2022年05月18日更新
x-アプリの後継「Music Center for PC」に楽曲を移行する方法
ソニーのx-アプリが終了し、後継の「Music Center for PC」を利用することになります。x-アプリの後継「Music Center for PC」へ楽曲を移行するためにはどういった方法を取るのか、そのやり方を説明していきます。
目次
x-アプリの後継「Music Center for PC」に楽曲を移行する方法
ソニーのポータブルメディアプレーヤーであるウォークマンへMP3などの楽曲を転送できるx-アプリですが、2017年にサービスを終了して、現在は「Music Center for PC」がウォークマンへの楽曲/音楽転送ができる公式ソフトになっています。
xアプリとは
x-アプリとはどういったソフトなのか知っている人もいるかと思いますが、さらっとおさらいしておきましょう。
ソニーが提供しているウォークマン用の音楽転送ソフト
x-アプリとは、ソニーが提供しているウォークマンへMP3などの音楽を転送するためのソフトです。自身でPCに取り込んだ曲やダウンロード購入した曲などを取り込み、転送することができます。
x-アプリではMP3などの楽曲ファイル以外にもポッドキャストや動画・画像なども管理してウォークマンへ転送することができるなど、楽曲再生に特化した現在の最新のものより多機能だったウォークマンの管理ソフトとして利用されてきました。
ウォークマンを利用していた人は長年x-アプリにお世話になったということも多いでしょう。
公式サイトではダウンロード配布が終了
しかし、このx-アプリは前述したとおり2017年にサービスが終了し、再ダウンロード/インストールもできなくなっています。
PCの故障などで機種変更せざるを得ない場合でもx-アプリの再ダウンロードはできないため、ずっとx-アプリを使いたいと思っていた人にとってx-アプリのダウンロード配布/サービスの終了を残念に思っている人も少なくないでしょう。
x-アプリの後継は?
そんなx-アプリの後継ソフトがソニーから新しく提供されていて、ダウンロードすることが可能です。
「Media Go」から「Music Center for PC」へ
x-アプリの後継は、実質的には「Media Go」です。ただし、x-アプリはMedia Goのサービスが始まってからも提供されていて、どちらも利用できる状態でした。そのMedia Goもまた2017年、x-アプリと同じタイミングでサービスを終了しています。
そして現在はx-アプリとMedia Goの後継として「Music Center for PC」が最新のソニーのウォークマンへの音楽転送ソフトとして提供されています。最新のウォークマンを利用している場合はこちらの利用を推奨されています。
「Music Center for PC」はWAV/MP3/AAC/FLACが利用可能
この「Music Center for PC」では、WAV、MP3、AACFLACも利用することが可能です。
x-アプリより対応しているコーデックが減っているため、サービスが終了したx-アプリでは利用できたけれど「Music Center for PC」では利用できない楽曲もあることになります。
なお、「Music Center for PC」では音楽CDのリッピングも可能なので、CDの取り込みをしてウォークマンへ転送することも可能ですが、x-アプリのように音楽CDの作成をおこなうことはできません。
x-アプリから「Music Center for PC」に楽曲を移行する方法
では、x-アプリからの後継ソフトである「Music Center for PC」へ音楽を移行する場合どのような手順を取るのか、その説明に移ります。
「Music Center for PC」初回起動時のみ取り込み確認画面が表示
「Music Center for PC」は、ダウンロード/インストール後、初回起動時にx-アプリが同じPC内にあれば上記のような確認画面が表示されます。この画面が表示されれば、x-アプリから「Music Center for PC」へ楽曲を移行することが可能です。
なお、「Music Center for PC」の初回起動時に「いいえ」を押してしまった場合でも「三」マークから開いた「ツール」→「x-アプリのデータの取り込み」からx-アプリの楽曲の取り込みの画面を開くことができます。
余談ですが、Media Goの場合、x-アプリのように後継である「Music Center for PC」へ取り込むための専用メニューはありません。そのため「フォルダーを指定して取り込む」を利用します。
Media Goの音楽保存場所は「ミュージック」フォルダ内です。そのため、「ミュージック」フォルダを指定して取り込みをおこなえば、後継の「Music Center for PC」へデータの移行をすることができます。
「ファイルの保存場所」を同じにすると共存できる
なお、x-アプリと「Music Center for PC」はファイルの保存場所を同じ設定にすることで、同じパソコンの中でそれぞれを共存させることが可能です。Media Goもフォルダこそ違えど同じように設定することで共存させることができます。
「Music Center for PC」へMP3などの楽曲ファイルの取り込みをするとPC内に二重に音楽ファイルが作成されてしまい、場合によっては容量を圧迫しますので、x-アプリを利用しながら「Music Center for PC」も利用したい人におすすめです。
x-アプリとMusic Center for PCのを共存させる設定方法ですが、「Music Center for PC」の「ツール」メニューから「設定」を開きます。
設定画面が開きます。その画面の左側にあるメニューから「ファイル取り込み」を選択してください。
「ファイルの保存場所」欄の下にある「参照」をクリックしてください。
x-アプリの既定のファイル保存場所は「C:\Users\Public\Music\Sony MediaPlayerX\」です。「(C:) →ユーザー→パブリック→パブリックのミュージック→Sony MediaPlayerX」を指定して「フォルダーの選択」を押します。
上記のような確認画面が表示されます。インストールして間もない場合は「保存場所のみ変更する」を、すでに「Music Center for PC」に楽曲を取り込んでいる場合は「変更してファイルを移動する」を選択してください。
この方法でx-アプリと「Music Center for PC」の共存をした場合、MP3などの音楽ファイルの取り込みはx-アプリではなく「Music Center for PC」からおこなうことをおすすめします。
転送についてはウォークマンの機種などによりx-アプリか「Music Center for PC」かは変わってくるため、後述する注意点も含め確認した上で選択して利用してください。
注意点
なお、x-アプリを利用していたウォークマンを「Music Center for PC」で利用するに当たり、次のことに注意が必要です。
旧ウォークマンを使用している場合は移行できない場合がある
「Music Center for PC」はソニーの音楽転送ソフトですが、x-アプリの後継とはいえ、x-アプリを利用して転送していた古いウォークマンは「Music Center for PC」で音楽の転送ができないことがあります。
そもそも古いウォークマンの中身が「Music Center for PC」で表示されず、機種の認識ができてもx-アプリから転送したウォークマンの楽曲情報を「Music Center for PC」で確認できないということもあります。
これはx-アプリではウォークマンへ「機器へ転送」をした際、「OMGAUDIO」フォルダーに転送されるのに対し、「Music Center for PC」(※Media Goも同様です)では「MUSIC」フォルダに転送されることが原因です。
これは著作権保護された楽曲の管理の可否が原因で、「Music Center for PC」ではその管理ができないためすべて「MUSIC」フォルダに転送されるのです。
そのため、「MUSIC」フォルダにない楽曲でないため「Music Center for PC」で表示されないのです。
音楽の取り込みは「Music Center for PC」でおこなうとしても、x-アプリと共存した状態で利用するのであればウォークマンへの転送はどちらかに統一しておこないましょう。
最後に
x-アプリは現在、後継の「Music Center for PC」に移行しており、x-アプリからのデータ移行も可能です。
x-アプリをインストール済みのパソコンでも「Music Center for PC」を利用することは可能ですので、この記事を参考に楽曲の移動をしてx-アプリから移行した楽曲を「Music Center for PC」を利用してみてください。