2020年10月15日更新
「WMI Provider Host」とは?重いときの対処/停止方法も解説!
Windowsのパソコンで稼働しているプロセスの1つに「WMI Provider Host」があります。パソコンが重いと感じた時に見かけることのある「WMI Provider Host」とは何なのか、その場合の対処方法とはどのようなものかを解説していきます。
Windows10で「WMI Provider Host」が重いときの対処法
いろいろなプロセスをWindows10のタスクマネージャーなどで見かけますが、その中の1つに「WMI Provider Host」があります。
WMI Provider Hostとは
WMI Provider Hostの「WMI」とは「Windows Management Instrumentation」を略したものです。
OS(オペレーティングシステム)やデバイス、アプリケーションやサービスに関する管理情報へWindowsがアクセスするために必要な共通インターフェイスとオブジェクトモデルを提供しているものを指します。
Microsoftのプロセスのひとつ
簡単に言うとWindowsベースのソフトウェアを動かすためにWindowsのシステム情報を管理しているサービスです。Microsoftが提供しているプロセスの1つであることは間違いありません。
WMI Provider Hostの停止は可能?
そんなWindowsのシステム情報管理に必要なプロセスを停止したい、と考える人もいると思います。実際、WMI Provider HostがCPUを大量消費していてWindows10の動作が重くなっているということで困っている人もいます。
結論から言えば、WMI Provider Hostの停止は可能です。
CPUを大量使用していたら停止しても大丈夫?
ならCPUを大量使用している場合、WMI Provider Hostを停止しても大丈夫なのかというと、Microsoft側からは推奨されていないことからしても大丈夫ではないでしょう。
Windowsの管理に必要なプロセスで、停止した場合Windowsベースのソフトウェアが正しく機能しないとMicrosoft側も説明しています。そのため、CPUを大量消費していても落ち着くまで放置しておくのがベストです。
WMI Provider Hostの停止方法
それでも停止したい、という場合の、Windows10の場合のやり方を説明していきます。まずはスタートボタンをクリックしてください。
「Windows管理ツール」フォルダを展開します。
「サービス」をクリックしましょう。
サービス一覧の中から「Windows Management Instrumentation」を探してダブルクリックしましょう。
「サービスの状態」の欄で「停止」ボタンをクリックしましょう。これでWMI Provider Hostを停止することができます。
「WMI Provider Host」でPCが重いときの対処法
タスクマネージャーなどで「WMI Provider Host」が原因でPCが重い場合の対処法としては次のとおりです。
サービスが停止するまでPCを放置
前述したように、WMI Provider Hostの停止は大丈夫な可能性が低いため推奨されていません。WMI Provider Hostを停止するのが不安だという場合は特に、WMI Provider Hostが停止するまでPCを放置しておきましょう。
1~2時間ほど放置しておけば落ち着くことが多いようです。
WMI Provider Hostを再起動
また、WMI Provider Hostを再起動してみるのも対処法の1つです。まずはスタートボタンをクリックしてください。
「Windows管理ツール」フォルダを展開します。
「サービス」をクリックしましょう。
サービス一覧の中から「Windows Management Instrumentation」を探して右クリックしてください。
「再起動」を選択して、WMI Provider Hostの再起動を行ってみましょう。
なお、この後別のサービスの再起動の確認ダイアログが開きますので、そこで「はい」を押しましょう。再起動完了後、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)でWMI Provider HostのCPU使用率を確認してみてください。
最後に
基本的にはWMI Provider Hostは強制停止せず、止まるのを待つのがベストな方法です。
しかし、仕事の最中にWMI Provider HostがCPUをかなり使用していて業務に支障が出るような場合、紹介した対処法で解消できる可能性がありますので、一度試してみてください。