2019年04月10日更新
【iPhone XR】Haptic Touchの使い方!3D Touchとの違いは?
みなさんHaptic Touchの使い方をご存じですか。たHaptic Touchと3D Touchの違いはどこにあるのか。今回の記事では、Haptic Touchの定義やHaptic Touchの使い方を中心に紹介していきますのでご覧ください。
目次
Haptic Touchとは?
Hapticは「触覚」という意味。つまりHaptic Touchとは、長押し+触覚フィードバックのことを指します。アップルが開催したイベントの説明では「MacBookと似ている」と言われていました。
ただ、MacBookでも「Haptic touch」という機能は聞いたことがないですよね。もう少し深掘りしながらHaptic touchについてみていきましょう。
iPhone XRやiPhone XSに搭載されている3DTouchは組み込まれていません。その代わりにHaptic Touch(ハプティックタッチ)が組み込まれているのです。
また、iPhone XRには感圧センサーはありません。要するにiPadと同じく、長押しするしかないでしょう。「Haptic touch」という名前なので、Taptic Engineによる、触覚フィードバックがあるはずです。
Haptic Touchの機能
Haptic Touchの機能とは、「テキストのカーソルをディスプレイ上で直接操作すること」です。これはテキスト入力画面で、キーボードのスペースバーを長押しすることによって「トラックパッドモード」が起動するというもの。
また、ニュースサイトCult of Macでは「iPhone XRではこれにバイブレーションが付与される」と予測しています。
iOS12.1の開発者向けベータ11と登録ユーザー向けのパブリックベータ9では、通知センター右上にある「x」ボタンを長押しすると、3DTouchが搭載されていないモデルでも、すべての通知を一括で消去できるようになっているのです。
しかしながら以前は、画面最上部を下にスライドして呼び出す通知センターで、すべての通知をまとめて消去するには、3DTouch搭載モデルで「x」ボタンを強く押し込む方法しかありませんでした。
つまり、3DTouchが組み込まれていないモデルでは利用できなかったのです。
なお、3DTouch搭載モデルでは「x」ボタンの長押しで、通知の一括消去ができません。さらに従来と同じく強く押し込む必要があります。ただし設定アプリで3DTouchを、一時的に無効にした場合には長押しでの一括消去が可能。
Haptic Touchと3DTouchの違い
次に3DTouchを具体的に説明しながら、「Haptic Touchと3DTouchの違い」を解説していきたいと思います。Haptic Touchと3DTouchの違いのあとにHaptic Touchの使い方を説明していきますが、3DTouchの使い方も紹介しています。
機能の違い
3DTouchと比較しながら違いを解説していきます。3DTouchとは、Haptic Touchとは違い、画面を押し込む強さで操作内容が変わります。つまり、弱めに押した場合と強めに押した場合で違いがあるということ。
これは、画面に感圧センサーが搭載されたiPhone 6sではじめて登場した機能です。iPhone SEとiPhone XRを除いた、iPhoneで利用できるようになっています。
また3DTouchが使える機種では、設定アプリから一般にあるアクセシビリティ内に表示された画面に「3DTouch」という項目が表示される。この項目がなければ、感圧センサーには対応していないということ。
感圧センサーの有無
感圧センサーに対応している場合は、画面を強めに押すとグッという反応が返ってきて、画面にサブメニューなどが表示されます。この感圧センサーの反応は、振動によって押し込んだ感触を疑似的に作り出す「Taptic Engine」という仕組みによるもの。
iPhone XRには感圧センサーが搭載されていません。しかしTaptic Engineは搭載しており、画面を長押しするとグッという反応が返ってくるのです。これがHaptic Touchです。
なお、iPhone SEやiPadでは感圧センサーの反応はないです。これが違いとも言えます、そしてHaptic Touchと同様に長押しで操作を変えられることは可能。一方感圧センサーには、押した強さを細かく感知し、強さに応じて異なる動作になる機能もあります。
3DTouchにおける注意点
