VTuberのイラスト依頼方法の価格は?相場や注意点を解説【Live2D/3D】

VTuber活動に必要な環境は整えやすくなったこともあり、大きな壁になりやすいのがキャラクター/アバターなどのイラスト/モデル作成です。VTuberのキャラクターイラストは依頼して作ってもらうこともできますので、依頼方法やその価格について解説していきます。

VTuberのイラスト依頼方法の価格は?相場や注意点を解説【Live2D/3D】のイメージ

目次

  1. 1VTuberのイラスト制作の依頼方法
  2. VTuberのイラスト依頼方法
  3. VTuberのイラストを依頼する手順
  4. VTuberのイラスト依頼の価格相場
  5. VTuberのイラスト依頼をする際の注意点
  6. VTuberのイラストを依頼できるサイト
  7. 最後に

VTuberのイラスト制作の依頼方法

2017年頃から人気が出始めたVTuber、今でもその数を増やしています。

そのVTuberのキャラクター/アバターにもいろいろな種類がありますが、いざ活動しようとすると可愛い、かっこいいイラストのものを準備したくても自分で作るのは難しいとなると、イラスト制作を依頼することになります。

VTuberのイラスト依頼方法

VTuberのイラスト依頼をする方法としては、大きく分けて依頼する相手を個人にするか企業にするかの2つに分かれます。

個人に依頼する場合

イラストだけの依頼をして、VTuberのキャラクターを動かすためのセットアップなどは自分でできるというようであれば個人への依頼で大丈夫なケースになることがあります。

個人へVTuberのキャラクター/モデルのイラストを依頼する場合、自分が持っている人脈に頼るか、そういったスキルがある人を探して依頼する、と言う方法で探さなくてはなりません。

VTuberなどを含めたクリエイター界隈にいる知人に相談すればその知人の人脈からイラスト制作依頼を受けてくれる人もいるかもしれませんが、そういった人脈は人によって左右されるためなかなか見つかりづらいのが事実です。

そのため最近はSNSやスキル系のマッチングサイトを利用してVTuberのキャラクター/モデルのイラスト作成依頼をする人が多いです。

企業に依頼する場合

VTuberのイラストを依頼するだけでなく、そのイラストを動かすためのパーツ分けなども含めて依頼するのであれば、企業に依頼することをおすすめします。

個人のイラストレーターの場合は特に、キャラクター/モデルのイラスト自体を作成できても、パーツ分けなどのセットアップができる人は少ないです。3Dモデルの場合は特に3D自体の知識が必要となるため個人でできる人を探すことも難しいのが現状です。

企業であればそれぞれが可能なイラストレーターなどのクリエイターがいる企業も多いため、制作のセットアップ等までやってほしい場合は企業への依頼がおすすめです。

VTuberのイラストを依頼する手順

VTuberのイラストを依頼する場合の手順の説明に移ります。企業であれ個人であれVTuber用のイラストを依頼する手順は変わりませんので確認して、イラスト依頼時の流れの参考にしてみてください。

どこに依頼するか探す/見積り

Vtuberのイラストを依頼するためには、まずはどこにイラスト制作を依頼するかを決める必要があります。どこに、というのは前述した個人への依頼か、企業への依頼かという部分を含みます。

個人の場合はそのクリエイターの個人サイトやSNS、メールアドレスなどコンタクトを取ってほしい方法が記載されていることが多いため、それらをチェックして連絡を送ってみてください。

マッチングサイトの場合はマッチングサイトで探し、そこからコンタクトを取ってみてください。企業の場合はその会社の問い合わせをすることで打ち合わせの段取りの確認などになります。

そうして相談すると依頼した個人や企業から、Live2Dイラストや3Dモデルの依頼によって発生する費用として値段/価格はいくらくらいになるかという見積もりが渡されます。

見積もりを確認して調整などをおこなった上でようやく制作するキャラクターの詳しい相談などに移ることがほとんどです。

イラストを依頼して完成するまでの工程の中で生じた内容によっては見積もり後に追加料金がかかることもありますので、それらも合わせて確認しておくと良いでしょう。

キャラ/モデル/デザインなどイメージを共有

見積もりが終わり、必要に応じて前金の支払いなどがある可能性もありますが、それらが終わればキャラ/モデルのデザインに必要なイメージを個人もしくは企業とすり合わせていってください。

