Windowsのコマンドプロンプトでは様々なコマンド(cmd)を利用することができます。コマンドプロンプトではどういったコマンド(cmd)を使うことができるのか、基本的なコマンドの一覧やその使い方、便利なショートカットの一覧などを紹介していきます。
Windowsは基本的にマウスを利用してファイルの移動などをおこないますが、それ以外の方法でも操作することができます。コマンドプロンプトというものを利用すればキーボードを利用してWindowsパソコンの操作をすることができます。
Windowsの操作をキーボードだけで可能ということで難しく思う人もいるでしょうが、使い方がわかれば難しいものではありません。簡単に利用できるものもありますが、その説明の前に、そもそもコマンドプロンプトとはどういったものかという点を説明します。
コマンドプロンプトというのは、Windowsに搭載されているシステムツールです。前述したように、マウスではなくキーボードを使って利用する「CUI」と呼ばれるWindowsの機能の1つにあたります。
このCUIとはキーボードのみで操作するインターフェースのことで、コマンド(cmd)と呼ばれる命令文を入力して利用します。
コマンドプロンプトにはdirやtreeなど様々なコマンドがあり、それぞれのコマンドにあるオプションなどと合わせてそのコマンドを実行することで、コマンドプロンプトを通じてパソコン内の様々な操作が可能です。
基本的にマウスで利用したほうが早い、という場合もありますが、コマンドプロンプトを利用することでマウスではちまちまと少しずつ操作しなければならないものを一括で変更したり移動したり、ということができます。
マウスではいくつもの操作が必要となる場合でも、コマンド入力で素早く処理できるなど、マウス操作では限界があるようなこともできるため、場合によってはコマンドプロンプトを利用したほうが簡単に操作ができることも少なくありません。
コマンドプロンプトでのコマンドの入力は、コマンド自体を利用する他、コマンドに付け加える形でオプションを利用して実行することもあります。
フォルダの構造を表示できるtreeコマンドを例として挙げると、tree自体を使用した場合、そのフォルダ内にあるフォルダだけがツリーのように表示されます。
ファイルの表示もできるtreeコマンドのオプションである「/f」をつけてtreeコマンドを実行すると、フォルダだけでなくファイルもツリーの状態で表示されます。
ファイルパスを指定してtreeコマンドを実行することで、そのファイルパスの場所をツリーの状態で表示させることも可能です。こうやってコマンドごとにオプションを利用したりファイルパスを指定したりします。
なお、Windowsおいてはコマンドプロンプトと呼ばれるCUIは、LinuxやMacOSなどでは別の名称になっています。
Linuxなどにおいてはコマンドプロンプトと同等のものは「ターミナル」と呼ばれます。Linuxなどで利用できるコマンド(cmd)は、コマンドプロンプトと違う部分もあり、Linuxなどのターミナルでの利用に慣れていた人はその点で戸惑う人も多いです。
Linuxなどとの違いとして挙げられるコマンドプロンプトのコマンドとしては、Linuxなどの「Isコマンド」はWindowsのコマンドプロンプトだと「Dirコマンド」になる、などがあります。
ただし、Windowsで利用できるtreeコマンドなどでもLinuxなどではコマンドのインストールをすることでtreeコマンドなどが使える、というようなこともあります。
コマンドそのものがLinuxなどとWindowsとでは全く違うというわけではありませんので、場合によってはWindowsと同じコマンドをLinuxで利用できる事があることは覚えておくと良いでしょう。
さて、LinuxのCUIとはまた異なるWindowsのコマンドプロンプトには様々なコマンドがありますが、そのコマンド(cmd)の一覧を紹介する前に、そもそもコマンドプロンプトをどう利用するのかの説明をしておきます。
コマンドプロンプトの起動方法にはいくつか方法があります。そのうち利用しやすいものを紹介していますので、自身がやりやすいと思う方法でコマンドプロンプトを起動してください。
Windows10はタスクバーに検索ボックスもしくは検索マークがあります。ここをクリックすると、アプリケーションなどの検索が可能で、この検索ボックスで「cmd」と入力すると、コマンドプロンプトが候補として表示されます。
検索結果に表示されている「コマンドプロンプト」もしくは右側に表示されているコマンドプロンプトの「開く」からコマンドプロンプトを開いてください。
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