アップルの用語には、強く押し込む操作を「Peek」、さらに強く押し込む操作を「Pop」があります。この2パターンの違いに注意しましょう。
3DTouch対応モデルでは「強めに押す」と「長押し」を区別する点があります。ユーザーが画面を長押しするとき、無意識に画面を強めに押し込んでしまう場合があります。
そのため長押ししているつもりが、感圧センサーで認識され、意図した操作にならないことがあるのです。長押しとして認識させるためには、指先に力を入れずに画面に触れるだけにとどめて、押し込まないようにしましょう。
つまり、「長押し」ではなく「長触れ」ということ。長押しがうまく認識されない場合は、3DTouchの感度を「強い」側に調整してみてください。ある程度の強さまでは、押し込んだと認識されずに長押しになります。
また、3DTouchの感度を調整するには、アクセシビリティをタップします。
そして3DTouchをタップしてください。
すると、3DTouchの感度を調整できるようになります。
Haptic Touchの対応機種
iPhone6のモデルや2018年モデルのiPhone XRは、画面をグッと押し込む3D Touch(感圧センサー)を使えないのです。ただiOS 12からは「Haptic Touch」という3DTouchと同じような操作ができる機能が組み込まれています。
このHaptic Touchを使えば、iPhoneXRや6、5sといった、3DTouchが使えない機種でも、3DTouchの代わりとして同じような操作ができるようになっているのです。
iPhone XRや6の3DTouchが使えないモデルの場合でもHaptic Touchを使えます。もちろんiPhoneXやXSでも、3DTouchに対応しているモデルなので使えるのです。使い方はどれも同じです。
3D Touchが使えない機種で使える
上記のとおり、3D Touchが使えない機種でHaptic Touchを使用できます。順番にそれらの機種をみていきましょう。
iPhone XR
iPhone XRでは上の画像のように、Haptic Touchを使うことができます。それぞれのiPhoneでも使い方は同じです。
iPhone 6
iPhone6とは、3DTouchが使えない機種です。ただHaptic Touchを使うことができます。
iPhone 5s
同様にiPhone5sとは3DTouchが使えない機種で、Haptic Touchを使用できるのです。
Haptic Touchの使い方
上の使い方の動画で実際にHaptic Touchを使っていますので、参考にしてみてください。以下でかんたんにHaptic Touchの使い方をみていきましょう。
画面の長押し
それでは使い方をみていきます。まずはキーボード下の「空白」を長押ししてください。
キーボードのカーソル操作
そうすると、キーボード上の文字が消えた状態になります。そしてこのまま指を離さずに、上下左右にスライドするとカーソルが動きますので試してみましょう。以上が使い方になります。
Haptic TouchはiOS12.1.1で機能が拡張
アップルがiPhoneやiPad、iPod touch向けOSの最新バージョンiOS12.1をリリースしたのはご存じですか。なおFaceTimeでは、ビデオ通話中の前後カメラ切り替えが1タップで可能になりました。この機能は以前も使えたものです。
これはグループFaceTime機能が、iOS12.1を追加されたときに操作方法が変わり、1タップでのカメラ切り替えができなくなっていたものを、元に戻したと考えればわかりやすいかもしれません。
さらにiOS12.1では、FaceTime中のLive Photos撮影機能も、グループFaceTime機能追加のタイミングで使えないでいたのが復活したのです。
そのほかにiPhone XRやiPhone XS /XSもiOS12.1に対応。そしてMaxでは、eSIMを利用したデュアルSIM対応キャリアが追加されています。ただし、国内キャリアはありません。
またバグの修正やセキュリティ関連の修正も多数含まれますので、特別な理由がないのであれば導入してみてください。バックアップも忘れずにおこないましょう。
iOS12.1では、iPhoneおよびiPad用の機能が追加されてバグも修正されたのです。そして本記事のメインテーマであるiPhone XRで触覚タッチを使うことで、通知のプレビューを表示可能になりました。
さらにiOS12.1で、iPhone XRやiPhone XS、またはiPhone XS Maxで、eSIMを使ったデュアルSIMに対応した通信事業者を追加しています。