VTuberとしてのキャラクター設定は先に考えておくことは依頼時に詳しく伝える事ができることにもなるため、どういった見た目のキャラなのか、イメージカラーや性格なども細かく設定しておき、それを依頼先に伝えるようにしてください。

完成したあとのイメージがざっくりとでもイラストとして表すことができるのであれば伝えておくに越したことはありません。

また、キャラクター/モデルのイラストのデザインイメージだけでなく、VTuber活動時に可動させたい場所も明確に伝える必要があります。

目や手は当然のこと、髪の毛も長いキャラクターだと動かす部分(後ろ髪だけでなくアホ毛など)に加えたいのであればそれも伝えなければなりません。

これはイラストやモデルの可動する場所のパーツ分けが必要なためです。Live2Dイラストでも3Dモデルでもそれは変わりません。

イラスト依頼を受けてくれたイラストレーターがパーツ分けまで受け付けていない場合もあるので、この辺りを伝える必要があるかどうかは確認しておいてください。

ラフ画を作成してもらい確認

依頼した個人クリエイターもしくは企業からラフ画が届いたら、打ち合わせの際に共有した内容が反映されたものになっているかどうかを確認しましょう。ラフ画は1枚だけの場合もあれば複数枚あることもあります。

ラフのイラストの時点で問題なければそのまま進めてもいいですが、修正してほしい点があればクリエイターの人に伝えて修正してもらいましょう。

打ち合わせの際に自身が伝えたイメージと大きく異なる内容になっている場合は、伝え方や参考となる資料の不足、イメージが依頼者とクリエイター側で共有できていないなどが原因であることが多いです。

修正をかける場合は具体的に伝え、双方のイメージがどんどん違った方向に向かわないようにしてください。修正回数は人によって異なりますが、修正回数に制限がありそれ以上は有料となることもありますのでその点は事前に確認しておきましょう。

完成したものを納品

ラフでOKを出したら完成品がクリエイター側から提示されます。その時点でも完成品のLive2Dイラストや3Dモデルのラフの時点でのイメージとの齟齬がないか確認してください。

この時点でも修正は可能ですが、本来であればラフの時点で修正できていた内容の場合は修正依頼は出さないようにしてください。

ラフから完成の工程を経たあとのラフの作り直しレベルの修正はもう一度新しく作り直すのと同じような意味になってくるためです。ラフと完成品が大きく乖離している状況であれば別ですがそういうことはほぼありません。

Live2Dイラストや3Dモデルの完成品を見て問題なければその完成品での納品となります。納品後、マッチングサイトでは評価やレビューの投稿などが必要となることも多いため、そちらも合わせておこなっておいてください。

VTuberのイラスト依頼の価格相場

VTuberのLive2Dイラストや3Dモデルを依頼する場合、無料でとはいきません。

それぞれ相場としてはどれくらいなのかがわかればLive2Dイラストにするか3Dモデルにするかの決め手になることもあると思いますので、個人クリエイターの場合の相場ですがそれぞれ確認してみましょう。

Live2D

Live2Dはイラストを基礎として、そのパーツ分けしたものを動かすことで自身の動きに合わせてそのキャラクターを動かすことができます。

そのため、Live2Dのアバターを作成する場合は工程としてイラストの作成、パーツのレイヤー訳(パーツを動かすために必要)、モデリング(パーツが動く範囲などを考慮した動作の設定)、アニメーションの設定の4つに分かれます。

工程が多ければ多いほど金額は上がり、費用/価格/値段の相場としてはこの工程の差も含めた上で3,000円~150,000円といったところです。人によっては200,000円で全てを請け負う人もいますので、やってもらえることの把握は事前確認が必要です。

3D

3Dの場合は三面図(正面、横、後ろから見た図)の作成、モデルの作成(表情の設定など)、モデルを動かすための設定が必要です。3Dの場合は作成するクリエイターの腕がLive2Dよりも影響しやすいため、クオリティにも差が出やすいです。

工程の差も含めた上での費用/値段/価格相場としては5,000円~200,000円といったところです。すべてやってくれるところで、かつよりクオリティが高いところだと300,0000円以上することもあります。

作業工程でわけた場合の相場

Live2Dイラストであれ3Dモデルであれ、作業工程の1つだけを請け負う人もいるため、それぞれの費用/値段/価格相場も確認したい人はいるでしょう。

Live2Dイラストの場合、パーツ分けだけを依頼することもできます。費用/値段/価格相場としては5,000円~10,000円といったところです。基本的にはイラスト制作オプションでやってもらうことが多いため、単体で依頼することはほとんどありません。

