2019年04月15日更新
iPhone/iPadにセキュリティソフトは必要?ウイルス対策は不要?
iPhoneにはセキュリティソフトは必要なのでしょうか?セキュリティソフトは通常ウィルスを防いでくれるのですが、iPhoneはそもそもウィルスに感染するのでしょうか?当記事では、iPhoneとセキュリティソフトについて記述していきます。
目次
- 1iPhone/iPadにセキュリティソフトは必要?
- ・iOSデバイスにセキュリティソフトは必要である
- 2iPhone/iPadのウイルス対策は不要なの?
- ・ワンクリック詐欺の対策
- ・iPhone/iPadはセキュリティを提供する製品ではない
- 3なぜiPhone/iPadはアプリからウイルス感染しないの?
- ・AppStoreがウイルスを検知/ブロックしているから
- ・アプリ側からシステムにアクセスできないから
- ・アプリがウイルス感染した場合の対策
- ・Webブラウザで動作するアプリ
- 4iPhone/iPad向けのおすすめセキュリティソフト
- ・Kaspersky Safe Browser
- ・マカフィー モバイル セキュリティ
- ・ウイルスバスター モバイル
- ・合わせて読みたい!セキュリティに関する記事一覧
iPhone/iPadにセキュリティソフトは必要?
iPhoneやiPadなどのiOSデバイスにセキュリティソフトはいったい必要なのでしょうか?よくウィルス対策が不要と言われているiPhoneやiPadにはセキュリティソフトが不要ではないかとも思えます。
セキュリティソフトをウィルス対策を目的に導入している人は多いと思います。ではウィルス対策が一切不要ならば、セキュリティソフトを導入する意味は全くなくなるのでしょうか?
iOSデバイスにセキュリティソフトは必要である
結論から言いますと、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスにセキュリティソフトは必要でしょう。それでは何故、iPhone内にウィルスを防ぐ機能が備わっているのにも関わらず、セキュリティソフトが必要なのでしょうか?
iPhone/iPadのウイルス対策は不要なの?
そもそも、iPhoneやiPadにウイルス対策は不要なのでしょうか?実はやはりiPhoneやiPadなどのiOSデバイスはウィルスにほぼ感染しないと言うことができます。
つまり、iPhoneやiPadには、ウイルス対策ソフトやセキュリティソフトによるウイルス対策は全く必要ではないのです。
ワンクリック詐欺の対策
iPhoneやiPadにウイルス対策は不要だとして、一方、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスそのものにワンクリック詐欺やフィッシングサイトなどへの対策機能は備わっているのでしょうか?
ワンクリック詐欺はしつこく不正請求画面を表示します。しかしウィルスではなく、単なるホームページにすぎません。フィッシングサイトも金融機関などのホームページに見せかけた偽サイトで、ウィルスではありません。いずれも危険な存在です。
iPhone/iPadはセキュリティを提供する製品ではない
iPhoneやiPadはセキュリティを提供する製品ではありません。ワンクリック詐欺やフィッシングサイトなどのウィルスではないが、害のあるホームページによる被害は、iPhoneやiPadでは決して検知して防ぐことができないのです。
セキュリティソフトを導入すれば、そのセキュリティソフトはワンクリック詐欺やフィッシングサイトなどを検知してブロックする機能を提供してくれます。セキュリティソフトは他にも紛失防止や広告ブロッカーなどソフトならではの機能を提供してくれます。
なぜiPhone/iPadはアプリからウイルス感染しないの?
