Amazonは5月31日、『Alexa』にてスキル内課金機能を使ったゲームコンテンツについてサービス提供を開始することを発表しました。世界で2国目となる「Alexaスキル内課金」機能の提供についてわかりやすくご紹介していきます。
Amazonは5月31日、スマートスピーカー向けの音声サービス「Alexa」にて、スキル内課金機能を使ったゲームコンテンツについてサービス提供を開始しました。
スマートスピーカー向けの音声サービス「Alexa」の「スキル内課金」機能は、米国では2018年5月から利用可能な状況となっており、今回、日本でのサービス開始は世界で2国目となっています。
スマートスピーカー向けの音声サービス「Alexa」の「スキル内課金」機能のサービス開始により、課金機能を利用したゲームなどのスキルが提供されることとなります。
今後は日本国内においてもゲームメーカーやスキル開発者がこの「スキル内課金」機能を利用してマネタイズできるようになります。
Amazonではスマートスピーカーで利用できる各種機能を「スキル」と呼んでいます。「スキル」とよばれるスマートスピーカーで利用できる各種機能については開発者たちが自由に開発して、提供することができます。
スキルの利用はこれまでは全て無料だったため、ユーザーは料金について気にせずに自由にスキルを利用することが可能となっていました。
ユーザーとしては無料で利用することができ便利なスキルですが、その一方で開発者はスキルを開発してもマネタイズする手段をもっていなかったこともあり、コストがかかるような機能は提供することができない状況となっていました。
今後は、Alexaスキル開発者は自分が作成したスキルに「スキル内課金」機能を組み込むことでプレミアムコンテンツを作成し、収益をあげることが目指せるようになります。
「スキル内課金」機能の課金のタイプには3種類あります。「スキル内課金」機能の課金のタイプは以下の3つのタイプに分かれています。
スキル内で制限されている機能やコンテンツにアクセスできるようにする買い切り型の対応スキルには、特定の対話型ストーリーへのアクセス、アドベンチャーゲームの強力なツールなどが想定されています。
スキル内で制限されている機能やコンテンツにアクセスできるようにする買い切り型は永続的なため、ユーザーが繰り返し利用するコンテンツに適しています。
一定期間プレミアムコンテンツまたは機能にアクセスできるサブスクリプション型の対応スキルについてご紹介します。
サブスクリプション型では、ユーザーが新しいストーリーに月単位でアクセスできる権利やトリビアゲームの全カテゴリーにアクセスできる権利などを提供する場合、スキルにサブスクリプション型を使用することができます。
ゲームのヒントやゲーム内通貨のように何度も課金、消費できる消費型の対応スキルは、10月のみ利用可能なハロウィン機能など、期限がある商品も消費型として提供することが可能となります。
通常、消費型は、サブスクリプション型や買い切り型と比較して、「新しい」コンテンツがそれほど必要ないため、すぐに実装することができるとされています。 既存のエクスペリエンスでヒントを1回提供するといった単純なもので実行することができます。
プレミアムエクスペリエンスを提供するために多数の新鮮なコンテンツを定期的に作成する必要がない場合であれば、消費型は最適な選択肢となるかもしれません。
Alexaは、Amazon Echoや、Alexaが使えるデバイスの中枢となる音声サービスです。Alexaが使えるデバイスの操作には、普段から無意識に使っている『声』で呼びかけをすることにより、操作を行う仕組みとなっています。
Alexaの大きな特徴として、サードパーティや個人の開発者による独自機能の拡張があります。
拡張の仕組みは大きくわけて2種類があり、Alexaで使える独自機能の追加を「Alexaスキル」、独自デバイスによるAlexa連携を「Alexa Voice Service (AVS)」と呼んでいます。
Amazon Echoシリーズを始めとしたAlexa搭載デバイスを持っているユーザーは、スキル内課金機能が組み込まれたプレミアムスキルを利用することで、トリビア系スキルのヒントを得たり、アドベンチャーゲーム内で拡張機能を購入することができます。
さらに月々のサブスクリプションサービスといった便利なサービスや高品質な機能についても体験することができます。
また、ユーザーは、プレミアムスキルをAlexa対応のFireタブレットで利用したり、Fire TVを通してご家庭の大画面で楽しむことが可能となるなど、様々な状況でスキルを利用することができます。