Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法

プライバシーの保護のため、気をつけたいのがChromeなどのWEBブラウジングソフトの閲覧履歴の削除。ローカルとサーバーの両方に閲覧履歴が残ることは意外と知られていません。この記事では、Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法をご紹介します。

Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法のイメージ

目次

  1. 1Chromeの閲覧履歴を消去するには
  2. Chromeの閲覧履歴の仕組み
  3. 2Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法〜PC〜
  4. Chromeから履歴データを削除する方法
  5. マイアクティビティから履歴を削除する方法
  6. 3Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法〜スマホ〜
  7. 履歴を削除する手順
  8. Cookieやキャッシュは残す場合
  9. Cookieとは?
  10. キャッシュとは?
  11. 4Chromeで閲覧履歴を残さずに使用する方法
  12. シークレットモードの使い方(PC/スマホ)
  13. 注意点
  14. 閲覧履歴を残さない設定方法はある?

Chromeの閲覧履歴を消去するには

WEBサイトをブラウジングする際、気をつけなければいけないものの1つに閲覧履歴の取り扱いがあります。特に複数のユーザーが同じ端末を共有している場合、閲覧履歴を簡単な操作で確認することができてしまいます。

「いつ、どんなWEBサイトを見たか」というのは個人のパーソナリティや趣味、嗜好に繋がるため不特定多数の人に見られるのは避けたいもの。また、個人情報保護の観点からも注意しておきたいところです。

この記事では、世界で最も普及しているWEBブラウザ、Google Chrome(以下、Chrome)での閲覧履歴の削除方法を解説します。

Chromeの閲覧履歴の仕組み

Chromeでは、最大で90日間までの過去の閲覧履歴がデータとして残っており、日時も詳細に記録されています。

閲覧履歴の保存場所は2つあり、ひとつはPCやスマホの内部のローカルデータ、もう一つはGoogleアカウントのマイアクティビティというWEBページに、サーバー上のデータとして保存されています。

つまり、Chromeの閲覧履歴を完全に削除、消去するためには、ローカルデータとマイアクティビティにあるサーバー側のデータ両方を削除する必要があるということになります。

また、Chromeでは閲覧履歴をそもそも残さないようにするシークレットモードという設定方法もあります。

この記事では、ローカルデータの閲覧履歴の削除方法、マイアクティビティから閲覧履歴を削除する方法、シークレットモードに設定して閲覧履歴を残さない方法を3つに分けて、1つずつ解説します。

Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法〜PC〜

まずはじめにChromeの画面からPCの閲覧履歴を削除する方法をご紹介します。この操作で、Chromeの閲覧履歴のローカルデータを削除、消去することが可能です。

一点だけ注意したいこととして、スマホなど他の端末でGoogleアカウントを共有している場合、PC側で閲覧履歴を削除すると連動してスマホの閲覧履歴も消えてしまうということがあります。

スマホの閲覧履歴だけは残したい場合は、あらかじめアカウントの同期を切っておく必要があります。

Chromeから履歴データを削除する方法

上の図は、Chromeを起動した画面です。まずは画面右上の①、【Google Chromeの設定】をクリックします。出てきた設定項目の②【履歴】にマウスカーソルを合わせると、左側に隠れていた設定項目が展開します。

表示された設定項目の中からさらに一番上の③【履歴】をクリックします。ちなみにこの画面でも、Chromeの直近の閲覧履歴を見ることができます。

【履歴】をクリックすると、Chromeの閲覧履歴管理画面が別ウインドウで起ち上がります。

特定の閲覧履歴だけを消去したい場合、画面左側の四角いボックスをクリックして①のようにチェックが入った状態にすると、②のように画面上部に【削除】が表示され、クリックすると選択した閲覧履歴を消去することができます。

図のように複数選択して、まとめて削除することも可能です。

また、期間を指定してChromeの閲覧履歴をまとめて削除したい場合は、③の【閲覧履歴データを消去する】をクリックします。

【閲覧履歴データを消去する】をクリックすると、上の図のようなウインドウが表示されます。ここでは、閲覧履歴のほかにも複数の項目を、①のようにクリックして選択することで一括削除することが可能です。

