNS①は、Google Public DNSです。Google Public DNSは、Googleが提供しているDNSサーバーになっており、利用者も多いおすすめのDNSサーバーです。また、安全性も高く初めてパブリックDNSを利用する人にはおすすめです。そして、Google Public DNSのIPアドレスは「8.8.8.8」と「8.8.4.4」になっています。
Open DNS
おすすめのパブリックDNS②は、Open DNSです。Open DNSは、Ciscoが提供するDNSサーバーになっており、速度と安全性の高さが最大の特徴です。
また、悪質なウェブサイトはブロックしてくれるようになっています。よって、速度や安全性の高さを求める人におすすめのDNSサーバーです。そして、Open DNSのIPアドレスは「208.67.222.123」と「208.67.220.123」になっています。
Cloud flare DNS
おすすめのパブリックDNS③は、Cloud flare DNSです。Cloud flare DNSは、ゲームをするという人におすすめのDNSサーバーになっています。なぜなら、このDNSサーバーの最大の特徴が速度が速いためです。そして、Cloud flare DNSのIPアドレスは「1.1.1.1」と「1.0.0.1」になっています。