2018年10月06日更新
iPhoneでiOSのバージョンを確認する方法
iPhoneでiOSのバージョンを確認したことはあるでしょうか?新しくアプリをインストールするときなどに、確認が必要になるケースがあります。この記事では、iPhoneのiOSのバージョンやアプリのバージョンの確認方法を解説します。
目次
iPhoneでバージョンを確認する方法~iOSのバージョンを確認する方法~
突然ですが、自分のiPhoneのiOSのバージョンを把握していますか?iPhoneを使っていると、時々iOSのアップデートに関するアラートが表示されます。よく分からないけれど、とりあえずアップデートしているという人も多いのではないでしょうか。
普段iPhoneを使っていて、iOSのバージョンを気にかけることはあまりないでしょう。しかし、例えばこんなときにiOSのバージョンを確認する必要があります。
- iPhoneに新しいアプリをインストールするとき
- iPhoneで問題が発生し、Appleに問い合わせるとき
また、iOSで不具合が発見されたときにもバージョンの確認が必要になります。ニュースで「これはiOS○○で発生する現象です」という言葉を目にして、自分のiPhoneも当てはまるのかな?と不安に思う人もいるでしょう。
実は、iOSのバージョンの確認方法はとても簡単です。ここでは、いざというときのためにiPhoneでiOSのバージョンを確認する方法を紹介します。この機会に一度、自分のiPhoneのiOSバージョンについて確認してみましょう。
「設定」から確認が可能!
iPhoneのiOSのバージョンは、「設定」から確認することが出来ます。早速、確認方法を紹介します。
まず、iPhoneホーム画面で「設定」アイコンをタップします。次に、設定メニューの一覧から歯車マークの「一般」をタップします。(下の例は英語版のため、"General"と表示されています)
「一般」画面の一番上にある「情報」(例では"About")をタップします。
「情報」画面には、自分のiPhoneに関する様々な情報が書かれています。中ほどにiOSの「バージョン」が表示されています。(下の例では、赤で囲ったところ)下の例では、iOSバージョンが12.0となっています。
この画面には、iPhone本体のモデルやシリアルナンバーなども書かれています。iPhoneを修理に出すときなどは、この画面で確認しましょう。
もしも自分のiPhoneのiOSバージョンが分からないという人は、ぜひ設定画面から一度確認してみてください。
iPhoneでバージョンを確認する方法~iPhone別最新バージョン一覧~
手始めに、iPhoneでiOSのバージョンを確認する方法を紹介してきました。基本的にiOSのバージョンは最新であれば良いのですが、実はiPhoneの機種によって最新のバージョンが異なります。
ここでは、まずiOSそのものについて少し説明した後、iOS最新バージョンをiPhoneの機種別に紹介します。
iOSのバージョンの確認方法について読んだ後、そういえばiOSってそもそも何だろう?と思う方もいるでしょう。iOSの機種別最新バージョンを紹介する前に、iOSについて少し説明します。
Q. iOSとは?
A. iOSは、Appleが開発しているiPhone専用のオペレーティングシステム(OS)です。おそらく最も馴染みのあるOSは、パソコン用のOSであるWindowsでしょう。
OSはスマートフォンやパソコンなどのデバイス(端末)を動かすためのソフトウェアです。デバイスは、実は単体では動作しません。OSをインストールすることで、初めてデバイスが動くようになっています。スマホやパソコンなどは、全てデバイス+ソフトウェアの組み合わせで出来ています。
iOSは、デバイスであるiPhoneを動かすための基礎的なソフトウェアと考えてください。ちなみにiOSと並んでよく聞くAndroidもOSですが、こちらはGoogleが開発したソフトウェアで、iPhone以外のスマートフォンに使われています。