また、画面上部にある【期間】の右側の▼マークをクリックして、1時間、1日、1週間、1ヵ月、全ての5種類から削除する期間を指定することができます。

全てを設定し終わったら、画面右下、②の【データを消去】をクリックすると、削除項目の確認画面が表示され【OK】を押すとPCでのChromeの閲覧履歴のローカル側のデータは削除完了です。

マイアクティビティから履歴を削除する方法

ローカルデータの閲覧履歴を削除したら、続けてマイアクティビティからサーバー上の閲覧履歴も削除します。Googleマイアクティビティ】のWEBページから、Chromeの閲覧履歴の削除設定を行います。

上の画面は、Googleマイアクティビティのホーム画面です。チュートリアルが表示される場合は、説明が終わった後でマイアクティビティの画面が表示されます。

この画面では、主に動画の閲覧履歴が中心にローカルでは削除されなかったChromeの閲覧履歴が残っているはずです。

マイアクティビティの画面左側の設定項目、【アクティビティを削除する基準】をクリックします。

マイアクティビティの画面が切り替わり、上のような画面が表示されます。下側にある①の【日付で削除】の設定項目をクリックし、昨日、過去1週間、過去1ヶ月、全ての閲覧履歴から期間を選択します。

その後②の【削除】をクリックすることでマイアクティビティからサーバー上の閲覧履歴の消去ができます。

マイアクティビティのホーム画面に移動して動画データなどが消去されていたら、マイアクティビティからChromeの閲覧履歴の削除は正常に完了しています。

これで、ローカルデータとマイアクティビティで管理されていたサーバー上の閲覧履歴が両方削除されました。

Chromeの閲覧履歴を完全に削除する方法〜スマホ〜

次に、Android OSのスマホでの閲覧履歴の削除方法をご紹介します。サーバー上の履歴削除方法はPCでの消去の手順と同じです。

スマホからマイアクティビティの管理画面にジャンプし、右上の①、【設定】をタップ、表示された設定項目の中から②の【アクティビティを削除する基準】をタップすると、PCでのChrome閲覧履歴の削除手順と全く同じです。

スマホなどの携帯型情報端末では、「複数のユーザーが1台の端末を共有する」ということはあまりないかもしれません。

しかし、あまりに閲覧履歴を溜めすぎるとChromeや端末の処理速度が遅くなる可能性があるので、閲覧履歴の削除方法を覚えておいていただくことをおすすめします。

履歴を削除する手順

ここでは、サーバーではなくスマホ側のローカルの閲覧履歴を削除する手順を解説していきます。

まずはスマホでChromeを起動させ、画面右上の①、【設定】をタップします。

Chromeの【設定】をタップすると、上の図のような設定項目が表示されます。画面中段あたりの【履歴】を続けてタップします。

閲覧履歴の管理画面が表示されます。ここでは、日時順に閲覧したWEBサイトが表示されています。

特定の閲覧履歴だけを削除したい場合、閲覧履歴の右側にある①、【×】をタップすることで指定したWEBサイトの閲覧履歴を削除することができます。

全て、あるいは任意の期間内の閲覧履歴をまとめて削除したい場合は、画面左上の②【閲覧データを削除】をタップします。

【閲覧データを消去する】の画面が表示されるはずです。

ここでは右上の【期間】をタップすることで、1時間以内、過去24時間以内、過去1週間、過去1ヶ月、全期間の中から指定した①の閲覧履歴や、②のCookieなどのサイト情報、キャッシュをまとめて削除することができます。

削除したい項目を右側の【チェックボックス】をタップすることで選択し、最後に画面右下の【データを消去】をタップすれば、チェックした項目を指定した期間内でまとめて削除することができます。

Cookieやキャッシュは残す場合

「閲覧履歴は削除したいが、Cookieやキャッシュファイルは残しておきたい」という場合は、それぞれの右側のチェックボックスをタップしてチェックを外すことで、閲覧履歴のみを削除することが可能になります。

Cookieとは?

Cookieとキャッシュについて、補足説明しておきます。まず、CookieとはユーザーID、パスワード、購入履歴などの「あるWEBサイトを訪問した時の情報を保存したデータ」のことです。

Cookieを保存しておくことによりユーザーの情報が保持され、再度訪問した時にもその都度ログインやパスワード入力を行う手間が省けます。

端末を複数ユーザーで共有している場合、Cookieを削除することでセキュリティ性は上がりますが、ユーザー情報を入力する手間が増えるます。

単に情報を保護するという目的であれば、例えばPCではユーザーごとにログインパスワードを設定するという方法もあります。

キャッシュとは?

