2022年08月13日更新
VTuberはオワコン?衰退する?理由や現状・今後を考察!
VTuberが流行り始めて久しいですが、そんな中でVtuberはオワコンだという事も言われています。VTuberは本当にオワコンなのか、今後は衰退するのか。そう言われる理由や、実際のところ今後どうなる中度について考えていきます。
VTuberはオワコン?
最初のVTuberであるキズナアイさんが2016年末にデビューし、翌年の2017年末辺りからVTuberが流行り始めました。2022年現在はVTuberが誕生してから5年が経過していることになります。
そんな中、VTuberに飽きてきた人、好きなVTuberが引退してしまったなどという人も少なくありません。そのため、VTuberは衰退している/オワコンなのでは、という声もなぜかあります。
VTuberはオワコンといわれるのはなぜ?オワコンといわれる理由
オワコンというのは「終わったコンテンツ」を略したものです。まだまだ勢いがありそうにも関わらずVTuberはオワコンと言われるのはなぜなのか、オワコンと言われてしまう理由の方から考えていきましょう。
VTuberの人口が増えすぎて面白みがなくなっている
オワコンだと言われる理由としては、VTuberの総人口が増えていることが原因です。VTuberが勢いづいてきてから数年経ちましたが、その間にVTuberの人口は増えてきています。
2022年の今では16,000人以上のVTuberがいるとされ、その中には初めてVTuberを始めるという人、過去にVTuberをしていたけれどアバター/キャラクターを変えてVTuberをする(いわゆる転生)をしている人もいます。
VTuberが流行りはじめた当初は3Dアバターが主流でしたが、今はLive2DのアバターもVTuberに含められるようになり、よりVTuberの人口は増えました。その分、どうしても他のVTuberとの差別化がしづらくもなり、オワコンだと感じる人が増えているようです。
なぜならVTuberが増えたぶん、やることがどうしても似通ったものにもなってしまうから。二番煎じだと見る人もそんなものか、と思ってしまい、再生数も上がらず、Vtuberからするとオワコンだと感じてしまうのでしょう。
視聴者側も、どのVTuberを見ても同じようなことしかしていないと感じる人は面白みがないと感じてしまい、その結果VTuberはオワコンだと感じる人もいるのです。
人気がないVTuberが多い
VTuberの人口が多いとは言え、そのVTuberすべてが人気というわけではありません。かなりの人気を誇るVTuberがいる裏には、人気がないVTuberもいるのです。VTuberがオワコンだと言われるのはそういった人気がないVTuberの方が多いことも理由です。
VTuberをしている人からすれば、数年経ってもなぜか人気が出ないとショックも大きいです。そんな自身の状況を鑑みると、VTuberはオワコンだという認識になる人もいます。
また、自分が応援しているVTuberの配信は面白いのになぜか人気が出ないからオワコンだと感じる、自分が応援したいVTuberが見つからないからオワコンだと感じる、というように思う人もいます。
今後衰退していくのか?
そんな「VTuberはオワコンだ」「オワコン=今後は衰退していく」という認識が出ているわけですが、実際今後はVTuberはオワコンなのか/衰退していくのか、ということはVTuber界全体を気にしている人からすると気になる部分でしょう。
人気のVTuberの再生数は伸びている
VTuberはオワコンだと言われている中、それでも人気のVTuberの再生数は伸びています。
人気のVTuberだけ見ているとチャンネル登録者数も増えており、最近人気のにじさんじの新人VTuberである壱百満天原サロ
メ(ひゃくまんてんばら さろめ)さんは、デビューから14日でチャンネル登録100万人を突破するほど勢いがあるVTuberです。
そのため人気があまりないVTuberの場合はなかなか再生数が伸びずオワコンだと感じていても、人気があればオワコンかどうかを気にするヒマがないような勢いがあるわけです。
Twitterトレンド入りしているVTuberも
また、前述したにじさんじのVTuber・壱百満天原サロメさんもそうですが、Twitterにトレンド入りするVTuberも少なくなく、オワコンだと感じさせる要素は少ないです。
また、名前でなくてもそのVTuberがおこなっていた配信に関するワードがトレンド入りすることも少なくないため、人気があるVTuberはそれこそVTuberにさほど興味がないような人の目にも留まることもあります。
VTuber界にさほど造詣が深くないちょっと知っているくらいの人からすればVTuberは人気があるんだという程度の感想にもなりますので、そういう人からするとオワコンだと感じることは少ないのではないかと思います。
企業とVTuberのコラボも増えている
また、VTuberと接点がなかったような企業とVTuberとの間でのコラボも増えています。例として、「バーチャルYouTuber四天王」の一人とされる電脳少女シロさんは河合塾Oneとタイアップしていますので、オワコンの気配はあまりありません。
また、かゆみ止めの「ムヒ」などの商品で有名な池田模範堂はにじさんじのVTuberらとコラボしています。
人気のあるVTuberの場合は企業からのコラボ依頼も多く、その結果一般の人にも認知される可能性があるなど、活動の幅が広がるチャンスを作ることもできますので、そういった意味でもVTuberがオワコンだと言ってしまうのは性急ともいえるでしょう。
今後を考察!
