Windows10でZIPファイルを解凍する方法を本記事では紹介します。Windows10ではZIPファイルを標準機能で簡単に解凍が出来ますがPCによってうまく解凍が出来ない場合の対処方法や、ZIP形式以外の圧縮ファイルも紹介します。
パソコンから複数個のファイルをメールで送ったりしたい場合にフォルダを圧縮しますが、良く使われるのはZIP形式です。
ZIP形式はWindows10をはじめ、Windowsで標準的に採用されている圧縮形式です。
今回はZIP形式の概要と、代表的な圧縮形式の紹介、Windows標準の解凍方法、解凍が出来ない場合の対処方法を紹介します。
ZIPとは、データ圧縮やアーカイブのファイルフォーマット形式です。Windows10をはじめWindows OSで良く使用されます。
ZIPは複数のファイルを1ファイルとして纏めて取り扱うことができるアーカイブフォーマットで、ファイルサイズを圧縮して格納することも可能です。
フォーマット形式は使用にあたって制限がある場合もありますが、ZIPは「オープンフォーマット」「パブリックドメイン」で、誰でも自由に利用することが出来ます。
圧縮形式はZIPだけではありません。本項では代表的な圧縮形式を紹介します。
現在使用されている代表的な圧縮に関連するフォーマット形式の拡張子について、概要を簡単に紹介します。
LHA(ラー)はデータ圧縮・アーカイブのフォーマットで、ファイル名の標準の拡張子は「.LZH(エルゼットエイチ)」と呼ばれます。
日本で広く使われている形式で、圧縮・解凍のスピードが高速な点が便利なファイル形式です。MACでは解凍ソフトが必要なので注意。
暗号化機能が無い、ファイル名に制約がある、セキュリティの脆弱性がある点からZIPの方がよく使われるようになりました。
ZIP(ジップ)はWindowsでよく使用されるデータ圧縮・アーカイブのフォーマットで、ファイル名の標準の拡張子は「.ZIP(ジップ)」と呼ばれます。
圧縮する際にパスワードを設定したり、一つのファイルを分割して圧縮することが可能で、Window・MACともに特に解凍ソフトを入れなくても圧縮・解凍が出来る点で便利です。
使用するソフトによって圧縮率が変わる点に注意。
CAB(キャブ/キャビネット)は、Windowsで標準的に用いられる汎用圧縮ファイルフォーマットのひとつで、ファイル名の標準の拡張子は「.CAB(キャブ)」と呼ばれます。
圧縮に伴う情報の損失が無く、完全に元通りに解凍出来る可逆圧縮を行います。
TAR(ター)は、複数のファイルを纏めて連結したひとつのファイルにするアーカイブフォーマットのひとつで、ファイル名の標準の拡張子は「.TAR(ター)」と呼ばれます。
圧縮機能はないので、GZIP(.gzファイル)等の、他の圧縮ファイルフォーマットと組み合わせて使用されます。
GZIP(ジージップ)は、汎用のデータ圧縮方式および圧縮ファイルフォーマットのひとつで、ファイル名の標準の拡張子は「.GZIPまたは.GZ(ター)」と呼ばれます。
高い圧縮率が特徴ですが、アーカイブ機能はないので、TARなどと組み合わせて使用されます。
TARで纏めたアーカイブファイルをGZIPコマンドで圧縮したときの拡張子のひとつです。「.TGZ(ティージーゼット)」と呼ばれます。
TARで纏めたアーカイブファイルをGZIPコマンドで圧縮したときの拡張子のひとつです。「.TAR.GZ(ターボール)」と呼ばれることがあります。
古いMACOSのファイルをASCIIのテキストに変換するフォーマットで、テキストのみ送信可能な経路を使ってデータ転送する目的で開発されたものです。
テキストを変換しただけなので、圧縮はされないし、むしろ容量が大きくなってしまう場合もあります。
現在は殆ど使われないので、目にすることも少ないでしょう。
「.sit」はMac環境ではよく使われている圧縮フォーマットです。
Windowsでは使われないため、解凍できるソフトが非常に少ないです。
特別な理由がない限り、ZIPのような汎用フォーマットを使用しましょう。
1 / 3
続きを読む