2022年07月19日更新
Realtek HD オーディオマネージャが起動しない時の対処法【Windows10】
Windows10でRealtek HD オーディオマネージャが起動しないときにはどのように対処したらいいのでしょうか。この記事では、Realtek HD オーディオマネージャの手動起動や高速スタートアップの無効化などの対処法について詳しく解説します。
目次
【Windows10】Realtek HD オーディオマネージャが起動しない時の対処法
Windows10でRealtek HD オーディオマネージャが起動しないときには、どのように対処したらいいのでしょうか。この記事ではWindows10のサウンド設定を行うためのRealtek HD オーディオマネージャに問題が生じた場合の対処法について解説します。
Realtek HD オーディオマネージャとは
まずはRealtek HD オーディオマネージャとはどのようなソフトウェアなのでしょうか。
デバイスの音声に関するさまざま設定を行うためのユーティリティ
Realtek HD オーディオマネージャとは、PCの音声に関する設定を行うためのソフトウェアです。Windows10のPCにはあらかじめインストールされていることが多いのですが、全てのPCに搭載されているわけではありません。
Realtek HD オーディオマネージャでは、サウンドエフェクトやマイクの効果、PCをコンセントに繋がずにバッテリーだけで駆動しているときのサウンドの省電力設定などを設定できます。
Realtek HD オーディオマネージャが起動しない原因
Windows10でRealtek HD オーディオマネージャが起動しない原因とはどのような原因があるのでしょうか。主に考えられる3つの原因について解説します。
高速スタートアップが有効になっている
Realtek HD オーディオマネージャが起動しない原因として、高速スタートアップが考えられます。高速スタートアップとは、PCの電源を入れたときの起動を速くするために、前回のシャットダウン時にメモリやCPUの状態などを保存しておく機能です。
PCの起動が高速化するというメリットが有る一方で、デバイスの起動に支障が出る場合があります。高速スタートアップを無効化すると解決する可能性があります。
サウンドドライバーの破損などの問題
ドライバーとは周辺機器や部品をPCで動作させるためのソフトウェアのことです。Realtek HD オーディオマネージャでサウンド設定を行うためには、Realtek HD オーディオマネージャのドライバを使って、スピーカーやマイクなどを使えるようにする必要があります。
サウンドドライバのプログラムが何らかの原因で破損してしまうと、Realtek HD オーディオマネージャが起動しなかったり、スピーカーやマイクの利用に影響したりします。
サードパーティーアプリが影響している
Realtek HD オーディオマネージャはWindows10に最も多く使われているオーディオマネージャーですが、必ずしも全てのWindows10に搭載されているわけではありません。他のオーディオマネージャーが搭載されているPCにはRealtek HD オーディオマネージャがありません。
また、複数のオーディオマネージャーを利用している場合には、他のオーディオマネージャーの影響でRealtek HD オーディオマネージャが起動しない可能性もあります。
対処法
Windows10でRealtek HD オーディオマネージャが起動しないときの対処法について詳しく見ていきましょう。
PCの再起動
Realtek HD オーディオマネージャが起動しないのは、PCのバグや一時的な不具合の可能性があります。バグや一時的な不具合の場合には、PCの再起動で解決するでしょう。他の対処法を試して見る前に、念のために一度PCを再起動して、Realtek HD オーディオマネージャが起動するかどうかを確認してみましょう。
手動でRealtek HD Audio Managerを開く
Realtek High Definition Audio(Realtek HD オーディオマネージャ)を手動で起動してみましょう。Realtek High Definition Audioはコントロールパネルから起動できます。
Windows10の「スタート」から「Windowsシステムツール」を開き「コントロールパネル」をクリックします。
コントロールパネルが起動したら表示方法を「大きいアイコン」か「小さいアイコン」にします。コントロールパネルに表示された設定項目の中に「Realtek HD オーディオマネージャ」もしくは「Realtek High Definition Audio」があればクリックします。するとRealtek High Definition Audioを手動で起動できます。
コントロールパネルから起動できない場合には、直接プログラムファイルへアクセスする方法もあります。
Windows10の「スタート」を右クリックして「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
「名前」のところに「C:\Program Files\Realtek\Audio\HDA\」と入力して「OK」をクリックします。するとRealtek High Definition Audioが格納されている場所が開きます。
フォルダが開いたら「RtkNGUI64」というRealtek High Definition Audioの実行ファイルをダブルクリックします。するとRealtek HD オーディオマネージャが起動します。
高速スタートアップ設定を無効化
高速スタートアップが原因の場合には、高速スタートアップを無効化しましょう。高速スタートアップを無効化する手順は次のとおりです。
Windows10の「スタート」を右クリックして「電源オプション」をクリックします。
「電源の追加設定」をクリックします。
「現在利用可能でない設定を変更します」をクリックします。
「高速スタートアップを有効にする」からチェックを外して、「変更を保存」をクリックします。PCを再起動すると高速スタートアップが無効化されています。
Realtek High Definition Audioドライバをアンインストール→再インストール
ドライバの破損がRealtek HD オーディオマネージャが起動しない原因の場合には、デバイスマネージャーでRealtek High Definition Audioをアンインストールしてから再インストールしてみましょう。デバイスマネージャーでドライバのアンインストールから再インストールの流れは次のとおりです。
Windows10の「スタート」を右クリックして「デバイスマネージャー」を開きます。
デバイスマネージャーが起動したら、「サウンド、ビデオ、及びゲームコントローラー」をダブルクリックして、「Realtek High Definition Audio」を右クリックします。
「デバイスのアンインストール」をクリックします。するとRealtek High Definition Audioのデバイスドライバがアンインストールされます。その後、再インストールするにはPCを再起動します。
PCを再起動すると自動でダウンロードされて再インストールされます。
手動で最新のサウンドドライバーをインストール
Realtek HD オーディオマネージャのデバイスドライバのアンインストール後の再インストールでも問題が解決しない場合があります。デバイスドライバの再インストールで解決しない場合には、デバイスドライバのバージョンが古いことが考えられます。
その場合には、デバイスドライバをアンインストール後に再起動から再インストールではなく、手動で最新版のデバイスドライバーをダウンロードしてからインストールしてみましょう。
上記の方法で、Realtek HD オーディオマネージャのデバイスドライバのアンインストールを行ったあとでPCを再起動しません。こちらのダウンロードできるページのリンクへアクセスしましょう。
PCの機種によってダウンロードするべきファイルが異なります。ダウンロード前にPCのビット数などを確認してから、お使いのPCに該当するドライバを選択してダウンロードします。ダウンロードしたファイルをダブルクリックして実行するとインストールできます。
Realtek Audio Consoleを使用してみる
ここまでの方法でRealtek HD オーディオマネージャが起動しない場合には、Realtek Audio Consoleを使用してみましょう。Realtek Audio Consoleとは、Realtek HD オーディオマネージャとほぼ同じ機能を持ち、サウンド設定ができるソフトウェアです。
上記のMicrosoft Storeのページからダウンロードして入手できます。
他のオーディオマネージャーを利用
Realtek HD オーディオマネージャはWindows10で最も多く使われているサウンド設定用のソフトウェアですが、全てのWindows10に搭載されているわけではありません。Realtek HD オーディオマネージャ以外のサウンド設定ができるソフトがインストールされている可能性があります。
購入したときのPCの仕様書を確認すると、あらかじめインストールされているサウンドマネージャーを確認できるでしょう。Realtek HD オーディオマネージャ以外のオーディオマネージャがあればそちらを利用しましょう。