世界中のスマートフォンで使用される絵文字として、2020年に追加されるタピオカなどの117種類の新しい絵文字が発表されました。2020年に新たに追加される絵文字には、忍者や動物などの絵文字だけでなく、個性的なタピオカや新しいジェンダーの絵文字があります。
世界中のスマートフォンで使用される文字のユニコード基準を管理する非営利団体「ユニコード・コンソーシアム」は、2020年に新たに追加される117種類の絵文字を発表しました。
ユニコード13.0.0が3月10日にリリース予定となっていますが、そこに含まれるのが今回発表した新しい絵文字です。
追加される新しい絵文字には、流行中のタピオカや忍者、シロクマ、ゴキブリなど個性的な絵文字や動物など62種類の絵文字だけでなく、55種類の新しいジェンダーや肌の色の種類が追加されることになります。
「ユニコード・コンソーシアム」が発表した2020年に追加される117個の絵文字の中には、まずテキストメッセージで感情が伝わる顔文字として「涙を浮かべたスマイルマーク」や「メガネやひげで変装した顔」が追加されます。
また個性的なものでいえば、「イタリアのハンドジェスチャー」として知られる指を上向きにつまみあげる仕草の絵文字や赤ちゃんにミルクをあげる男女、タピオカドリンク、忍者、リアルな心臓や肺なども追加されています。
さらに動物の絵文字では、黒猫をはじめ、マンモスやゴキブリ、ハエ、ミミズなどが追加され、またピーマンやブルーベリーなどこれまでありそうでなかった種類の絵文字もラインナップに含まれています。
そのほかの新しい動物の絵文字や個性的な絵文字については以下の動画をチェックしてみてください。
2020年に追加される新しい絵文字の中で、人を表す一部の絵文字では55の新たな性別や肌の色の種類が追加されます。同じデザインでも肌や髪の色が異なるバージョンがいくつか用意されているのも特徴です。
特にジェンダーの多様性の対応に重点が置かれていて、タキシードを着た女性やウェディングドレスを着た男性が追加され、サンタ帽を被った人物も6つのバリエーションが展開されています。
また、ひと昔前であれば赤ちゃんにミルクをあげる授乳の人物は女性像のみだったかもしれませんが、今回は女性、男性、そして中性的な人物も用意されているところにも変化が見られます。
またLGBTのレインボーフラッグに続いて、トランスジェンダーのシンボルとフラッグ(パステルブルーとパステルレッドの旗)も追加されています。
このトランスジェンダーのシンボルとフラッグの絵文字の追加については、GoogleやMicrosoftも賛同したもので、提案書では「これらの絵文字の追加によって世界中のユーザーが親しみ、文化を育める」としています。
「ユニコード・コンソーシアム」によると117種類の新しい絵文字がいつ利用できるようになるかは発表されていませんが、通常は9月から10月あたりにスマホに登場するとしています。
紹介した新しい絵文字はサンプルで、消費者が最終的に使用するものは若干異なっている可能性があるようです。さらに使用するデバイスによって利用できる絵文字は異なることが予想されます。
しかし今回の117種類の新しい絵文字の追加によって、多くの人々の絵文字表現の多様性と選択肢が広がるでしょう。