キャッシュとは、WEBサイト上にある画像などの情報を一時的に保存したものです。WEBサイトに初めてアクセスした際に、画像やその他のファイルをChromeで全て読み込み表示させる、という手順が必要になります。

この手順を省いてChromeの表示処理を高速化させるために、一度閲覧したWEBサイトのキャッシュは端末内に蓄積されていきます。今回の例では、20.8MBのキャッシュが蓄積されていますが、サイズが大きくなると端末全体の動作が遅くなる可能性があります。

これを防ぐにはキャッシュを定期的に削除する必要がありますが、動画サイトなど読み込みサイズが大きなWEBサイトでは、反対にChromeの処理速度が落ちる可能性があります。

Chromeで閲覧履歴を残さずに使用する方法

ここまでは、Chromeの閲覧履歴を削除するという方向で削除方法をご紹介してきました。もう一つのアプローチとして、そもそもChromeに閲覧履歴を記録させないという方法があります。それは、Chromeの【シークレットモード】を用いて閲覧する方法です。

シークレットモードの使い方(PC/スマホ)

この例では、PCを使って図解していますがスマホの場合も基本的な操作は変わりません。

Chromeを起動し、画面右上の【Google Chromeの設定】をクリック、表示された設定項目から【シークレットウインドウを開く】をクリックします。

スマホの場合でも同じくChromeの右上【設定】をタップし、続けて【新しいシークレットタブ】をタップします。

【シークレットモード】に切り替わると、Chromeが別ウインドウで起動し、上の図のような画面が表示されます。画面右上を見ると見慣れないアイコンが表示されているはずです。このアイコンが、現在シークレットモードでChromeが表示されているという目印です。

シークレットモードでは、通常通りブックマークを使用してブラウジングすることが可能で、シークレットモード中に閲覧したWEBサイトは履歴として表示されません。

注意点

シークレットモードでは、原則的にChromeの閲覧履歴が記録されませんが、いくつか注意点があります。

ローカル環境に閲覧データは残らない

シークレットモードでは、あくまでローカル(端末側)に閲覧履歴を記録させない方法です。端末側に記録されなくても、閲覧したデータの内容、種類、条件によっては記録されています。

以下、閲覧履歴が残る条件を解説します。

サーバー上にはアクセス履歴が残る

ローカルでは閲覧履歴は記録されませんが、Googleのマイアクティビティに保存されたサーバー側のデータ(主に動画やそのほかのGoogleのアプリを使用した記録)は、削除されずに残っています。

また、シークレットモードを使用中に登録したブックマーク、ダウンロードしたファイルは、通常のブラウジングモードでも削除されていません。

さらに、アクセスしたサイト、サービスを提供しているプロバイタ、管理元などでは閲覧履歴が削除されずに残っています。

閲覧履歴を残さない設定方法はある?

アクセスしたWEBサイト、サービスを提供しているプロバイタ側、会社や学校など複数のネットワークを統括管理しているサーバー側の閲覧履歴を削除する方法は、原則的にはありません。

複数のユーザー間で共有する端末に閲覧履歴を残したくない場合、ローカルの閲覧履歴を残さないように【シークレットモード】でChromeを起動し、さらに使用後Googleの【マイアクティビティ】から、サーバー側に残ったデータを削除するのが最も手軽です。

また、ブックマークを作らない、ファイルをダウンロードしない、Googleアカウント上の同期設定を切っておくなどの方法も有効です。

今回は、Chromeの閲覧履歴のローカル側で削除する方法とサーバー上で削除する方法、そもそも閲覧履歴を残さない方法などをご紹介してきました。

複数のユーザーが利用する端末では、個人のパーソナリティやプライバシーを保護するためChromeの閲覧履歴の削除方法を知っておき、より快適で安全にChromeを使用してください。

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この記事のライター
アメフラシ
初心者の方にも分かりやすい解説を心がけて行きたいと思いますので、よろしくお願いします。