2022年10月27日更新
2ファクタ認証の電話番号が変わった時の対処法!確認コードを受信できないときは?
iOS搭載のデバイスは、第三者が自分のApple IDを使って不正アクセスできないようにするため、2ファクタ認証のセキュリティシステムを採用していますが、電話番号が変わった場合は問題が生じます。2ファクタ認証の電話番号が変わった時の対処法を紹介します。
目次
2ファクタ認証の電話番号が変わった時の対処法
近年アカウントの乗っ取りや不正アクセスの問題が世界中で起こっているため、企業はその対応に追われています。Apple社はiOSユーザーが安心してデバイスを利用できるように、他社に先駆けて画期的なセキュリティシステムを開発しました。
この記事で取り上げる2ファクタ認証です。2ファクタ認証の登場によって、第三者のアカウント乗っ取りや不正アクセス数が劇的に減少したため、多くの企業が2ファクタ認証に類似した本人確認のセキュリティシステムを採用してます。
2ファクタ認証の本人確認をする上で必須となるのが電話番号の登録です。電話番号は機種変更の際にそのまま引き継ぐこともできます。
しかしキャリアを変えたり、デバイスをiPhoneからAndroidスマホに変えたりすると同じ電話番号が使えず、新しい電話番号に切り替えなければならなくなります。iOSデバイスの場合、Apple IDに登録されているのと同じ電話番号でなければ2ファクタ認証は行えません。
この記事では、2ファクタ認証の電話番号が変わったために、確認コードが受信できない場合の対処法を紹介します。
2ファクタ認証の確認コードとは
第三者が本人に成りすまして、他人のアカウントに不正アクセスしないようにすることを目的にして開発されたのが2ファクタ認証です。例えばApple IDに登録しているメールアドレスを使いまわしているユーザーはたくさんいるので、第三者に知られてしまう可能性は極めて高いといえます。
しかしメールアドレスだけでアカウントへのアクセスはできません。パスワードが必要になります。複雑なパスワードを考えることが薦められているものの、シンプルなパスワードに設定したり、他のアカウントと同じパスワードに設定したりして、第三者に特定されてしまうかもしれません。
メールアドレスとパスワードが分かってしまえば、簡単に他人のアカウントにアクセスできます。しかし2ファクタ認証は、他のデバイスに送信される確認コードを入力しなければアカウントへのアクセスができないため、不正アクセスを未然に防ぐことができます。
Apple IDの2段階認証時に入力が必要なコード
2ファクタ認証で送信される確認コードとは、Apple IDの本人確認の際に必要とされる6桁のコード(6つの数字)のことです。2ファクタ認証の確認コードは信頼済みのデバイス、あるいは信頼済みの電話番号に送信されます。
例えばWindows PCのWebブラウザで「iCloud.com」にアクセスしたとします。Apple IDに登録されているメールアドレスもパスワードも分かっているので入力できますが、Appleが信頼できるWebブラウザとして認知してないため、2ファクタ認証が要求されます。
2ファクタ認証の確認コードは、すでに2ファクタ認証によって認知されているiPad、あるいは信頼できる電話番号のiPhoneに送信されます。送信された6桁の認証コードを入力すると、iCloudにアクセスできます。
信頼できるデバイスもしくはWebを通してのみ認証可能
2ファクタ認証を使えば、自分で信頼したデバイスや Webブラウザでのみ、アカウントにアクセスできるようになります。
ここでいう自分が信頼したデバイスとは、iOS 9以降を搭載したiOSデバイスであるiPhone、iPad、iPod touch、またはOS X El Capitan以降を搭載したMacコンピュータのことで、すでに2ファクタ認証を行っているデバイスを指します。
Apple Watchに関しては、watchOS 6以降を搭載している機種に関しては、Apple IDでサインインしていれば6桁の確認コードを受信できますが、パスワードのリセットをする際は、信頼できるデバイスとして利用することはできません。
Windows搭載のPCは、上記の条件を満たしていないために、信頼できるデバイスとして利用することはできません。しかしWindows搭載 PCのWebブラウザを使ってアカウントにアクセスすることは可能です。
先ほど「iCloud.com」へのアクセスを例に説明しましたが、iPhoneやiPadに6桁の認証コードが送信されます。送信された認証コードを入力すると、「このブラウザを信頼しますか?」という画面が表示されます。
