Googleは「Google マップのシークレットモード」や「YouTubeの履歴自動削除」などプライバシー関連の機能追加を発表しました。「Google マップのシークレットモード」はGoogle マップで行なった検索履歴がアカウントに保存されない機能です。
Googleは米現地時間10月2日、3つのプライバシー関連の機能「Googleマップのシークレットモード」「YouTubeの履歴自動削除」「Googleアシスタントに口頭で音声の録音削除を命令する機能」を発表しました。
「Googleマップのシークレットモード」と「YouTubeの履歴自動削除機能」は、今年のGoogle I/Oで予告されていました。
新しい「Google マップのシークレットモード」はChromeブラウザのシークレットモードと同様で、Google マップで行った検索やナビゲーションの結果などがアカウントに保存されないというものです。
Google マップアプリの右上のアカウントアイコンをタップすると、選択肢にシークレットモードが表示され切り替えを選択できます。まず10月中にAndroid向けにリリースされ、iOS版も間も無く追加されるとしています。
またGoogleは5月に、Webのアクティビティ履歴とロケーション履歴を自動削除できるようにしましたが、この機能をYouTubeの視聴履歴にも適用することになりました。
「YouTubeの履歴自動削除」とは他の履歴と同様、3カ月あるいは18カ月(1年半)のいずれかの期間保存した後、履歴を自動的に削除するよう設定できます。
YouTubeの履歴はおすすめ動画のリマインドに活用されているので、履歴を削除することで最近の好みに合わせたリマインド精度になることが期待できます。
この機能を有効にするには、YouTubeアプリの右上のユーザーアイコンをタップして、 「設定」 から 「履歴とプライバシー」枠にある 「すべてのアクティビティを管理」 オプションを選択します。
次の画面で、「アクティビティを手動で削除するまで保存されます」というデフォルトのオプションから、18カ月、または3カ月保存する、という自動削除設定に切り替えることが可能です。
YouTubeには既にシークレットモードがあるので、最初から履歴を保存したくない場合はこのモードで動画を検索、視聴すれば良いでしょう。
さらにGoogleは、プライバシー保護の一環として「音声でのGoogleアシスタントのアクティビティ削除」を発表しました。
「Google アシスタント」に「OK Google、どうやって私のデータを安全に保つの?」などと質問をすると、Googleのセキュリティーの手順を教えてくれるようになります。
ユーザーが「私が最後に言ったことを削除して」や「先週あなたに言ったことをすべて削除して」などと言うと、言った通りに指定した範囲のアクティビティを削除してくれます。
Googleによると、1週間以上古いデータを削除したい場合はGoogleアシスタントが該当するページへと導いてくれるようです。この機能は、まず英語で来週中に公開され、来月には他の言語にも対応するようになる予定です。
さらにGoogleは、Googleアカウントの新しいセキュリティ機能「Password Checkup(パスワードチェックアップ)」も発表しています。
これはデータ漏洩のリスクがありそうなログイン情報を特定したり、パスワードの再利用や脆弱なパスワードの使用など、危険にさらされる可能性のある習慣を抑制したりするのに役立つ機能です。
これまで、「Password Checkup」 はブラウザの拡張機能でしたが、Googleアカウントの「Password Manager」欄で利用できるようになり、ワンクリックでユーザー名とパスワードのセキュリティー・スキャンが可能となります。
Googleによると、この機能はいずれChromeにも組み込まれる予定で、今年中にアップデートされるとしています。