【sfc/scannow】Windows10の修復機能を解説!

Windows10パソコンの調子が悪い時、ファイルを修復するために実行するのが「sfc/scannow」コマンドです。「sfc/scannow」の実行でファイルの修復ができます。この記事では「sfc/scannow」コマンド使用の手順などを紹介していきます。

目次

  1. 1sfc/scannowでWindows10を修復する方法
  2. sfc/scannowとは?
  3. sfc/scannowでWindows10のシステムを修復する手順
  4. sfc/scannowでWindows10のシステムを修復できない時の対処法
  5. 最後に

sfc/scannowでWindows10を修復する方法

ウイルスやその他様々な原因で、Windows10パソコンの中のファイルが破損することがあります。この破損したファイルを修復する機能が「sfc/scannow」というコマンドです。

sfc/scannowとは?

「sfc/scannow」の「sfc」とは「System File Checker(システムファイルチェッカー)」の略称です。

WFP機能によって提供される 保護メカニズム

「sfc/scannow」とは、「WFP機能」によって提供されている保護メカニズムです。

「WFP」とは「Windowsファイル保護」を意味しており、プログラムによってWindows10の中にある重要なWindowsシステムファイルが置き換えられないよう保護しています。

Windowsのシステム修復機能として標準装備

WFP機能によって提供されているものですので、パソコンを保護するために「sfc/scannow」も標準装備されています。このWFP機能は、破損したWindowsシステムファイルをスキャンして修復する機能です。

Windows10の重要なプログラムを保護するのがWFP機能で、もしWindows Updateなど想定されているもの以外でプログラムが置き換えられていた場合はそのWFP機能で元のファイルが復元されるようになっています。

このおかげでWindows10パソコンがちゃんと動くようになるのです。

scannowはオプション名

なお、「sfc/scannow」の「sfc」がシステムファイルチェッカーの略称だと言うことは前述しましたが、「sfc/scannow」の「scannow」はそのオプション名です。他のオプション名としては次のものがあります。
 

オプション名 オプションの内容
scannow 保護されている全てのシステムファイルをただちにスキャンし、不整合などがあった場合は正しいファイルに置き換える。
scanonce 保護されている全てのシステムファイルを次回のパソコン起動時1回だけスキャンし、不整合などがあった場合は正しいファイルに置き換える。
scanboot 保護されている全てのシステムファイルをパソコンを起動するたびにスキャンし、不整合などがあった場合は正しいファイルに置き換える。
revert sfcのスキャン設定を元に戻す。(scanonceやscanbootを中止)
purgecache ファイルのキャッシュを削除してから「sfc /scannow」を実行する

オプション名は下記手順で実行する際、「sfc /scannow」の「scannow」のオプション名部分を変更することで実行内容をそれぞれのオプションの内容に変更することができます。

どういうときに使用する?

「sfc/scannow」は一体どういうタイミングで実行するのかと疑問に思っている人も多いでしょう。これは「保護されている全システムファイルをスキャンし、破損しているものは正しいファイルに修復する」ものです。

そのため、Windows10の調子が悪いと感じた時、ファイルの破損が原因ということが考えられるので「sfc/scannow」を使って修復を行います。

sfc/scannowでWindows10のシステムを修復する手順

さて、では「sfc/scannow」を使ってWindows10のシステムを修復する手順を解説していきます。この手順では「Windows PowerShell」と言うもので「sfc/scannow」を実行します。

sfcのコマンドを使用して実行

スタートメニュー上で右クリックをしてください。

「Windows PowerShell(管理者)」をクリックします。ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を押しましょう。

sfc /scannow」と入力してください。なお、「sfc/scannow」の「/(スラッシュ)」の前には半角スペース1つが必要です。

入力したらエンターキーを押してコマンドの実行を行ってください。

「検証」のパーセンテージが100%になるまでしばらく待ちます。システム全体のスキャンと修復をしているため時間がかかりますが、100%になるまで「Windows PowerShell(管理者)」を閉じないようにしてください。

手順自体はここまでで完了です。「Windowsリソース保護は、整合性違反を検出しませんでした。」と表示されたのであれば問題はありませんので、そのまま普通に使用してください。

なお、今回の手順では「Windows PowerShell(管理者)」を利用しましたが、コマンドプロンプトを管理者権限で実行して「sfc/scannow」を実行させることもできます。この場合も「sfc/scannow」の「/(スラッシュ)」の前に半角スペースが1つ必要です。

また、他のオプション名を利用するのであれば、「sfc/scannow」の「/(スラッシュ)」の後ろを別のオプション名にしてコマンドの実行をしてください。オプション名は前述しておりますので、そちらを参考にしてください。

sfc/scannowでWindows10のシステムを修復できない時の対処法

「sfc/scannow」でWindows10のシステムをスキャンして、その破損部分を修復できるときとできないときがあります。

できた場合は「破損したファイルが見つかりましたが、それらは正常に修復されました。」もしくは「破損したファイルを検出し、正常に修復しました。」と表示されます。

破損されたシステムファイルを修復できない場合「破損したファイルを検出しましたが、その一部を修正できませんでした。」と表示されます。「sfc/scannow」でWindows10システムの修復ができない場合の対処法とその手順を簡単に説明していきます。

関連するまとめ

関連するキーワード

この記事のライター
八千草 蛍
分かりやすく気軽に読める記事を書いてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

人気の記事

新着まとめ