今回iPad向けOSとして正式に発表されたiPadOSでは、USBマウスがサポートされたことが確認されています。アクセシビリティ機能としてUSBマウスだけでなくMagic TrackpadやBluetoothマウスもサポートされ利用可能となっています。
Appleの開発者会議WWDC19においてiPad向けOSとして正式に発表された「iPadOS」では、開発者会議では言及がなかったものの、イベント終了後に配信された開発者向けベータ版の中で、「iPadにUSBマウス入力」がサポートされたことが報じられています。
iOSの開発者Steve-Troughton Smith氏によると、アクセシビリティ(障がいのある方々もデバイスを使いやすくする補助機能)内のAsssitive Touchとして、USBマウスが使用可能になっていることが報告されています。
USBマウスを接続するとカーソルはMacやPCなどにある矢印ではなく、タッチ操作を想定した丸い円形のカーソルが出現します。Steve-Troughton Smith氏はUSBマウスを利用している様子をTwitterで公開しています。
その動画ではAssistiveTouchを有効にしたときに現れる丸い形のメニューがカーソルとなってマウス操作に合わせて動いていて、クリックなどの動作を行っているのが確認できるでしょう。
動画内での割り当てはボタン1がシングルタップ、ボタン2がメニュー表示、ボタン3がホームとなっています。
これはあくまでもアクセシビリティ機能としてマウス操作を利用可能にしているだけで、何かしらの理由でタッチ操作が難しい人向けに提供されていますので、MacやPCにおけるマウス体験とは異なり同じような使い勝手は期待できないかもしれません。
しかしiPadOSをインストールしうまく活用できれば、ラップトップの代わりにiPad Pro+キーボードカバー+マウスという組み合わせという選択肢も考えられるかもしれません。
iPadOSは、iPad Pro、iPad第5世代以降、iPad mini4以降、iPad Air第2世代以降にインストールできます。インストールできる端末は以下のようになっています。
またiPad向けの新OS「iPadOS」だけでなくiPhone向けの新OS「iOS 13」でもマウスがサポートされることが判明しました。
iPadOSと同様に、設定 > 一般 >アクセシビリティを開くと、AssistiveTouchのオプションにマウスのサポートが含まれているようです。ユーザーが公開した動画ではBluetoothマウスを接続して、丸いカーソルを動かしているのを確認できます。
現時点ではデフォルトでは有効になっていませんが、AssistiveTouchで有効にすることでApple Magic Trackpadやその他Bluetoothマウスでも使うことができるようです。Magic Trackpadが利用可能であれば作業効率も上がるでしょう。
iPadOSには標準の「ファイル」アプリにもローカルストレージ機能が追加され、SDカードの他外付けストレージ管理やZip/UnZip対応など、ますますデスクトップPCに操作性が近づいています。
これにより「市場の92%のノートPCよりも速い」とされていた「iPad Pro(2018)」のポテンシャルもようやく十分に活用できそうです。