Q. iOSとアプリは何が違うの?
A. iOSはiPhoneの土台となるソフトウェアであるのに対し、アプリはある目的に特化したソフトウェアで、iOS上で動くように作られています。iOSの上に、いろいろなアプリが乗っているようなイメージです。
アプリは、デバイスが持っている機能(例えばカメラ、マイクなど)を使っていろいろな作業ができるように出来ています。アプリを使うことで、デバイスの機能が更に生かされます。(カメラ→写真を撮って加工する、マイク→電話する・音声入力するなど)
iPhoneの機種ごとに違うiOSの最新バージョン
iOSは、iPhoneの新しい機能を使えるようにしたり、セキュリティなどの問題を解決したりするために、随時新しいバージョンが提供されます。
しかし、新しい機能を使うためにはデバイス(iPhone本体)も対応している必要があります。例えば指紋認証や通信規格(3G/4G/LTEなど)は、に対応するセンサーや部品がデバイスに入っていなければ機能しません。デバイスとソフトウェアの両方が対応して、初めてその機能を使うことが出来るようになっています。
つまり、もしも現時点で最も新しいiOS(ソフトウェア)を古いiPhone(デバイス)にインストールした場合、その古いiPhoneでは対応できないということになります。そのため、iPhoneの機種によって最新のバージョンが異なります。
iPhoneの機種によって、iOSの最新バージョンが異なる理由を説明してきました。現時点でのiPhoneの機種別最新バージョンについては、下の一覧を確認してみてください。
○iPhoneの機種/iOS最新バージョン一覧
iPhoneの機種 | 最新バージョン |
---|---|
iPhone 3G | iOS 4.2.1 |
iPhone 3GS | iOS 6.1.6 |
iPhone 4 | iOS 7.1.2 |
iPhone 4S | iOS 9.3.5 |
iPhone 5 | iOS 10.3.3 |
iPhone 5s | iOS 12.0 |
iPhone 5c | iOS 10.3.3 |
iPhone SE | iOS 12.0 |
iPhone 6 | iOS 12.0 |
iPhone 6 Plus | iOS 12.0 |
iPhone 6s | iOS 12.0 |
iPhone 6s Plus | iOS 12.0 |
iPhone 7 | iOS 12.0 |
iPhone 7 Plus | iOS 12.0 |
iPhone 8 | iOS 12.0 |
iPhone 8 Plus | iOS 12.0 |
iPhone X | iOS 12.0 |
iPhone XR | iOS 12.0 |
iPhone XS | iOS 12.0 |
iPhone XS Max | iOS 12.0 |
覚えなくても「最新かどうか」で確認できる
iPhoneのiOSのバージョンについて機種ごとの最新版を紹介しましたが、上の表は覚えておかなくても問題ありません。また、新しいiOSが公表されると、機種ごとの最新版も変わります。
自分のiPhoneのiOSが最新バージョンかどうか知りたいときは、いつでも「設定」から確認することが出来ます。ここでは最新バージョンかどうかの確認方法を説明します。
まず、ホーム画面で「設定」をタップしてください。次に、設定メニューの一覧から「一般」(下の例では"General")を選んでください。
「一般」メニューの中から、「ソフトウェアアップデート」(例では"Software Update")をタップしてください。
この画面で、iPhoneにインストールされているiOSが最新バージョンかどうか確認出来ます。最新の場合は、インストールされているiOSのバージョンと「お使いのソフトウェアは最新です」というメッセージが表示されます。
もしもiOSの最新バージョンがインストールされていない場合は、この画面からインストールすることが出来ます。インストール画面では、新しいバージョン名と変更点についての説明が書かれています。
インストールが完了した後にもう一度この画面を開き、「お使いのソフトウェアは最新です」というメッセージが出ていればアップデートは完了しています。
【iOSのバージョン名について】
iOSのバージョン名が何を意味しているのか知っていますか?iOSの最新バージョンをインストールすると、バージョン名の数字が微妙に変わっていることに気づくと思います。一見、数字の羅列が何を表しているのか分かりにくいのですが、実はバージョン名は規則的につけられています。
iOSのバージョン名は全て数字で表示されており、「a.b.c」のようにピリオドで3つに区切られています。a, b, cのどの桁の数字が変わるかは、変更の度合いによって決まります。
大きな変更(画面の表示が変わる、デバイスの新機能に対応するなど)の場合は一番左のaが変わります。中程度の変更(ちょっとした機能の追加など)の場合はbが変わります。マイナーな変更(不具合の修正、わずかな動作の変更など)の場合はcが変わるようになっています。
次にiOSをアップデートするときに、ぜひバージョン名がどのように変わっているか確認してみてください。
iOSはダウングレードできないので注意しよう
「ダウングレード」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?ダウングレードは「アップグレード」の反対の言葉で、「ソフトウェアを古いバージョンに戻す」という意味です。iOSの最新バージョンが公開されたとき、基本的にはインストールしても問題ありません。しかし、場合によっては注意が必要です。
例えばこんなときは、iOSを最新バージョンにしない方が良いと考えられます。
- iOS最新バージョンで不具合が見つかったとき
- 使っているアプリがiOSの最新バージョンに対応していないとき
iOSの最新バージョンが公開されると、時々不具合が報告されます。(特定の操作をするとフリーズする、エラーが出るなど)インターネットで検索すると不具合に関する情報が見つかるので、インストールする前に一度調べてみることをおすすめします。