それでは、なぜiPhoneやiPadはウィルス対策ソフトやセキュリティソフトを導入しなくてもアプリからウイルス感染しないのでしょうか?以降の記述で、iPhoneに備わるウィルス感染を防ぐ仕組みについてみていきましょう。
AppStoreがウイルスを検知/ブロックしているから
iPhoneやiPadがセキュリティソフトがなくてもアプリからウィルス感染しないのは、AppStoreがウイルスを検知し、ブロックしているからです。iPhoneやiPadはAppStoreからしかアプリをインストールすることができないからです。
AppStoreはアプリをソースコードを解析するなどして、厳しくチェックしており、ウィルスの入っているアプリはチェックされて、はじかれます。したがって、ウィルスの入っているアプリはAppStoreに決して並ぶことはできないのです。
Androidの場合、Playストア以外の正式でないサイトからでもアプリを導入することが可能であるため、ウィルス対策ソフトやセキュリティソフトを導入することによって、ウィルス対策する必要があります。
iPhone内にウイルスが侵入することがない
iPhone内にウイルスは侵入することができないのです。何故かというと、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスのアプリは、それぞれiPhone内で他のアプリとは隔離された環境で動くような仕組みになっています。
そのため、たとえあるアプリがウィルスに感染したとしても、そのアプリはiPhone内の他のアプリにも感染させることができないのです。
アプリ側からシステムにアクセスできないから
また、iPhoneやiPadがアプリからウイルス感染しないのは、アプリ側からシステムにアクセスできないからです。アプリは特定の仕組みの中に封じ込まれています。
それは、セキュリティソフトと言えど同じです。セキュリティソフトもiPhoneのシステムにはアクセスすることができません。したがってiPhone向けのセキュリティソフトはウィルス対策をする機能を持つことができないのです。
アプリがウイルス感染した場合の対策
では、iPhoneやiPadのアプリがウイルス感染した場合の対策は、どうすればよいのでしょうか?
感染したアプリの削除以外に、iPhone内のすべてのアプリを削除しなければならないのでしょうか?ウィルス対策ソフトを使って、システムそのものからウィルスの削除をする必要があるのでしょうか?
アプリを削除する
それは、ウィルスに感染したアプリを削除すればよいのです。他のアプリを削除することは不要ですし、システムそのものからウィルス対策ソフトを使ってウィルスを削除するようなことも要りません。
Webブラウザで動作するアプリ
新しいホームページの規格により、Webブラウザで動作するアプリが作成可能となっています。このアプリが有害だったりする場合、iPhone内に備わるウィルスの侵入を防ぐ仕組みで太刀打ちできません。
そうなると、セキュリティソフトの導入で検知するしか防ぐ方法がないのです。そういう意味でも、これからはセキュリティソフトを使わないと防ぐことのできない脅威はますます増えていくと思われます。
iPhone/iPad向けのおすすめセキュリティソフト
ここまで、iPhoneやiPadなどのiOSデバイスは、仕組み上ウィルス対策をセキュリティソフトで実施する必要がないことを説明しました。
また、ワンクリック詐欺やフィッシングサイトなどのウィルスではないが、害のあるホームページによる被害は、別途セキュリティソフトの導入によって防御する必要があることも説明しました。
Andorid端末なら、購入時に必ずウィルス対策ソフトやセキュリティソフトを導入することを勧められます。ここでは、iPhoneやiPad向けのおすすめセキュリティソフトを紹介していきましょう。
Kaspersky Safe Browser
ウイルス対策ソフトに長年の実績のあるカスペルスキー社のKaspersky Safe Browserは一般的なセキュリティソフトではなく、iPhone/iPad向けの無料のセキュリティブラウザーです。操作はSafariとさほど変わりません。
新しいタブを開くマークもSafari同様です。以下は、urlを入力してapp worldのページを開いた見本です。
マカフィー モバイル セキュリティ
ウイルス対策ソフトとして知られるマカフィー モバイル セキュリティは、iPhone向けとしては盗難対策、メディア保管庫、連絡先のバックアップなどのセキュリティ強化機能を持つセキュリティソフトです。
ウイルスバスター モバイル
同じくウイルス対策ソフトとして知られるウイルスバスター モバイルは、iPhone向けとしては不正サイトへのアクセスを防ぐ機能を持つセキュリティソフトです。そのほかにも盗難/紛失時の対策機能や広告のブロック機能等も提供します。
セキュリティソフトが検知する脅威はウィルスのみではありません。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスはiPhone内でウィルスの脅威を防ぐ仕組みを持つ優れたものですが、脅威はそれを超えてきています。
脅威がどのようなものであるのかを認識してセキュリティ意識を高め、セキュリティソフトを活用して様々な脅威を検知してiPhoneなどのデバイスを守る必要性が今後ますます強くなっていくことでしょう。