イラスト制作やパーツ分けまでをしてくれるクリエイターの場合はモデリングは別でする必要があります。モデリングだけを依頼する場合の価格/費用/値段相場としては10,000円~50,000円といったところです。

前述した十数万以上になるのは、これらすべてをまとめて依頼した場合にかかる相場ですが、これ以上になることがあるクリエイターもいるため必ずしも相場内人は限らないことは理解しておいてください。

3Dモデルの場合、三面図を作成してもらうだけということであれば5,000円~20,000円程度で請け負ってくれるところが多いです。

Live2Dイラストを所持している場合、追加オプションとして三面図を描いてもらうことも可能ですので、必要がありそうなら準備しておくと良いでしょう。

また、3Dアバターのモデリングに関しては30,000円~150,000円が費用/値段/価格相場です。基本的に三面図の作成の流れからのモデリングが多いため、全体の金額もこれより十数万高いくらいであることが多いです。

オプションの相場

追加オプションとして、と何度か前述していますが、クリエイターによっては追加オプションを付けることができる、という場合が多いです。追加オプションの値段の幅も3,000円~500,000円と広いです。

相場については人それぞれ異なりますが、Live2Dの場合は表情の差分や著作権の譲渡(一部譲渡の場合もあれば完全譲渡の場合もあり)、三面図の作成やロゴの作成などがついてくることもあります。

オプションに含まれるものがもともとの費用/値段/価格として設定されていることもありますし、オプションを組み合わせて行くタイプのクリエイターもいますので、その内容に関しては事前にしっかりチェックしておいてください。

費用を安くあげるには?

VTuberとしての活動のためだけに十数万、数十万の値段/価格のアバターにかけるだけの費用はない、という場合はその費用をどうにかして安くあげる必要があります。

その場合するのは、クリエイターに値切るのではなく、できるだけ自分でやるということです。モデリングに関してはスキルが必要ということもあり依頼したほうがいいですが、自分でイラストを制作できる技量があれば自分でやってしまえばいいのです。

アバター作成ができるアプリ

キャラクターイラストを自分で描くことで著作権は自分のまま活動できますし、相手と情報のすり合わせは必要ありません。パーツ分けも多少の知識は必要ですがイラスト作成の延長線上で可能な範囲です。

Live2Dのアバターの場合は特に上記のような形でアバター作成ができますし、最近は3Dアバターを自分で作成できるソフトも増えてきているため、自分でアバターを準備できないということはVTuberのはやり始め当初より少なくなっています。

イラスト作成ソフトも便利なものが無料のソフトでも増えていますので、それらを利用して、できるだけ自分でやってみる、というだけで費用を浮かせることは可能です。

VTuberのイラスト依頼をする際の注意点

VTuberのイラストの作成依頼をする場合の注意点は、いくつか前述していますが確認のためチェックしておいてください。

Live2Dなのか3Dにするのか熟考する

真っ先に熟考するべきなのはLive2Dイラストの依頼か3Dモデルの依頼か、です。Live2Dイラストの場合はパーツ分けなどがあるとしても3Dより価格/値段相場も安めですし、見た目もきれいなので最近は利用している人も多いです。

どちらにするかで依頼する内容なども変わるため、ここはどちらにするかをはっきりさせておくようにしてください。

こだわりや希望は細かく伝える

また、VTuberのイラストデザインの打ち合わせの際、デザインのこだわりやこうしてほしいという希望はできるだけ細かく伝えましょう。言葉で伝えづらければイラストのような形で伝えるというのも方法の1つです。

細かくとはどこまで、と思うかもしれませんが、性別や体型、髪型、年齢、顔つき(丸顔、目が細いなどパーツも含む)、服装(アクセサリー)、イメージカラーなど伝える必要がないかもしれない設定なども含めて伝えておくだけで違います。

これらを完成品の確認時に後出しした場合はクリエイター側に迷惑がかかりますし、追加料金かかってしまいます。

イラストデザイン時のこだわりに関しては自分しか分からないので、ラフの時点でイラストのデザインに関する伝えたい部分は余すことなく伝えておきましょう。

動きなどもしっかり共有

また、イラストやモデルのパーツ分けをしてもらう場合はやりたい動きなども共有しておく必要があります。それによって必要なパーツも増えるためです。

イラスト/モデルのデザインとして考えなければならない部分も、パーツが多ければその分増えますので、しっかり伝えておきましょう。

著作権について

VTuberのイラストを自分で作成したのであれば著作権は自分にあるためどう取り扱おうと問題ありません。

影響するのはイラストの作成依頼をした場合で、著作権は作成したクリエイター側にあります。著作権がクリエイター側にある状態だと、契約時に決めた範囲のみでしかそのイラスト/モデルを利用できません

