2019年05月11日更新
「XPANDコード」にiOS版アプリが登場!200m先から読み取り可能
XPANDはQRコード、XPANDコード、JANコードが読めるiOS版無料アプリ「XPAND.CODES Reader」を提供開始しました。アプリの動作環境はiOS11以降を搭載したiPhoneで、XPANDコード読み取りは200m先から可能とされています。
iOS向けリーダーアプリ「XPANDコード」が登場
XPAND株式会社が4月4日、QRコード、XPANDコード、JANコードが読み取りできる新しい高性能アプリ「XPAND.CODES Reader」(iOS版)を提供開始しました。
今回バーコード読み取りアプリで定評のあるベルギーの「Vision Smarts SPRL」と提携し、同社の読み取りエンジンを搭載することで、既存アプリと比べて読取り性能が飛躍的に向上したと言います。
「XPAND.CODES Reader」の動作環境はiOS11以降を搭載したiPhoneで、提供価格は無料です。
XPANDコードとは、東京メトロをはじめとした交通サイン向けデザインの過程で生まれた、空間用のバーコードです。JANコード、QRコードに続く「第3のバーコード」とされています。
XPANDコードは日本国内では商標・意匠・実用新案登録されているほか、図形商標としてWIPO(世界知的所有権機関)にも国際登録されています。
「XPANDコード」iOS版アプリの特徴
XPANDコードは空間とネットをリンクする横長の読み取りコードで、既に全国41都道府県の飲食店等で使われていて、公共交通や公共空間での活用も始まっています。
XPANDコードは、対応アプリかブラウザ版「XPAND.CODES Reader JS」での読み取りが可能です。しかしXPANDコードの読み取りの特徴として「QRコード」等に比べてシビアなケースが多く、読み取りエンジンの高性能化が求められていました。
この課題を解決するために、バーコード読取りアプリ「pic2shop」の開発・配信で世界的に知られるベルギーのVision Smartsと提携し、同社の高性能な読取りエンジンを搭載したのです。
XPANDコードについては既存のアプリ等でも50m以上の読み取り実績がありますが、今回の新アプリの特徴としてXPANDコードの200m先からの遠距離読み取りも十分可能となっています。
100m超の距離からでも読める動作環境を備えたので、「スタジアム内で客席から大型ビジョンを読み取る」「スクランブル交差点の大型ビジョンを道の反対側から読み取る」など屋外メディアからスマホへの誘導もよりスムーズに行えます。
新アプリは無料で、環境整備が配信の目的の広告も一切表示されず利用者を特定するような会員登録も不要な点が大きな特徴です。バーコード読み取りのためにカメラは利用しますが、端末内の連絡帳や写真など個人情報へアクセスすることはありません。
XPAND.CODES Readerの使い方
iOS版アプリ「XPAND.CODES Reader」の使い方は、まずApp Storeからダウンロードしてください。アプリを起動すればすぐに読み取り画面が表示されます。
「XPAND.CODES Reader」の動作環境は、iOS11以降を搭載したiPhoneです。iPadではiPhoneアプリとして動作し、Android版は開発中です。無料アプリでありながら、日本語、英語、中国語など16言語に対応しています。
使い方は中央の「QR/XPAND」と書かれた白い横バーを、XPANDコードに重ねるだけです。QRコードの場合には、カメラ内に入ってきた時点で読み取ります。
読り取り対象がXPANDコード、QRコード、JANコードのどれであるかアプリが自動判定するので、切替え操作などは一切ありません。遠くのものを読み取りたい場合は、カメラ内をダブルタップするとズームと標準を切り替えることができます。