ECサイトやアプリのオンライン決済にPayPayを導入できる開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始しました。ツールを導入すればECサイトでPayPayで決済を行ない、API連携時の挙動をリアルタイムで確認することが可能です。
2020年7月29日、PayPayはECサイトやアプリのオンライン決済に、モバイル決済サービス「PayPay」を利用できるようにする開発者向けツール「PayPay for Developers」の提供を開始しました。
開発者向けツール「PayPay for Developers」の利用は無料で、ECサイトやアプリ上でPayPayを利用できるように設定可能となります。
また実際にPayPayを使って決済を行ない、API連携時の挙動をリアルタイムで確認できる開発環境も提供されます。PayPayでは、この「PayPay for Developres」を無料で提供することで導入先の企業の増加を狙います。
「PayPay for Developers」とはサービス開発用の無料ツールで、ECサイトやアプリでの決済方法にPayPayを簡単に導入することができます。「PayPay for Developers」の主な機能は以下の4つがあります。
この無料ツールを利用することで、開発者がPayPayを導入するECサイトやアプリの環境に適した決済機能を選択し実装することができるわけです。
| ウェブペイメント | ECサイトでユーザーはPayPayの支払い画面を表示し決済 |
| ネイティブペイメント | ECサイトやアプリで簡単にワンクリック決済が可能 |
| 動的ユーザースキャン | 自社サイト上でPayPay決済ができる動的QRコードを表示する |
| アプリコール | PayPayアプリを呼び出して決済をする |
「ウェブペイメント」とはECサイト上でPayPayの支払い画面をユーザーに表示して決済を行う機能です。パソコンの場合はWebブラウザ上のQRコードをユーザーが読み取るかPayPayアカウントにログインして決済を行います。
またスマホの場合はPayPayアプリが起動して支払いをおこなうことができます。この機能はユーザーがパソコンやスマホなど複数の端末で利用する場合やアプリとブラウザの両方で利用する可能性がある場合に最適です。
「ネイティブペイメント」機能は、ユーザーが事前にPayPayアカウントを「Yahoo!ショッピング」や「PayPayモール」など自社のサービス上で連携することで支払いが可能となります。
ユーザーは自社サイトのアカウント情報とPayPayアカウント情報を連携することで利用できるのでとてもスムーズです。
「動的ユーザースキャン」とは、PayPayで支払いできるQRコードを動的に表示する機能です。タブレットやテレビ画面などに表示して決済する場合や自動販売機で支払う場合などに利用されます。
「アプリコール」とは、決済時にECサイトやアプリからPayPayアプリを起動してそこから遷移して決済を行うことができる機能です。自社サービスの支払いがスマホで行なわれる場合に活用できるでしょう。