クアルコムが「Snapdragon 768G」正式に発表しミッドレンジ向け5G対応すると発表しました。クアルコムも正式発表した「Snapdragon 768G」の特徴やパフォーマンスの向上からミッドレンジ向け5G対応の詳細について探っていきたいと思います。
クアルコムは米国時間5月11日に、ミッドレンジ・スマートフォンの性能向上が期待できるプロセッサ「Snapdragon 768G」を発表をしました。
クアルコムの「Snapdragon 768G」の特徴は、GPU性能を強化した、ミッドレンジ端末向けのチップとなっていて、5Gに対応をしています。
すでに発表済みのミッドレンジ向けSoC「Snapdragon 765/765G」のクロックアップ版になっていて、CU(Kryo 475)の動作クロックが2.3/2.4GHzから2.8GHzに向上している特徴があります。
正式発表されたクアルコムの5Gに対応する「Snapdragon 768G」は、15%のパフォーマンスアップを実現しました。
さらに、GPUコアにはAdreno 620を採用している特徴を持ち、グラフィックスパフォーマンスも15%向上していますので、手に入れた際はそのパフォーマンスの向上の体験ができるでしょう。
Snapdragon 768GとSnapdragon 765Gなどの比較をしてみました。パフォーマンスの向上がスペックで分かると思われます。
Snapdragon 768G | Snapdragon 765G | Snapdragon 730G | |
製造プロセス | 7nm | 7nm | 8nm |
CPUコア | Kryo 475 | Kryo 475 | Kryo 470 |
物理コア数 | 8 | 8 | 8 |
最大動作クロック | 2.8GHz | 2.4GHz | 2.2GHz |
メモリコントローラ | LPDDR4x 2133MHz | LPDDR4x 2133MHz | LPDDR4/4x 1866MHz |
GPUコア | Adreno 620 | Adreno 620 | Adreno 618 |
統合型モデム | Snapdragon X52 | Snapdragon X52 | Snapdragon X15 LTE |
通信仕様 | 下り最大3.7Gbps(5G) 下り最大1.2Gbps(LTE) |
下り最大3.7Gbps(5G) 下り最大1.2Gbps(LTE) |
下り最大800Mbps(LTE) |
正式発表されたクアルコムの「Snapdragon 768G」は、すでに中国Redmiから5Gに対応している「K30 5G Racing Edition」が発表されていますので、いち早く体験するには、このスマートフォンを手に入れるしか現在はないです。
クアルコムの「Snapdragon 768G」のAntutuスコアは36万程度とリーク情報があります。クアルコムが取り扱うミッドレンジ用のSocとしては最も高性能なモデルとなることが期待されます。