では今後VTuberは衰退していく/オワコンなのか、それともオワコンではなく今後も勢いは増していくのかの考察に移ります。
オワコンではないが淘汰はされていく
VTuberはオワコンではありませんが、人気があまりないVTuberは特に淘汰されていくことが予想されます。特に個人勢でも人気がなかなか出ず、あまりVTuberの活動に強く力を入れていない人はどうしても淘汰される理由にはなりやすいです。
実際、現在人気が高いのは企業に所属しているVTuberが中心です。そのため、VTuberに注力した企業のVTuberはオワコンに感じていなくても、特に個人勢のVTuberは衰退する/オワコンなのでは、という認識にもなるでしょう。
個人勢や有名コンテンツは残る
ただし、今後長い目でVTuber界を見ていくと、個人勢VTuberや有名コンテンツは今後も残っていくことと思われます。オワコンだと騒がれている今が逆にオワコンではない、とも言えます。
個人勢のVTuberというのは、自身で必要な準備を整えるため、VTuberとしての動画を作成できる技術力、VTuberとしての活動を続けられるだけの時間があればしがらみもないため、やる気さえあれば活動を続けることができるためです。
個人勢の場合は必要な機材なども自分で揃えていますので、言ってしまえばVTuberとしての活動を失敗しても損をするのは自分だけになります。
これが企業所属のVTuberの場合、アバターの作成や配信に必要な機材などは企業側が準備しています。そのため企業側は投資した分の回収と利益分を獲得する必要があります。
そのためVTuberに無理をさせたりプレッシャーを掛けたりということもありえない話ではなく、その結果社内での関係性が悪くなることも無いわけではありません。そういったことが続けばVTuberを辞める人も出てきます。
また、企業はあくまで利益目的でやっていることもあり、採算が取れなくなればVTuber事業を辞める可能性もあります。その結果その企業のVTuberが引退する可能性もありますので、企業VTuberは今後もずっと続くという確約はできません。
そういう長い目で見た場合の意味ではVTuberがオワコンになっていくのも考えられないわけではないのです。
しかし、企業のVTuberでも企業自体のPRをするその企業公式のVTuberなどは増えてきていますの。ロート製薬だと入社した社員の副業としてロート製薬の公式VTuberとしてデビューする、ということもあります。
自社製品のPRなどを目的としているVTuberですのでマーケティングコンテンツとしての活動は今後も増えていくのではないでしょうか。
最後に
VTuberはオワコンと言われるものの、現在実際にオワコンかと言われるとそうでもありません。しかし、VTuberの中でも光が当たる部分と影になる部分はどうしても出てくるため、影になっている人からするとオワコンという意識があるのも事実です。
なぜオワコンだと言われるのかという理由もそういった意味では間違いでもありませんので、ここから先はいかにしてVTuberとしての活動をしていくか、ということが重要になってきます。
個人勢としての活動を始めたからといって即オワコンというわけでもないため、VTuberになってみたい、チャレンジしてみたいという人も今から始めても遅くありませんし、挑戦してみるのも良いかもしれませんよ。