Apple「ブラックリスト」などのプログラミング用語を置き換えを発表!

Appleが「ブラックリスト」などのプログラミング用語を削除の上別の用語に置き換えることを発表しました。Appleが「ブラックリスト」などの人種差別的な意味を含む可能性のあるプログラミング用語を削除し別の用語に置き換える件についてご紹介します。

目次

  1. 1Appleが「ブラックリスト」などのプログラミング用語を削除の上別の用語に置き換えることを発表
  2. 2Appleのプログラミング用語に対する経緯について
  3. 3活動が活発となった「BLM運動」の背景について
  4. 4Appleが実施を発表しているプログラミング用語の更新時期について
  5. 5Appleが推奨する開発者エコシステム全体での人種差別的な用語の置き換えについて
  6. 6Twitterでは
  7. 合わせて読みたい!Appleに関する記事一覧

Appleが「ブラックリスト」などのプログラミング用語を削除の上別の用語に置き換えることを発表

Appleがプログラミング用語の更新を行い、「ブラックリスト」などの人種差別的な意味を含む可能性があるプログラミング用語を削除の上別の用語に置き換える変更を実施したことを発表しています。

Appleが実施した変更により「master/slave」や「whitelist/blacklist(ホワイトリスト/ブラックリスト)」などの人種差別的な意味を含む可能性があるプログラミング用語については、自動的に削除され別の用語に置き換えられることとなります。

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Appleのプログラミング用語に対する経緯について

2020年に入り全米を中心として「BLM運動」が世界中で問題視されていますが、Appleでは「BLM運動」が活発になる前から「ブラックリスト」や「ホワイトリスト」、「マスター/スレイブ」といった用語が人種差別的ではないかとの指摘が上がっていました。

ですが、実際には一部のプロジェクト以外では長年利用されてきたこれらの「プログラミング用語」を置き換える変更は行われていませんでした。

なお、人種差別的ではないかとの指摘が上がっているそれぞれの用語に関しては、次の意味を持っているとされています。
 

プログラミング用語 意味
「ブラックリスト」 特定のユーザーや用語を拒否する
「ホワイトリスト」 特定のユーザーや用語を支持する
「マスター/スレイブ」 デバイスやシステムにおける制御側・動作側を示す

活動が活発となった「BLM運動」の背景について

活動が活発となった「BLM運動」の背景についてですが、現在、2020年春に米国で黒人のジョージ・フロイドさんが白人警官に殺害された事件が発端となり「BLM運動」が世界中に拡大しています。

BLM運動が活発化したことを受けて、テクノロジー業界では人種差別的な用語の削除や置き換えをする動きが進んでおり、GoogleやGitHubをはじめとしてLinuxJPモルガンなども該当の用語の置き換えを進めているとされています。

Appleでは「XcodeやプラットフォームAPIなどオープンソースプロジェクト内を含めたデベロッパのエコシステム全体」を対象として「ブラックリスト」などの人種差別的な意味を含む可能性のあるプログラミング用語を削除し別の用語に置き換えるとしています。

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Appleが実施を発表しているプログラミング用語の更新時期について

Appleが実施を発表しているプログラミング用語の更新時期については、6月22日から開始する予定となっています。

なお、「ブラックリスト」などの人種差別的な意味を含む可能性のあるプログラミング用語を削除し別の用語に置き換える変更は、ソフトウェアのベータ版や「WWDC20」にて配信となった開発者向けドキュメントにて実行されています。

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Appleが推奨する開発者エコシステム全体での人種差別的な用語の置き換えについて

Appleが推奨する開発者エコシステム全体での人種差別的な用語の置き換えについては、主に下記のように置き換えるよう案内しています。
 

従来の用語 置き換えを推奨している言葉
ブラックリスト 拒否リスト・未承認リスト
ホワイトリスト 許可リスト・承認リスト
マスター ホスト・メイン
スレイブ クライアント・セカンダリー

Twitterでは

Twitter社でも、各社の動向に沿った形でエンジニア用語の人種差別を感じさせる表現を別の表現に置き換える取り組みが実施されています。

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