「Vivaldiブラウザー」はバージョン3.0にアップデートされ、トラッキングブロッカー機能がデフォルトで搭載されるようになりました。「Vivaldiブラウザー」搭載されたトラッキングブロッカー機能は、検索エンジン「DuckDuckGo」技術を採用しています。
「Vivaldi(ビバルディ)ブラウザー」は、高いカスタマイズ性能が評判で「Chrome」や「Firefox」の代替品として利用されてきました。
その「Vivaldiブラウザー」は米現地時間4月22日にバージョン3.0にアップデートされ、広告ブロッカーとWebトラッキング防止機能がデフォルトで搭載されるようになりました。
「Vivaldiブラウザー」のバージョン3.0はWindows、Mac、Linux向けにリリース済みで、さらにこれまでベータ版だったAndroid版も正式版がリリースされています。全てでトラッキング防止機能と広告ブロッカーが利用可能となっています。
「Vivaldiブラウザー」に追加された機能である「広告ブロッカー」とは、ブラウザーが広告をダウンロードすることを防止する機能で、これによってユーザーのプライバシーが保護されブラウザの表示スピードの向上にも繋がります。
「広告ブロッカー」機能はデフォルトではオフとなっていますので、利用する場合はオンにする必要があります。
これまで「Vivaldiブラウザー」では広告ブロックは拡張機能で補完するとしていましたが、今回のアップデートで拡張機能をダウンロードしなくてもすべての広告をブロックするオプションを提供しています。
次に「トラッキング防止機能」とは、ユーザーのインターネットに接続して情報を収集する際にWebサイトがその履歴を追跡し個人情報の収集することを防止する機能です。
これはそれぞれのWebサイトで防止レベルを選択することもできるため、ユーザーのプライバシーの保護と利便性の両方を考えた機能となっています。
またトラッキング防止機能はプライバシー保護に重点を置く検索エンジン「DuckDuckGo」の技術を採用しています。
「Vivaldiブラウザー」のバージョン3.0の「トラッキング防止機能」は「DuckDuckGo」が独自に作成したトラッキングブロックツールである「Tracker Radar」のブロックリストを組み込んでいます。
「Tracker Radar」では、主なWebサイトを定期的に周りWebサイトに組み込まれているトラッキング関連ツールをブロックリストに追加していく機能です。これによってユーザーを特定するツールを見つけ強固なブロックリストを作成できるわけです。
「Vivaldiブラウザー」は、Webブラウザ「Opera」を作成したヨン・フォン・テッツナー氏によって作られたWebブラウザーですが、以前からテッツナー氏はWebブラウザーがユーザーデータを収集することを問題視していました。
今回「Vivaldiブラウザー」にユーザーのプライバシー保護の一環として「DuckDuckGo」の技術を取り入れることで、今後ユーザーの利用履歴などの情報を収集しないようにトラッキング防止に力を入れていくと見られます。