「信頼する」を選択しクリックすればAppleによって認知されるので、次回同じPCの同じWebブラウザで「iCloud.com」にアクセスするときは、6桁の認証コードの入力をせずにアクセスできます。
電話番号が変わって2ファクタ認証の確認コードが受信できないときの対処法
2ファクタ認証の基本情報をここまで紹介しました。ここから電話番号が変わったために、2ファクタ認証の受信ができない場合の対処法を説明しますが、その前に古い電話番号を削除して新しい電話番号に変更する方法を説明します。
iPhoneでの操作方法とWebブラウザからの操作方法を紹介します。
ホーム画面にある「設定」アプリをタップして開き、メニューの一番上にある「ユーザー名」を選択しタップしましょう。「Apple ID」画面が立ち上がるので、「パスワードとセキュリティ」を選択しタップしてください。
「パスワードとセキュリティ」画面のメニューに「信頼できる電話番号」があるので「編集」をタップしましょう。隠れメニューが表示され「信頼できる電話番号を追加」が現れるのでタップしてください。
iPhoneのパスコードを入力すると、「電話番号を追加」画面が立ち上がるので、新しい電話番号を入力し「送信」をタップしましょう。これで新しいスマホの電話番号がApple IDに追加されます。
新しい電話番号が追加できたら、「パスワードとセキュリティ」画面に戻り、もう一度「編集」をタップします。登録された電話番号の中から削除したい古い電話番号を選択し「-」をタップしましょう。「削除」が表示されるのでタップすれば削除されます。
続いてPCのWebブラウザから電話番号を変更する方法を紹介します。下記のリンクにアクセスしたら「サインイン」をクリックしましょう
Apple IDにサインインするため、メルアドレスとパスワードを入力します。
信頼できるデバイスに6桁の確認コードが送信されるので入力しましょう。
Apple IDの管理画面が立ち上がるので、表示されているメニューの中から「アカウントセキュリティ」を選択しクリックしてください。
「アカウントセキュリティ」画面のメニューの中に「1つの信頼できる電話番号」があるので「+」をクリックしましょう。
新しい電話番号を入力したら「続ける」をクリックしましょう。Webブラウザからは古い電話番号の削除は行えないので注意してください。
Apple IDの復旧をリクエスト
ここまで紹介した手順でApple IDの電話番号を変更しても、2ファクタ認証が受信できないようなら、Apple IDの復旧をAppleにリクエストする必要があります。アカウントの復旧はすぐにはできず、数日間かかります。
アカウントの復旧方法を紹介します。ホーム画面にある「設定」アプリをタップして開きましょう。「設定」画面のメニューの一番上になる「iPhoneにサインイン」をタップしてください。
「Apple ID」のサインイン画面が立ち上がるので、「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」をタップしましょう。ポップアップメニューが表示されるので、「Apple IDを忘れた場合」を選択しタップしてください。
「パスワードをお忘れですか?」画面になるので、Apple IDに登録しているメールアドレスを入力し「次へ」をタップしましょう。「電話番号の確認」画面が立ち上がるので、Apple IDに登録している電話番号を入力し「次へ」をタップしてください。
「確認コード」画面が立ち上がるので、「確認コードを受信されませんでしたか?」をタップしましょう。ポップアップメニューが表示されるので、「この番号は使用できません」を選択しタップしてください。
「電話番号を使用できませんか?」画面が立ち上がるので「このまま続ける」をタップしましょう。「メールアドレスを確認」画面になるので、「コードを送信」をタップしましょう。
数日後にAppleからアカウントの復旧準備完了メールが送信されるので、指示に従って作業を行ってください。
電話番号の変更をして2ファクタ認証を受信しよう!
Apple IDの電話番号が変わったら、新しい電話番号の登録と古い電話番号の削除を行い、2ファクタ認証を受信できるようにしましょう。2ファクタ認証の確認コードは、信頼できるデバイスに送信されます。
確認コードが受信できないなら、アカウントの復旧をリクエストしてください。2ファクタ認証の電話番号が変わったら、この記事を参考にして受信できるようにしましょう。