スマートフォンにおけるセキュリティの脅威にはどういう危険性があり、どのような対策をすればいいのでしょうか。手軽に使え、使用頻度も高いスマートフォンは、その分リスクも高いです。今回は、スマホのセキュリティ対策についてご紹介します。
日本でiPhoneが発売されたのは、2008年のことです。翌2009年には、docomoからandroidが発売されました。それから、この10年ほどの間に、スマートフォンの普及率は既に85%を超えました。
スマートフォンは、あらゆる個人情報が詰まっており、ネットやWi-Fiにつながる端末です。そのため、常にネットの脅威にさらされています。昨今はスマートフォンにおけるセキュリティ対策も関心が高まっています。
家電量販店では、PCと一緒に、セキュリティソフトもセット販売されています。PCをネット接続し、オンラインで使うことが一般的になったためです。
現在、Windowsには「Windows Defender」というセキュリティソフトがインストールされているため、他のセキュリティソフトを買う必要はないという意見も出てきています。
PCの場合は、ビジネスで使用することも多く、ネットの脅威に対する関心が高いため、セキュリティの程度に個人差はあるものの、おおむね最低限の対策が出来ているといえます。
しかし、スマホは気軽に使用することができる分、使用する頻度も高く、PCよりリスクが大きいと言えます。
Googleが開発したandroidは、OSコードを公開しています。そのため、世界中のエンジニアから情報が集まり、迅速なセキュリティ対策をすることができます。しかしながら、OSコードを基に悪意ある攻撃をされることも多いというデメリットも抱えています。
Appleが開発したiOSは、OSコードを公開していません。そのため、OSに影響を及ぼすほどの攻撃をされる可能性が低いです。しかし、裏を返せばセキュリティの脆弱性が見つかりにくい、また見つかってもAppleでしか対応できないということになります。
どちらのOSを使用していてもスマートフォンを使用する限り、スパムメールや、盗聴や、プライバシーの侵害といったことは起こりうる問題であるため、最低限のセキュリティは必要になってきます。
ここではスマートフォンを使用する上で、想定されるセキュリティリスクについてご紹介します。
スマートフォンの個人情報が流出してしまう経路としては、公共Wi-Fiに接続したときや、存在しない通販サイトで個人情報を入力してしまったり、不審なアプリのインストール、画像に位置情報を付けて送信してしまったなど、情報が流出する理由は様々です。
スマートフォンには。あらゆる個人情報が入っているため、「個人情報を守る」というのがセキュリティ対策の主目的になります。
スマートフォンは、画面ロックでパスワードが設定でき、端末のセキュリティロックができます。そのため、紛失し拾われたとしても、パスワードを入力しロック解除されない限り、勝手に操作される可能性はありません。
しかし、この機能を利用し、身代金を支払わないと画面ロックを解除できないウイルス(ランサムウェア)が存在します。
またスマートフォンが思いがけない動作をしてしまう場合は、マルウェアと呼ばれるソフトが悪さをしている可能性があります。広告が頻繁に表示される場合は、アドウェアの感染が疑われます。
ウイルスに感染したファイルは、データを変えられてしまう恐れがあります。特に「トロイの木馬」と呼ばれるウイルスは、データクラッシュ(データの破壊)や流出など、特に攻撃的な活動をするウイルスです。
問題なのは、自覚症状がない点です。正常なファイルを装っているので、知らないうちにインストールしてしまい、知らないうちに感染し、知らないうちにデータの破壊活動をされてしまいます。あるいは、パスワードなどの個人情報のデータの流出が行われます。
セキュリティにおいても、思わぬアクシデントでの故障においても、データ破損時の備えとして、定期的にバックアップを作成すると安心です。
スマートフォンは今や生活に欠かすことができず、みんなが持っているため、それだけ危険もあり簡単に拡散してしまいます。
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