別の用途で利用する場合にはその都度著作権者であるクリエイターに確認する必要があり、場合によっては別途費用がかかることもあります。そのため、著作権に関する部分は必ず契約書で明確に定めておいてください。

なお、クリエイターの中には著作権を完全に放棄する人もいれば、著作人格権は手元に残しておく人もいます。

基本的に著作権の一部であれ全てであれ放棄する場合、相応の値段のお金を払う必要があります。著作権以外にも商用利用のために必要な費用がかかることもありますので合わせて確認しておいてください。

VTuberのイラストを依頼できるサイト

価格/値段にもよりますがVTuberのイラストを依頼したいという場合、どこでならVTuberのイラストやモデルの作成を依頼できるのか気になると思いますので、よく利用されているサイトを紹介していきます。

ココナラ

ココナラのトップページ

クリエイターのクラウドソーシング関係のサイトとしては利用者が多いココナラには、登録しているクリエイターも多く好みのイラストを描いてくれる人を見つけやすいです。

また、VTuber活動に必要なアバターのイラスト/モデルの作成だけでなく、動画の編集や動画のネタを考えてくれる人などYouTuber/VTuberとしての活動に役立つスキルを持っている人も多くいます。

クリエイターの人の中にはココナラ外でも仕事を受け付けている人もいます。会員登録なしでも依頼の受付内容などは確認できますので、クリエイターを探す目的での利用としても便利なサイトです。

ココナラ - プロが集まる日本最大級のスキルマーケット

SKIMA

SKIMAのトップページ

イラストやそのデザイン関係のクリエイターに絞って探したいのであればSKIMAもおすすめです。ココナラの場合はLive2Dイラストの制作が多いのですが、SKIMAの場合は3Dモデルの作成を受け付けているクリエイターさんも多いです。

なお、自分だけのイラスト/モデルを作成するほどでないという場合、SKIMAには既存のアバターを購入して利用することができますので、誰かとアバターは重複してもいいという場合はそういったイラスト/モデルの利用が可能です。

こちらもココナラ同様、登録しなくても受注内容の確認ができますので、イラストデザインしてくれるクリエイターを探す手段としても活用できます。

TOP | スキマ - スキルのオーダーメイドマーケット - SKIMA

nizima

nizimaのトップページ

VTuber用のイラスト/モデルのみに絞ってクリエイターを探したい場合はnizimaがおすすめです。nizimaはVTuberのモデルの販売と依頼専用のサイトなので探しやすいです。

限定1品の作成済みのアバターも販売されているため、アバターデザインをすり合わせず他の人と重複しないイラスト・デザインで利用できるものもあります。もちろん1からオーダーメイドすることも可能です。

nizimaは株式会社Live2Dという、VTuber界隈ではモデリング・アニメーションソフトなどを手掛けている有名な会社が運営していることもあって安心して利用することができます。

nizima by Live2D

イラストを描いてくれる人を選ぶコツ

イラストを描いてくれる人を選ぼうにも、いろいろな人がいて悩むという人は多いです。ココナラやSKIMAなどでは過去に手掛けたイラストやモデルのデザイン、パーツ分けしたものなどを示している人がほとんどです。

それらのイラストなどを確認しながら好みのタッチだったり雰囲気だったり、自身の作成してもらいたいイラスト/モデルをこの人に作成してもらいたい、と思える人を探してみましょう。

最後に

VTuber用のイラストやモデルの作成は、自分でできないと判断した場合は作成を依頼したほうが自分が思った以上のイラスト/モデルデザインなどをしてくれることもあり、外注することのほうが多いです。

パーツ分けなどイラスト/モデルの作成にはいろいろな工程がありますが、どれをやってくれるかというのは依頼先のクリエイターによって異なります。

価格やイラスト/モデルのデザイン範囲も相手が個人か企業かでも異なります。個人への依頼もマッチングサイトなどがありますので、この記事を参考にしながら依頼などをおこなってVTuberとしての活動準備を進めてみてください。

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この記事のライター
八千草 蛍
分かりやすく気軽に読める記事を書いてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。