加えてFaceTime通話中に1回のタップで、背面側カメラと前面側カメラを切り替えることが可能になりました。1対1のFaceTime通話中に、Live Photosを撮影もできます。そしてiPadまたはiPod touchでWi-Fi通話時にリアルタイムテキストを使用可能。
また音声入力とVoiceOverの安定性を改善されました。以下がバグ修正の内容になります。まずは、Face IDが一時的に利用できなくなることがある問題を修正されました。また、ユーザによってVisual Voicemailをダウンロードできないことがある問題も対処。
さらにメッセージで、中国語または日本語のキーボードから入力したときに予測変換の候補が表示されないことがある問題を修正しています。ボイスメモの録音がiCloudにアップロードされないことがある問題に対処していました。
通知表示の拡張
上記のとおり、iOS12.1における機能追加としては、iPhone XRにおいて触覚タッチで通知のプレビュー表示が可能になったほか、FaceTime使用中のカメラの使い勝手を改善しています。
iPhone XRは3D Touchには非対応なので、その代替手段として触覚タッチ(Haptic Touch)なる機能が組み込まれています。触覚タッチと言われると、何やら難しそうな雰囲気を感じるかもしれません。
かんたんにいうと、長押しのことです。そしてiPhone XRにiOS12.1をインストールすれば、これまでは使えない触覚タッチによる通知のプレビュー表示が可能になったということです。
Haptic Touchの将来性
最後にHaptic Touchの将来性をみていきましょう。果たして、これからHaptic Touchの機能は増えていくのでしょうか。
できることは増えていくとAppleは明言
Haptic Touchでできる操作は、ロック画面の懐中電灯やカメラのアイコン、コントロールセンターのアイコンと、一部に限られているのをご存じですか。
ただし今後アップルは、iOSのアップデートでHaptic Touchの操作を増やしていくと明言しています。今回のiOS12.1ベータでの通知機能追加は、その計画の最初の一歩ということでしょう。
押し込む力の加減で操作を変える「Peek」と「Pop」のような3D Touch特有の機能は、長押ししかできないHaptic Touchでは実現させることはできません。ただ今回のような「押すだけ」で可能な操作は、今後Haptic Touchへも拡張される思われます。
またThe Vergeの記者のニレィ・パテル氏は、レビューの中でアップルは今後、Haptic Touchの用途を拡大する方針だと伝えているのです。
3D Touchから置き換わる可能性もある
アップルが3D Touchではなく、Haptic Touchにした理由ははっきりと分かっていません。実際この新機能とは、すでに多くのAndroid端末で採用されているものと同じだというのはご存じですか。
iPhone XRが同時発表された、他の2モデルと比べると「廉価版」であることも理由の1つでしょう。ただ「3D Touchが当初の予測ほどユーザーに受け入れられず、廃止するための布石なのではないか」とされる意見もあります。
なおCult of Macでは、「3D TouchだろうがHaptic Touchだろうが、得られる結果は同じなのだから、結局はどっちでも良い」と締めくくっています。しかし多くのユーザーも同じ意見ではないでしょうか。
またiOS12ベータでは、3D Touch非搭載のiPhoneでも、トラックパッド機能が使えるようになっています。
3D Touch搭載モデル限定の機能を、非搭載モデルにも開放するこの動きは、2019年に3D TouchがiPhoneから廃止される、という噂と関係しているのではないでしょうか。
なお今秋発売の新型iPhoneのうち、6.1インチ液晶モデルには3D Touchは搭載されないと、Apple関連情報の正確さで知られるミンチー・クオ氏は予測しています。もしもアップルが、3D Touchの廃止を計画しているとしたらどうなるのでしょうか。
おそらく、有機EL(OLED)ディスプレイに対応する3D Touchモジュールが、従来の液晶ディスプレイ用モジュールよりも150%程度割高と言われていることと関係しているかもしれません。
まとめ
最後まで【iPhone XR】Haptic Touchの使い方!3D Touchとの違いは?の記事を読んでいただきありがとうございました。ぜひHaptic Touchの機能をうまく使いこなしてみてください。