ANAが瞬間移動できるプラットフォーム「avatar-in」について2020年4月よりサービスを展開することを発表しました。ANAがサービス開始を発表した瞬間移動できるアバターのプラットフォームとなる「avatar-in」についてご紹介します。
ANAは、展示会「CEATEC 2019」を開催し、【アバター】のプラットフォームとなる「avatar-in」の発表を行いました。
ANAがサービス開始を発表した【アバター】のプラットフォームとなる「avatar-in」は、2020年4月よりサービスを展開します。
【アバター】とは、遠隔地のいるロボットを介して、まるで自分がそこにいるかのような体験ができる技術となっています。
現在、【アバター】に関しては、モバイル通信やVR/AR技術の発達が進むにつれて、世界各地で実用化に向けた研究が進んでいます。
ANAが構想を行っている【アバター】のプラットフォーム「avatar-in」とは、世界各地に設置されたアバターを統合管理して、ユーザーが別の場所にいながら、持っているアプリから利用できるようにするという仕組みのことを指します。
【アバター】のプラットフォーム「avatar-in」では、ANAが自社開発するものだけでなく、さまざまな企業が開発するアバターも統合して、使えるようなアプリとなるとされています。
ANAの片野坂社長が展示会「CEATEC 2019」で披露したアバターは、パワードスーツのような形態のものとなっていました。
【アバター】には、カメラとパワードアームを備え、遠隔地からVRヘッドセットを経由して操作が可能となっています。
【avatar-in】では、このパワードスーツのように、観光やショッピング、遠隔医療・教育など、用途に応じて機能追加できるような仕組みを盛り込む方針を公表しています.
ANAは、未来のサービスとして開発を進める「AVATAR」とは、単一のシステムを指すのではなく、さまざまな「瞬間移動」の手段の総称となっていると説明しています。
ANAは、意識を「AVATAR」により、遠隔地に届け土地の人々とコミュニケーションをとったり、現地での行動が体験可能となるサービスの実現をめざすと発表しています。
ANAは「日常生活の中にいつもアバターがいる街づくりを始める」ことを目的として、ANAが独自開発をおこなったアバターロボット「newme」(ニューミー)についても発表を行いました。
アバターロボット「newme」(ニューミー)の由来は、「新しい私(私自身)」という意味を持っているとのことです。
ANAは、アバターロボット「newme」(ニューミー)には、ディスプレイと移動機能や通信機能が搭載されており、"自分の代わり"に観光やショッピングなどを楽しむことができるとアピールしています。
ANAでは、直近の取り組みとして、ANAではアバター事業における国内企業との提携も発表しています。
ANAがアバター事業における国内企業との提携を行う提携先の企業には、大日本印刷と同様のアバターを開発するNTTドコモや、東大初ベンチャーとテレイグジスタンスロボットの開発に取り組むKDDIなどの企業も含まれています。
ANAは瞬間移動できるプラットフォーム「avatar-in」の普及により、「街中や商業施設、観光施設など、様々な場所に設置されたアバターに「アバターイン」(ログイン)することで瞬間移動できる」とアピールしています。
ANAはアバターサービスを提供するためのプラットフォームを2020年4月にサービス開始とし、「newme」は2020年の夏までに1000体の普及を目指すとしています。