Adobe Flashが2020年末に終了!各ブラウザのサポート対応は?

何かとお世話になったことのある人も多いAdobeのFlashが2020年末に終了する、という話を聞いたこともある人も多いと思います。Flashなしに動かないサービスもありますので、終了後のブラウザごとのサポート対応や無効化方法などについて説明していきます。

目次

  1. 1Adobe Flashとは?
  2. 動画やゲームに使用されている規格のこと
  3. 2020年末に終了予定
  4. 2Adobe Flashが終了する理由
  5. 利用者が大幅な減少
  6. セキュリティーの問題
  7. タッチスクリーンに非対応
  8. HTML5の登場
  9. 3Adobe Flash終了に対する各ブラウザのサポート対応は?
  10. Google Chrome
  11. Firefox
  12. IE/Edge
  13. Safari
  14. 4Adobe Flash終了が影響するサービス
  15. eラーニング
  16. ブラウザゲーム
  17. 動画サイト
  18. 5Adobe Flashを無効化する方法
  19. Google Chrome
  20. Firefox
  21. IE/Edge
  22. Safari
  23. 合わせて読みたい!ブラウザに関する記事一覧

Adobe Flashとは?

Flashの終了後の説明などを行う前に、まずAdobeのFlashとは何かについて説明していきましょう。

動画やゲームに使用されている規格のこと

AdobeのFlashとは、インターネット上の動画やゲームに使用されている規格のことを言います。利用したことの多い動画サイトなども以前はFlashプレイヤーなしに利用することはできませんでした。

またインターネットゲームのサイトもFlashが利用されていることが多く、以前はFlashプレイヤーなしにインターネットを楽しめないといっても過言ではないほどかなり利用されていたものでした。

公式ホームページそのものがすべてFlashで作成されていたものもあり、Flashのサービスにサポート対応していない端末では閲覧できないこともあったほどです。

2020年末に終了予定

そんなFlashですが、2020年末に終了が予定されています。

もちろん、終了するからと言って影響がする出るわけではありません。急にFlashが利用できなくなるというわけではなく、あくまでFlashへのサポート対応を終了する、というだけなのです。

Flashプレイヤーさえあれば、Adobeからのサポートが終了した後もFlashで作成されたコンテンツを利用することはできます。

とはいえ、AdobeのFlashのサービスが終了している以上、Flashを利用するのは各個人が自己責任で行うことになります。

各個人が好きなように利用する分には大きな問題はありませんが、そこに責任問題――例えば会員登録して課金もできるようなゲームなどだとそれでいいとは言っていられなくなります。

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Adobe Flashが終了する理由

前述しましたが、AdobeのFlashは以前はそれなしにインターネットを楽しむことはできないというほど利用されていた規格でした。

そんなFlashが終了するということに衝撃を覚えた人も少なくないでしょう。ここではFlashのサービスが終了する理由について説明していきます。

利用者が大幅な減少

まず一つ目は、利用者が大幅に減少してきているという点にあります。

Chromeユーザーをもとに集めた統計結果があるのですが、2014年時点ではFlashを利用したWebサイトが80%ほどあったにもかかわらず、2017年には17%まで減少しています。

もともと随分前からサービスを終了するという話も出ており、Android端末などではすでにサービスの提供が終了しています。現在Flashを利用できるのはPC環境だけです。

セキュリティーの問題

Flashの勢いが衰え始めたのは2007年からになります。当時、Apple社の共同設立者の一人であるスティーブ・ジョブズが発表した「Thoughts on Flash」でFlashのセキュリティー上の脆弱性を指摘しました。

Apple社の共同設立者の発表なのですから、もちろんApple製品であるiPhoneにFlashは搭載されませんでした。実際、Flashはセキュリティーへの対応に脆弱な面が見受けられ、そんな部分はハッカーにとって格好の標的ともいえます。

セキュリティーに問題があるものを利用したくないというのは皆さんの本音でもあるでしょう。

これまではセキュリティー上の脆弱性があったとしてもそれ以外に利用する方法がなかったため、セキュリティーの脆弱性には目をつぶって利用していた人もいたのだと考えられます。しかし、後述しますがFlashの代わりに利用できるHTML5も登場しました。

セキュリティーの脆弱性を対価に利用することもなく、ジョブズのセキュリティーの脆弱性の指摘十分なも引き金だったのでしょう。2011年にモバイル向け――つまりスマホなどに対するFlashの開発を終了すると宣言しました。

タッチスクリーンに非対応

また、スマホやタブレットにとって必要不可欠ともいえるタッチスクリーンにFlashは対応していませんでした。

iPhoneが発表されたことにより、スマートフォンの需要は一気に高まり、タッチスクリーンが主流になり始めました。実際、今スマートフォンを利用していないというかたの方が少数かと思います。

それまではガラケーがモバイル端末としてはシェアも高かったのですが、それを一気に覆してしまったこともあり、タッチスクリーンに対応していないFlashの需要は減少していく一方でした。

HTML5の登場

HTML5といってもなじみのない人も多いかもしれませんね。HTML5というのは、HTMLのバージョン5、分かりやすくするとHTMLの改訂第5版になります。

HTML4というものを利用してホームページを構築するための言語として利用されてきていました。ただ、このHTML4では、動画を利用する方法はFlashが必須と言えました。だからこそFlashが利用されてきたわけですね。

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この記事のライター
八千草 蛍
分かりやすく気軽に読める記事を書いてまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。

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