Googleの社内スタートアップ部門「Area 120」は動画ショッピングプラットフォーム「Shoploop」をリリースしました。Googleによると「Shoploop」では最大90秒の動画を見て回り、動画を共有したりショッピングをしたりすることが可能です。
米現地時間2020年7月16日、Googleの社内スタートアップ部門である「Area 120」は、製品を発見して評価し、購入するための新しい動画ショッピングプラットフォーム「Shoploop」をリリースしました。
「Area 120」とは、新しい製品アイデアを一般のユーザーベースでテストする部門ですが、今回モバイル版「Shoploop」がリリースされ、モバイル版ブラウザから以下のリンクにアクセスしてアプリを利用することができます。
そして今現在デスクトップ版「Shoploop」が準備中となっています。
「Shoploop」でゼネラルマネージャーを務めるLax Poojary(ラックス・プジャリ)氏は、「Shoploop」のアイデアについて「Area 120」の共同プロジェクトとしてニューヨークの地下鉄でユーザー調査をしていた際に思いついたと言います。
Poojary氏は地下鉄で若い女性がスマートフォンでSNS・YouTube・オンラインショッピングという3種類のアプリを切り替えている場面に出会い、その女性に直接何をしていたのか尋ねたと言います。
女性は「あるユーザーがSNS上で化粧品を宣伝しているのを見つけ、その商品が気になったのでYouTubeでレビューを確認し、それからオンラインショッピングアプリで商品を探して購入した」と説明しました。
この調査でPoojary氏はユーザーたちは商品を購入するまでに、少なくとも3種類のアプリを利用する特徴があることを発見し、ここから「Shoploop」を開発しました。
ただ動画ショッピングプラットフォームはすでに多くの企業において取り入れられています。例えばFacebookでもライブショッピングが可能になり、Instagramにおいても、独自のショッピング機能を導入しています。
またAmazonはショッピングサイトにおいてライブストリーミング配信プラットフォーム「Amazon Live」を運営していて販売者側から商品を直接アピールできるサービスを開始しています。
「Shoploop」の特徴としては、これまでのオンラインショッピングサイトよりもインタラクティブなショッピングツールで、現実に店舗に行くことなく、実際に買い物をしているかのような感覚でショッピングできるとしています。
「Shoploop」では、最初は化粧品やスキンケア、ヘアケア、ネイルなどの美容関連のカテゴリーの商品を対象として、クリエイターや出版社、美容業界の店舗オーナーと共同してコンテンツを制作中としています。
「Shoploop」にはインフルエンサーなどが商品を使ってみた様子が多数挙げられています。この挙げられる動画は全て90秒未満の短さが特徴で、購入者側に商品の現実の様子や状態などを感じ取ってもらえるように仕上げています。
購入者側が商品を気に入れば、動画を保存したりそのまま商品のWebサイトへ移動して商品を購入することもできます。
さらに「Shoploop」では、気に入った「Shoploop」クリエイターをフォローしたり友だちや家族に動画を共有したりすることも可能です。