iPhoneアプリは、iOS上で動作するように作られているソフトウェアと説明しました。土台であるiOSがアップデートされた場合、アプリも対応しなければなりません。そのため、iOSの最新バージョンが公開されるとそれに合わせて各アプリも新しいバージョンを公開します。しかし、アプリ側の対応が遅れ、最新バージョンのiOSでアプリが動かなくなってしまうケースがあります。
「iOSをアップデートして問題が起きても、もとのバージョンに戻せば問題ない」と考えるのは自然だと思います。しかし、実はiOSは一度インストールするとダウングレードすることが出来ません。そのため、最新バージョンをインストールした後にiPhoneで何か問題が発生しても、元のバージョンに戻せない仕様になっています。
そのため、iOSの最新バージョンをインストールするときは、以下の2点を確認することをおすすめします。
- 不具合が発表されていないかどうか
- いつも使っているアプリが最新バージョンのiOSに対応しているか
iPhoneでバージョンを確認する方法~アプリのバージョンを確認する方法~
iPhoneを使っていると、iOSだけでなくアプリもアップデートのお知らせが時々来ます。そんなとき、説明を読んでからアップデートしていますか?説明を読むと、「新しいiOSへの対応」「問題(バグ)の解決」「新しい機能の追加」など、いろいろな目的でバージョンが更新されていることが分かります。
アプリのバージョンについても、iOSのバージョンと同様に普段気にかけることは少ないと思います。App Storeでアップデートのお知らせが来ると、とりあえずアップデートしているという人もいるでしょう。
アプリのバージョンは、例えばiOSをアップデートした後にアプリがうまく動作しない時などに、確認する必要が出てきます。ここでは、アプリのバージョンの確認方法を紹介します。
「App Store」でデバイス内のアプリの全ソフトウェアバージョンを確認可能
iPhoneにインストールしているアプリのソフトウェアバージョンを確認する方法は、①App Storeから確認②「設定」から確認③アプリ内で確認の3通りあります。
まず、App Storeから確認する方法を紹介します。
①App Storeから確認する方法
【全てのアプリのバージョンを確認する場合】
App Storeを開き、右上にあるアイコン(iCloudアカウントのアイコン)をタップしてください。
iCloudアカウントのメニューが表示されます。この画面の「購入済み」(例では"Purchased")をタップしてください。
購入済み(インストール済み)のアプリ一覧が表示されています。ここでは、Twitterのバージョンを確認してみます。一覧からTwitterを探し、アイコンをタップします。
この画面で、右側の「開く」を押すとアプリが起動してしまうので注意してください。
Twitter公式アプリに関する情報が表示されています。この画面でバージョンが確認出来ます。最新版にアップデートされているため、アイコンの横には青い「開く」(Open)ボタンが表示されています。
App Storeを使ったアプリのバージョン確認方法で注意しておきたいのは、最新版にアップデートされていない場合でも青い「開く」ボタンが表示されるケースがあることです。最新版がインストールされていない場合は「インストール」ボタンが表示されるはずなのですが、時々「開く」ボタンが表示されることがあります。
問題なのは、「開く」ボタンがある=今自分のiPhoneにインストールされているバージョンが最新である、とは限らないことです。
【補足】
以前はApp Storeの「購入済み」一覧で、自分のiPhoneにインストールされているソフトウェアバージョンを確認することが出来ました。しかし、現在は一覧でバージョンが表示されないため、購入済みアプリを一つずつ確認する必要があります。
【最近アップデートしたアプリのバージョンを確認する場合】
最近アップデートしたアプリについては、ソフトウェアバージョンを別の方法で確認できます。まず、App Storeの一番下のメニューから「アップデート」を選んでください。
「アップデート」画面には、まだアップデートしていないアプリが一番上に、最近アップデートを完了したアプリがその下に表示されています。最近アップデートしたアプリの説明文を開くと、現在iPhoneにインストールされているソフトウェアバージョンが確認出来ます。
「設定」からも個別に確認できる
アプリのソフトウェアバージョンを確認する2つめの方法は、「設定」から確認する方法です。App Storeでは、場合によってはiPhoneにインストールされているバージョンが確認出来ないことを説明してきました。
アプリについて、自分のiPhoneにインストール済のバージョンを確実に知るには、「設定」から確認することをおすすめします。
まず「設定」を開き、「一般」をタップします。
「一般」メニューから、「iPhoneストレージ」を開きます。下の例では、赤枠で囲ったところにあります。
iPhoneにインストールされているアプリが全て表示されています。この一覧では、アプリのサイズと最後に使用した日付が確認出来ます。例ではTwitter公式アプリのバージョンを確認するため、一覧からTwitterアプリを選びます。
アプリ名の下に、iPhoneにインストール済のバージョンが表示されています。これで、設定画面から自分のiPhoneにインストールされているTwitterのバージョンが確認できました。
③アプリ内で確認する方法
アプリによっては、アプリの中でiPhoneにインストール済のバージョンを確認することが出来ます。確認手順はアプリによって異なりますが、設定画面から確認出来ることが多いです。設定画面に「(アプリ名)について」というような名前のメニューがあれば、そこから確認出来るかもしれません。
この記事では、iPhoneのiOSのバージョンとアプリのバージョンについて解説してきました。普段は気にかけないことですが、この機会に一度バージョンを確認してみても良いでしょう。
ソフトウェアのアップデートは時間も掛かり面倒だと感じることもありますが、iPhoneそのものやアプリを快適に使うために必要な作業です。中にはセキュリティに関するアップデート(ユーザーの情報が抜き取られる恐れのある穴を埋めるなど)も含まれています。iPhoneを安全に使うためにも、最新版をインストールしておくようにしましょう。